満足度★★★★★
前作『忘れる日本人』と同じように松原俊太郎さんの戯曲が素晴らしい。唖然とするほど膨大な台詞から選び取り、「山山」(あるいは「山と山」)、鬼に、その想いを込めていく地点の演出と役者の上手さ。登っても登っても滑り落ちていく私たち。一瞬笑ったとしても、日本の現状が見え戦慄する。前作『忘れる日本人』から顕著なのだが、戯曲をカットアップしているようで、きちんと耳に届く言葉があり、ストーリーさえも見えてくるようだ。2回続けて松原俊太郎の戯曲を選んだのには、そこに理由があるようにさえ思えてくる(今回『忘れる日本人』も併せて上演)。
0
2019/01/10 04:25
このページのQRコードです。
拡大