時をかける稽古場2.0 公演情報 時をかける稽古場2.0」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 36件中
  • 満足度★★★

    タイムトラベルものは数あれど、それを“小劇場あるある”に重ねた趣向に大いに笑いました。シチュエーションコメディーという技術的に難しいことに果敢に取り組んでいる姿勢も作品からビシビシ感じられ、演劇をあまり観ない、広い層に訴える可能性があると感じます。スピーディーに展開しなくてはいけなく、テンポが命なだけに、役者たちが「準備した演技を繰り出すのに必死」な感じに見えてしまうのが惜しいと感じました。観客を案内する場内係の手際がてきぱきとしており、当日パンフレットに載っている情報(あらすじ、キャスト表、各役者のSNSなど)もコンパクトで周到。制作手腕の高さを感じました。

  • 満足度★★

    果敢にエンタメに挑戦する姿勢は評価したいが、残念ながら映画や小説、漫画やアニメなど他のメディアのSFエンタメ作品と勝負できるほどのクオリティには達していない。エンタメで勝負するのであれば他のメディアとタメを張るくらいの矜持とクオリティがなければ、(小劇場)演劇全体の価値を下げることにもつながりかねないと私は考えるので、残念ながらこの作品を評価することはできない。

    ネタバレBOX

    タイムマシンだと思っていたらもしもボックスだったという設定は(さほど珍しくはないものの)よかった。
  • 満足度★★★

    <直球のエンターテインメント作品>ほど、創作のハードルの高いものはありません。
    これまでの数多くの作品を通じて育まれてきた定石・様式を自らのものにしつつアイデアを展開し、そのプロセスをオリジナリティのあるものにしなくてはいけない。当然そこでは、俳優たちのアンサンブルの強さも必要とされますし、観客を冷めさせない細やかなスタッフワークも求められます。
    「時をかける稽古場2.0」は、こうしたハードルに果敢に挑んだ秀作でした。同じ劇団の稽古場を舞台にしたタイムスリップものという、一見シンプルな設定が、圧倒的なスピード感をもって混乱していくさまは爽快。またその複雑さを観客と共に解きほぐしていくような作劇、アンサンブルの演技(つまり、観客を混乱させるのではない)にも好感を持ちました。かなりの稽古量がこの完成度の背景にあったのではないかと想像します。
    惜しむらくは、ドラマを展開させる軸のひとつとなったインフルエンザをめぐるドラマ。これは昨今では、業界関係者でなくとも共有できるネタですが、そこでの感情のもつれや解決が、(精緻なボケツッコミの一方で)どこか表層的に終わってしまったように見えました。
    アイデアを具現化する巧みな作劇、強力なアンサンブルを持つこの劇団に、より奥行きのある感情、関係の表現が加わるなら、困難な<直球エンターテインメント>の道もより開けるのではないかと思います。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土)

    今ごろこっそりUPですいません。
    ナイゲンに続く代表作というか、受け継がれるような作品が出来た感じです。
    こちらも全国版とか、近年に3.0以上が出るのかもしれません。
    初演より色々追加とか、補完された所もあり時間は長くなったけど
    全然、長いと感じる事もなく楽しめました。
    それにアガリスク好きなハマカワさんが客演の女優で出ている所が
    個人的にはリアルな感じUPする要員です。終盤映像使う所なんか観てた時。
    E企画が初東上で観た「囲むフォーメーションZ」を思い出しました。
    上田さん、岸田取ったし、10年後くらいには冨坂さんの名前が挙がるかもね?

    ネタバレBOX

    https://blogs.yahoo.co.jp/minamonitokeruhikari/63896361.html
    ブログ下書き終わってたのにUP忘れてました。
    今ごろ読む人は居ないと思うけど、一応残しておきます。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/27 (月) 19:30

    価格3,800円

    文句なしに面白かった
    この劇団を観て良く思う事ではあるけど屁理屈と笑いの食い合わせの良さが素晴らしい。理論が感情を凌駕するのか、感情が理論を乗り越えているのか良く分からないけど大笑いしてる自分がいました。
    あったかもしれない未来、なかったかもしれない過去を観れるのは、時間SFの醍醐味だけど、5年後ぐらいにもしも3.0以降を演る機会があったならば復活したパルコで講演してくれたら泣いてしまうかもしれない。

    ネタバレBOX

    解散した国道五十八号戦線のハマカワさんが、あの役あの台詞はやはり響かざるをえない
  • 満足度★★★★★

    2014年の初演版からさらにバージョンアップしたリメイク作品。
    稽古場で見つけた時間移動アイテムを使って、まだできていない台本をめぐって時をかけ回る劇団員達の姿が爆笑と涙を誘う。

    特に前半の掛け合いは、観客の笑いのツボを押しまくりで、劇場全体が笑いに揺れる一体感が楽しい。
    でもこれ、コメディだから、というよりはアガリスクだからかな、と。
    コメディのセオリーを踏襲しているのだと思うけれど、緻密に計算された間合いやリズムは、アガリスクリズム、というか、アガリスクスタイルというか(勝手に命名)、独特のものがある気がする。

