満足度★★★★★
上演時間80分、+アフタートークで10分程度。
関西でも観て、動画配信サービスの「観劇三昧」でも観ている作品ですが、
何度観ても面白いです。
役者さんたちの細かい表情や
それによって動く劇場内の空気など、
「ナマだからこそ楽しめる」要素にみちみちているお芝居だからです。
淡路島のネジ工場を物語の舞台にしていますが、
淡路島行ったことない私にも見覚えのあるような登場人物たちだらけです。
こういう人達、いるよなぁ…と思わせるのに、
記号化されていない「人間」らしい人達なのは
脚本・野村さんの緻密な人間観察の結果と
役者さん各々の演技力のすごさなんだろうなぁと思います。
「小さな世界の、繰り返す日常」を、
退屈させないように、
そしてちょっと笑えるように描く手法など
見事でした。
最後まで観終えて、
タイトルの『さようなら』が各登場人物、そして自分の胸に落ちていく感じがしました。