リーディング企画 公演情報 NPO法人大阪現代舞台芸術協会-DIVE-「リーディング企画」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    2月7日(水) 夏目漱石「夢十夜」@イロリムラ

    羊のドラコ竜崎だいちさんによるリーディング。
    「夢十夜」は十作品の短編集なので、そのうちの6作品をランダムで上演されました。

    複数のギャラリーが併設されたイロリムラ。
    そのうちのホールの中、奥側から広めにとられたアクティングスペースを取り囲んで観客が座る椅子が置かれ。
    スペースに配置されたボックスにファイルがぽつんぽつんと置かれている。
    足元にはぽつんぽつんとキャンドル。
    だいちさんがアクティングスペースをそぞろ歩きながら、目についたファイルを手に取り、ボックスに腰掛けたりしながら、朗読をする。

    だいちさんが着用していた衣装が、昭和レトロでとっても素敵でした。
    ボックスに腰掛けた時に、足元のキャンドルに布地が近くて、火がつきやしないかとドキドキしましたが。
    この夜二公演あったうち、先の時間の公演時には和装だったようです。
    お写真で見ましたが、そちらもとても素敵でした。

    色んな作品に出会えたリーディング企画。
    夢十夜も、あの夏目漱石先生が、こんな短編集も書かれたいたのかと、興味深く。
    ある男がみた十の夢の話、なんとも不可思議なお話で、また短編集なので少しの空き時間でも読みやすく親しみ深いです。

    ネタバレBOX

    余談になりますが…この公演の開場中に、個人的には大変に驚いた出来事がありました。
    開場中から場内設営は済んだ状態でしたので、来場者がアクティングスペースを通り抜けて奥の椅子に座るということも。
    季節は冬でしたので、コートなど手荷物がかさばり、来場者が通り抜けるさいにボックスに置かれたファイルが引っ掛けられて床に落ちるという出来事がありました。
    何気なく置かれているようで、ちゃんと向きや裏表など決められた通りに置かれているであろうファイル、観客が触るべきではないと個人的には判断し、ひとまず状況を見守っていたところ。
    来場者のひとりが、おもむろに床から拾い上げ、物凄い勢いで元置かれていたボックスの上に叩きつけました。
    大変に驚きました。
    事もあろうに、これから観る公演の大切な小道具を、ホール内に響き渡り反響するほど大きな音をたてて叩きつけるなど乱暴な扱いをするとは、どういうことか。
    ご本人はあくまでも親切心で、自らの行為を絶対的な正義を信じておられるのでしょうが…お芝居に対するリスペクトが欠けている行為に思えました。
    今思い出しても、胸がざわざわします。

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    2018/04/21 17:29

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