山の上のHOTEL・別館~2018~ 公演情報 劇団カンタービレ「山の上のHOTEL・別館~2018~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    演劇サイト・コリッチのチケットプレゼントに応募したところ当選したので、16日の午後に出かけてきた。自分の中で、「ウッディシアター中目黒で上演される演劇に外れはない」という気持ちがあったのだが、結果として、今回の作品は当たり外れという表現で言い表すなら外れの部類に入るであろう。見終わった時、ちょっと残念であった。

    舞台は、とある田舎の山の上にあるホテルの別館。ホテルと言うより,ペンションか民宿という方がふさわしいような場所。
    ここで、北川真理によって集められた超能力者の集まりが開かれる。将来の日本を超能力者の力によって救おうという会議らしい。ただ、集められた超能力者の力というのは、スプーン曲げや念写など、まぁ超能力者といっても小者たちばかりという感じ、
    同じ頃、このホテル別館近くにある刑務所?から2人の服役者が脱走する。目的地は定かではないが、食料や衣服それに車など、逃走に必要な物を調達すべく山中を歩いていて行き着いたのが、このホテル別館。
    脱走犯は超能力者たちやホテルスタッフを拘束して、逃走に必要な準備を整えていざ車で逃走・・・したところが、超能力者たちがその能力で拘束を解き、脱走犯たちののる車に落雷を!あえなく2人は捕まり、超能力者たちやホテルスタッフは無事に、というもの。

    超能力者たちの話と脱走犯の話が個別に同時進行し、それがクロスオーバーしたところに新たな展開が生まれ舞台としてクライマックスを迎えるという構成なのであるが、超能力者たちの話(誰が何のための会議?参加費用は自費?公費?なぜみんな断らずに参加?)と脱走犯の話(どこから逃げ出した?凶悪犯なの微罪なの?)の輪郭がぼやけていて,結果として二つの話が重なり時事問題などを絡めて盛り上げようとしても盛り上がりの輪郭自体がぼやけてしまい、全体的に中途半端な内容に終始していた。役者はまぁ熱演していたが、この中途半端感の根本には、、脚本の詰めの甘さという問題があると思う。ストーリーの展開自体に無理があったのではないだろうか。これでは役者達がかわいそうである。脚本家の奮起に期待したい。

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    2018/04/28 20:22

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