    また、台詞のない俳優さん達の動きもとてもよい。
    皆、舞台上でずっと緊張を保っていて、その人物らしい動きをしている。それでいて、物語の進行を妨げない。俳優さん達も、演出家も、群像劇をとてもスマートに創っていると思う。

    物語が大きく動く後半からラストにかけては、情報量が多くて、私自身は少し疲れてしまった。登場人物が増えた分、役の要素を分け合った部分もあったと思うが、その分少し散漫になった気がする。
    ラストに向けての盛り上がりと、カタルシスを感じられたら、もっと良かったな、と思った。

    とはいえ、この物語の中の人物達を観ていると、「今」、「この瞬間」をひたむきに生きていることを感じさせるもので、胸がいっぱいになった。

    作者や演出家、劇団員達が、
    「今、自分たちが一番関心のあること」
    「今、一番やりたいこと」
    をやれるのが、小劇場の良さだと思うし、それを観客が受けとって、心を動かされるという幸せな体験ができるのが、小劇場の醍醐味ではないかと思う。
    そういう意味で、私の胸に「青春」という文字を灯してくれたこの作品に、星5つ!

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/22 (水)

    初回に行ってきました。
    実は以前は観劇というものにさほど関心がありませんでした。たまたま観たものの多くが「価値がわかる人だけが楽しんでくれればいい。」というような意図を感じさせました。それはそれで、こだわりを追求して作られているので熱意は感じられるのですが、置いてきぼり感が強く、自然と足が遠のいてしまいました。
    そんな私が昨年秋のコントレックスですっかり引き込まれ、今回とても楽しみにしていましたが、期待以上でした。結論から言うと、観劇愛好者さんも私のような初心者も皆が楽しめるものですし、日常のせわしなさを忘れて、明日も頑張ろうというパワーをもらえるような2時間でした。今辛い思いをしている人におすすめしたいです。

    まず、ストーリーが面白いです。時をかける動機がその都度人間らしくて、設定が非日常なのに、変な違和感がありません。それぞれの思い(思惑?)にどこか共感できる部分があるので、極限状態を俯瞰しつつも、ハラハラした気持ちを会場全体で共有できます。筋の中で複雑な部分では、必ず補ってくれる解説場面がありますし、無理なくこの世界に入れます。
    次に、ひとつひとつのセリフの面白さに笑ってしまいます。掛け合いのテンポがよいのと、その一言一言によって人物像がより鮮明に浮かび上がるのとで、想像も膨らみ、目が離せませんでした。
    また、初演を見ていませんが、改良を重ねて作られたようで、役者さんたちの役への愛着が伝わりました。自分を演じるというのは、ある意味気が楽なのかと思ったのですが、端々に熟考が重ねられているのが察せられました。
    残念ながら一回しか見られなかったのですが、この熱気と勢いがどんなふうに今後を導いていくのか、気になりました。

    ネタバレBOX

    ストーリー中盤からのハマカワさん、小柄な方なのに徐々に大きく見えてくるような演技でした。作り手さんたちにとって、幕が開けられないのはどれほど断腸の思いであるかひしひしと伝わりました。
    また、派手に登場するわけではないのに存在感があるネコソギさんがとても印象的でした。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土) 14:00

    座席1階1列

    とにかく面白かった!暗転明けの次は何が起こるかとワクワクがたまらなかった。ただハチャメチャなものではなく、ホロリとくるところもあり見応えのある作品でした。何度観ても楽しめると思います。すみっコぐらしのような…ふふwwたまりませんでした。d(≧▽≦*)

  • 満足度★★★★★

    劇にあまり興味ない友達をちょっと強引に連れて行きました。私も初めて観る劇団の公演だったので少し不安だったのですが口コミに惹かれてチケットを買い観に行きました。帰り道友達にまた舞台を観るときは連れていって欲しいと強く言われるくらい面白い舞台で、私自身、観おわって本気で大学を休んでなんとか京都公演も観に行くことを考えるくらいでした。誰もが楽しめる劇だと思います。3.0もやってほしいです同じ友達を連れて観に行きます。

  • 満足度★★★★★

    初めて演劇を生で見る前に見たDVDが、アガリスクの
    「ナイゲン」と「時をかける稽古場」だった。

    どちらも好きだったけど、より好きだったのは「時をかける稽古場」。
    青春にほど遠い生活を送った学生時代が題材のものに共感できなかったのかもしれない。
    ただそれだけじゃなく、雰囲気だったり暗転・明転の連続だったり、色んな要素が
    程よく詰め込まれている感じが好きだったんだろう。

    今回、2.0となったものを生で見た。
    帰ってから、改めてDVDを見た。

    見直してみて、けっこう変わってないところが多くて、また、
    前の方が良かったんじゃ?って思うところもあった。
    2.0というより1.1という感じだ。
    でも、それはもともとの「時かけ」の完成度が高かっただけで、
    お芝居自体はとても楽しいものだったし、とても中身の詰まった130分だった。

