プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』 公演情報 東京カンカンブラザーズ「プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/01/25 (木) 14:00

    座席1階A列11番

    知人の役者が出演したのがきっかけで観に行くようになったデッドストックユニオンの常連客演役者・棚橋幸代が、他の劇団公演でどのような演技をしているのか知りたくなって観に行ったのが東京カンカンブラザーズ&プレイユニットA→XYZコラボ公演の『ラブシャーク』。

    豪華客船パシフィック・マリン号を舞台に、接客の長でしっかり者の支配人・鯨井朝美(棚橋幸代)を中心とした接客スタッフと、元巨船の船長だったちょっとズッコケの有村船長(農塚誓志)を中心とした運航スタッフという乗組員と、妻子どころか愛人まで同じ船に乗ってきたヤクザ、お笑い芸人と恋人、妊婦夫婦、途中救い出した難破漁船の船長といった一癖ある旅客達が繰り広げる人間模様。爆弾が仕掛けられた客船で、避難し遅れた船員と客のドタバタ劇の顛末は意外な方向に。

    劇の中心はしっかりした支配人。それに対してトンチンカンな言動で笑いを誘う船長は、劇の上でのピエロという役回りか。まじめさといい加減さの対比で盛り上がったところでの爆弾騒ぎなのだが、爆弾犯人がその行動に出る動機付けがやや貧弱で、島田里央の熱演にもかかわらず切迫感が足りず、そのあたりから脚本が空回り。爆弾が実は花火だったというオチも、やや物足りない。豪華な舞台セットと役者の熱演の割に内容が薄く感じられた一番の原因は、やはり脚本の深みのなさだったかもしれない。
    終わってみれば、支配人と船長の印象が残っただけで、クライマックスの爆弾騒ぎがむなしく思えた舞台だった。

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    2018/01/31 16:19

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