杉本文楽 女殺油地獄 公演情報 公益財団法人小田原文化財団「杉本文楽 女殺油地獄」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    作品には印象的な場面が三つあるのかもしれない。

    もっとも好きなのは、完全犯罪にみえた事件が天井から落ちて来る古い証文で暴露するところ。

    次は、子どもがおもしろおかしく、あたかも母親と男を表現して、不倫の疑惑を発生させるところ。

    そして、今回重点となった、おがんで、金はやるからと命ごいをする女を嫉妬もあって油まみれで虐殺するところ。

    なかなか迫力のある場面だった。すごい!

    ネタバレBOX

    杉本文楽『女殺油地獄』by近松門左衛門

    文楽に至るまでは,なかなか迷うところがあった。ドナルド・キーン氏も言っているが,子どもぽい人形劇をまじめに鑑賞できるのだろうか。楽しめるだろうか。そういう心配が確かにあったのだ。

    結論からいえば,最初は少しなじまない。しかし,時間が過ぎると,映画などでいえばアフレコ,アニメなどの声優などと同じで,さほど気にならない。俳優の個性ばかりを見にいくなら,ときには,文楽・人形浄瑠璃で,近松門左衛門の脚本どおりを楽しむのもいいかもしれない。

    あくまで,人形を見に行ったつもりだが,人形なしの導入部分があった。こちらは,二人で,やった。ひとりは,三味線だ。もうひとりが,語る。

    古文に強くないと,つまらないかもしれない。どうしても,古語の持つ語りが伝わってこないとおもしろくない。文章そのものは,古文とはいえ,近代に近いものだから少し予習すれば理解できるだろう。

    これで,能とか,雅楽,あるいは,歌舞伎が未体験ゾーンだ。宝塚も,そういえば,いまでも見たことがない。

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    2017/08/12 16:04

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