ショート7 公演情報 DULL-COLORED POP「ショート7」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    Aプログラム
    『ショート7』のAプログラム。
    様々な作風の作品が入り乱れる。
    どれか好みの作品に出会えるはず。

    ネタバレBOX

    『ソヴァージュばあさん』
    翻案・演出 谷賢一
    原作 ギ・ド・モーパッサン
    アクティングディレクター 黒澤世莉(時間堂)

    これ、好き。
    わかっちゃいるけどどうにも解決しようの無い問題を抱える二つの事柄を、二つの言語を解する者が、奇妙さとやるせなさに引き裂かれながら、ただただ記述する。
    迷い・戸惑いの感覚を和知龍範が好演。


    『Bloody Sauce Sandwich』
    作・演出 谷賢一

    一人の人間が世界をどのように捉えるか。
    そこには無限の宇宙が広がっている。
    目を背けたくなる痛々しさをたたえた彼女の日常は、今も続いているのだろう。
    個人的にはとても苦手。


    『15分しかないの』
    作・演出 谷賢一

    『15 minuites made vol.5』から時間をさほど置かないでの再演。
    初演よりも濃密な空間で描かれる三人一役芝居。
    一人の人間の思考が三つの肉体で描かれる面白さは、空間が狭まった事でより増したように思える。
    特に四人目の人物である元彼との思考の混ざり具合がよく見えたように思う。
    一人の人間の持つ、様々な思考を目に見える形で描き出した作品。
    初演ほどのインパクトはないものの、斬新さは消えず。


    『アムカと長い鳥』
    作・演出 谷賢一

    憑依の芝居というものを見せつけられる作品。
    ややこしい計算などから完全に解き放たれた自由な表現体が存在する。
    そこに観る物は引き込まれてしまうわけで、後はもう言うことはない。
    長い鳥の声が本当に不快に感じ、もうどこにも行き場がない、強い八方塞がり感に襲われる。

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    2009/05/10 23:34

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