時代絵巻AsH 其ノ拾『黄昏〜たそがれ〜』 公演情報 時代絵巻 AsH「時代絵巻AsH 其ノ拾『黄昏〜たそがれ〜』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    二度目の観劇である。二度目ともなると音響、照明などの効果についてもより詳しくチェックする余裕も生じる。で結果であるが、これもタイミング、効果の度合い、何れも流石に上手いのだ。初回に続き、花5つ☆。

    ネタバレBOX

    的確さは無論のこと、タイミングや、明度や音量、用いる効果音の選択に至る迄、舞台上で演じられている内容に即しているのは勿論のこと、観客の心理を盛り上げ、或いは消沈させるような心理的要素に対しても巧みな手腕を見せている。
    シナリオの重層性についても矢張り言及しておくべきだろう。主人公である、将門の描き方は無論のこと、将門を討たざるを得なくなる貞盛、追討を命じる藤原北家の面々、貞盛に力を貸す藤原 秀郷、将門を阿弖流為と同等の王と看做し加勢する蝦夷の面々、将門を謀反人という存在にしてしまうことになる国司の興世王、その計画に利用される義賊気取りの玄茂、そして俘囚として生まれたが故に、敵に密通する大蛇丸、如何に無勢となろうと手を差し伸べる将門・貞盛の叔父、平良文など脇をしっかり活き活きと描き込み物語に膨らみと深さ、そして演じる役者達のインセンティブを高いレベルに保つことになるシナリオの作り、細かい所に気配りの見られる演出と役者達個々人の工夫の総和が、活気に満ち、広がりと深みそして残響を以て観客の胸に迫る。

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    2017/06/11 03:17

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