満足度★★★★★
「ここにはいない人」「ここではない場所」を描いてきた「いつ高」シリーズの最新作。中庭、噂話、短歌などのガジェットを利用したあの手この手で観客の想像力を刺激する。無言の場面、無人の場面を大胆に使った手法に攻めの姿勢が見えて頼もしい。森本華の演技に「人が恋におちる瞬間をはじめてみてしまった」という羽海野チカ『ハチミツとクローバー』の名場面を思い出す。連作を追ってきた身としてはこれまでの想像を見事に裏切るキャスティングもよかった。別演目での1日4公演を見事に回した制作手腕にも拍手。
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2017/06/18 15:01
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