実演鑑賞
満足度★★★★
「父はこの浜で一人 何を思って暮らしていたのだろうか」を、父を知る人々によって思い巡らす(たぐる)物語だが…。出来事やちょっとした台詞の端々に文学的な香が漂い、何気ない日常、それも夏の数日間を描いた秀作。
物語は大きく畝る展開は観せず、どちらかと言えば さざ波のように穏やかな日々。そんな何気ない暮らしの中に喜びや幸せがあるのかもしれない。その平穏が脅かされ壊された時に、初めて足元の幸福をかみしめることになる。この物語は、その穏やかさに、小石を投じちょっとした波紋が…そんな印象を持たせる公演。
同時に気になることも…。
(上演時間2時間 途中休憩なし)