満足度★★
意欲は買うが・・・
「劇団サーカス劇場」を東大時代から観続けてきた。
今回は前回の「カラス」に続いて清末浩平は脚本のみで、
東大の後輩でもある川口典成が演出を担当。主役のブチを
「黒色綺譚カナリア派」の赤澤ムックが演じるということで
多少期待を持って観た。
最近の「サーカス劇場」は昭和レトロから現代へと舞台を移し、アングラ
調からの脱却をはかっているようだ。
今回は音楽も清末氏好みのノスタルジックなものから、ロック、中島みゆき、
文楽の義太夫を思わせる太棹三味線へと変化し、このあたりは川口氏の
趣味なのか。
上演時間が従来は2幕2時間が多かったが、今回は短くまとめた点は評価できる。