serialnumberのserialnumber 公演情報 serial number(風琴工房改め)「serialnumberのserialnumber」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    第一弾「next move」を観劇。二人芝居。ビフォアトーク付き。話題は、なぜBTか・・の謎掛けから今公演の事、これが立上げとなるserial numberの由来の解明へ、そして芝居へ・・書き手で演出家・詩森氏の構成力をそのあたりにも見る。あまり判り易くはなかった此度の経緯が観客として実感的に理解、咀嚼できた。
    芝居は棋士を目指す二人の少年~青年の、二人だけの物語。詩森らしいテンポ感ある芝居で、言わばこの世界のある典型的な断面だろう(取材もしっかり行なっただろう)と思われるが、ストーリーの表層にみえない(台詞としても説明されない)人の内側に吹き荒れるあらゆる感情が想像されて来るのがむしろ面白く、気持ちよくみた。

    ネタバレBOX

    実際に闘われたある棋譜を借用して「7六歩」と言い合いながら駒を実際に進めて行く。中盤までそれは各場面のラストに「将棋を打つ風景」の描写として置かれるが、最後は実際に勝負がつくまでの棋譜を辿り、芝居としては、言わばその勝敗をどちら側に割り振っているのか、に関心が集中していく。結末はどちらでも成り立つ架空の人物による青春ドラマだが、自分が作者ならどちらを勝者にするか迷っただろう。その事を考えるのも面白い。

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    2018/06/27 08:53

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