時をかける稽古場2.0 公演情報 Aga-risk Entertainment「時をかける稽古場2.0」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土) 14:00

    3年弱の時を経て新たに構築された「2.0」というパラレルワールドを堪能してきました。
    登場人物多め・暗転多め・策略多め、「舞台を初めて観る方」はいささか癖が強いと感じるかも知れませんが、
    ・人々が状況を打開しようと右往左往するコメディが観たい
    ・ハッピーエンドは好きだが、どうせ観るならひねりの利いた作品がいい
    ・特段気に留めていなかった諸々の要素が不意に手品のごとく繋がる瞬間が好き
    ・「当時は心底しんどかったけれど、今思い返すと懐かしい」という思い出がある
    ・今までに見たことがないものを求めている
    という方にはお薦めです。

    ネタバレBOX

    初演時同様、登場人物達は3つのパラレルワールド間を行き来しまくる。今回はさらに5年後の世界の人々による強制同窓会まで加わったが、物語の筋を追いにくくなったりはしていない。むしろあの場面(+そこに至る交渉)によって、登場人物それぞれも作品全体も深みが増したように思う。描かれていない5年間の出来事、飲み会の計画は果たして実現できたのかなどなど、いくらでも想像できて終演後も楽しい。個人的には、ツワノの5年間に何が起こる(可能性がある)のかが気になる。タイコモチ化したりパルコをネタに悪態ついたりしてた人が、妻子の許に帰ろうと必死の新米お父さんになる(かも知れない)とは。どんなドラマが待っているのだろう。

    そしてもしもボックス仮説の衝撃!「単純構造のはずが妙に柔軟に都合よく移動できちゃうタイムマシン」をより説得力のあるアイテムとして定義し直し、同時に僅かな希望を提示する手際が見事。「ヤブキ寝てばっかだよ、どうなってるの?」と少し気を揉みつつ観ていたら実は伏線仕掛け人だったと判明する瞬間も痛快。
    それにしても脚本家アサコシがあれほどパワーアップしているとは……初演時同様短時間で状況把握して陰謀企てるわ、最終的に懲りてないわ、敵としても味方としても恐ろしい存在。おまけに専門家の称号(?)まで手に入れてるし。

    細井寿代さん演じるほんわかキャラ・ホソイがいなくなったことや、筋を知ってから観ると最初の入れ替わりに伴うゴタゴタがやや冗長に感じられてしまう点など、物足りない・気になるところもある。
    それでも、初演と2.0、いずれの平行宇宙にも惹きつけられた。
    だからこそ、5年後のクマガイが口にした「全ての劇団はいつか解散する」という台詞を、今は全力で否定したい。

    0

    2017/03/27 03:26

    2

    0

このページのQRコードです。

拡大