共感 公演情報 劇団時間制作「共感」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/05/13 (日)

    前作「手を握る事すらできない」で衝撃を受けた劇団。
    今回の作品も衝撃的。終演後もやりきれない複雑な余韻がしばらく続いた。

    ネタバレBOX

    「人を殺すことが夢」になってしまいそのおかげで17年間葛藤し苦しむ主人公。絶対に共感できないなんて思いながらも、どこか心の片隅で共感している自分がいる。人間は十人十色。夢だってそう、その人が夢だといえば否定しようにも出来ない。この物語を観て思ったのは、「普通」なんて言葉の無意味さ。みんな普通でいたいが、普通でいたくもない。登場人物それぞれに抱えたものがあるが、そういった境遇の人から見たらそれも「普通」。なんだかよくわからなくなってきたけど、そこまで考えさせるこの劇団の凄み。
    主人公・十川佑都の表情が脳裏に焼き付く。
    ただ、殺された女性の登場シーンはちょっとくどいかなと。最初に出てきたときはインパクトがすごかったけど、何度も出てくるとちょっと笑えてきてしまう・・・場合によっては幻聴だけにしといたほうが観客の耳に焼き付いたのではないかなと、怖さとか。。
    あと、ラスト、気になる。というか気にしてもしょうがないんだろうけど、女性殺しと父親殺しで佑都は捕まってしまうのだから、当然工場は閉鎖したであろうと思うんだけど、、なんとも必死に頑張ってきた従業員たちが可哀そう・・・・せっかく生きる術を見出したところだったのに。。なんてことも思った。
    全体的には演出も役者も素晴らしく感動した。脚本・演出の方はすごく人の心理について普段から考えているだろうなと。
    役者さんも、追い込み方は半端じゃないだろう。仲良しごっこでしてる芝居じゃない。それぞれがちゃんと向き合ってる、役に。稽古中や本番中にヘラヘラ飲みに行ってその様子をSNSに乗っけてるようなどこぞのユニットとは訳が違う。
    主演の十川佑都を演じた田名瀬くん、前作に続いて惹きつけられた。これからはこの役者目当てに芝居を観に行くことにもなるだろうと思う。
    あと、ちょい客席に苦言。隣に座った2人組が出演者の友人かなんからしく、その出演者が出てくるたびに顔を見合わせて笑ってた。こういう重めの芝居ではそういう行為はかなり気になった。ちゃんと芝居に集中してほしかった。。。

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    2018/05/14 19:26

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