満足度★★★
庭の中を散歩するように〈所有〉の境界線を見つけていく気分を味わいながら、登場人物たちと一緒に “物の所有を学ぶ”という趣向は大変面白く感じました。妖精への教育、人物たちのいわくありげな関係、この独特の劇世界のルールと、いろいろな概念が台詞の中で示され続けるので、全部に付いていくのに必死で、それに同時多発の発話も加わり、後半、こちら側の思考を重ねる集中力が少し散漫になりました(答えを一つにしないという狙いかもしれませんが……)。個人的には〈人の所有〉をめぐるくだりが一番面白い主題だと感じました。
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2018/06/09 22:05
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