青春超特急 公演情報 20歳の国「青春超特急」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    大人が演じる「高校生」「青春」は気恥ずかしさもありますが、群像劇をスピーディーにさばき、個性的なキャラクターを書き分ける人物描写など、作家としての技術の高さを感じました。同世代の作家がモノローグで処理するような箇所もダイアローグで描き、作家の矜持を感じます。「書ける」作家にありがちな、都合良い展開や書き手のエゴイスティックな人物造形がないことにも好感を持ちました。中盤の卒業式がクライマックス感満載で「終わった感」がする構成は、一旦観客の集中力が切れるので損だと思います。かっこいい子がかっこわるさを見せた時に感じる愛おしさの発見、遠くに存在する誰かが意外な誰かを励ましていること、打ち込むことがない焦燥感など、すくいとる心理はどれも繊細。若者の新しい日々へのエールのような最後も鮮やかでした。ただ、大人の心理も描いた『保健体育B』のほうが個人的には面白く感じられ、「青春」から離れたあとの活動に、大いに期待しています。

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    2018/06/09 22:15

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