    クマガイ役の得難い存在感、ハマカワ役の小さい体に見合わない、場を支配する声・演技。
    ヤブキ役は少ない出番でも、独特の存在感をキッチリ示し、「すみっこぐらし」もワンポイントの
    コンテンツとしてちゃんと成立していた。

    ホソイ役がなくなったマイナスも、ハマカワ役・ヤブキ役が入ったプラスも、
    厳然としてあった。惜しむらくは、黄金のコメディフェスティバルで優勝したのに、
    良質のコンテンツをお届けし続けているのに、人気が少し見合っていないことだ。

    もう少し人気が出て良い劇団だと、ずっと思っている。

  • 満足度★★★★

    まさに2.0だった。
    僕は初演を見ているのだけれど、それは別物、いわば1.0と表現できる、それほどまでに2.0は内容が異なるものだった。

    僕は、アガリスクエンターテイメントのことを、脚本の綿密な組み立てと、秀逸な伏線回収で有名なコメディ劇団だと認識している。
    『ナイゲン』、『紅白旗合戦』、そして『時をかける稽古場』(初演)を拝見しているが、どれも秀逸な脚本と、それを効果的に表現することができる役者陣によって、すばらしい作品になっていた。
    今回の『時をかける稽古場2.0』も、タイムマシンや多元宇宙論など、SFの要素が出てくるのだが、その実これらのSF要素を使った、「劇団モノコメディ」ということができよう。
    演劇をやっている / やっていた人はもちろん、集団で何かを作り上げた経験のあるひと(学校の部活や、文化祭でもいいかもしれない)にとって、心に刺さる、あるいは当時のことが思い出されるような内容の作品である。
    コメディとしても上質で面白いし、人間ドラマとしてもすぐれた作品だと思う。

    続きはネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX

    ここからネタバレを含む。
    役者の都合もあるのかもしれないが、キャラ設定が1.0とは異なっていた。特にカシマとクマガイの役どころが大きく違う。
    以前は最初にタイムトラベルをするのはホソイというキャラだったが、今回はカシマがその役を負った。カシマの混乱ぶりは、天然ボケキャラだったホソイとはまた異なった面白さがあった。ちなみに2.0にはホソイは登場しない。
    また、クマガイは1.0では客演の役であったが、2.0では劇団員の一人となっていた。そして、インフルエンザにかかるのは、クマガイではなくハマカワ(2.0で初登場のキャラ)になっている。これはかなり大きな変更だといえる。1.0ではクマガイがインフルエンザにかかり、そのせいで公演が中止になるという世界線が描かれていたが、2.0ではハマカワがその役を担当する。1.0ではクマガイはストイックですこし孤独気味な役者として描かれていて、「わたしが抜けて、他の並行宇宙のクマガイと入れ替われば公演中止を避けられる」といって”犠牲”になろうとするが、演出のアサコシに止められた。2.0ではハマカワが同様に犠牲になろうとする。クマガイのキャラの立ち位置を決める上で、これは相当に大きな変更だろう。

    また、ハマカワ以外にも追加のキャラとしてヤブキが登場する。彼はいわゆる「コメディ担当」の役どころだと思うのだが、彼の発言が物語の重要なファクターに触れていることがあり(果たしてあのビニテはタイムマシンなのかもしもボックスなのか、そして並行宇宙の解釈について)、なかなか目が離せない。というか居るだけで面白いので(結構長い間、彼は寝ているだけである)、コメディ俳優としてすごくレベルが高いのだと思う。

    キャラ設定以外にも、大きく異なっている点がある。1.0では1秒も描かれず、観客の想像に100%任されていた5年後のみんなが集まるシーンが追加されていたことと、ハマカワを説得するのが演出のアサコシではなく同じ役者で友人のクマガイであることである。

    5年後のみんなが集まるシーンは、1.0を観た時に想像していたものよりも随分ポップというか、なごやかというか、カジュアルというか、軽いというか、つまりはあまり「重くない」雰囲気だった。
    1.0を観た当時、僕はこのブログ記事を読んで、1.0のときの「5年後のみんなが集まるシーン」を想像していた。

    http://blog.livedoor.jp/teconabe2/archives/7328045.html

    きっとかなりの葛藤や、もしかしたら喧々諤々の言い争いがあったのかもしれない、と考えていた。(それが1.0では1秒も描かれずに省かれていたところがまたイイ)
    しかし、2.0で描写された5年後のみんなは、思っていたよりも、想像していたよりも、ずっとなごやかだった。妻の出産の立会中で、あるいは車の運転中で慌てていた人もいたけれど。

    ここで少し話が逸れるが、僕もかつて大学でお芝居をやっていた。大学を卒業して、就職した今、お芝居をやる時間はあまり無い(といいながら、年1回くらいはできると確信しているが)。
    2.0の、5年後のみんなもきっとそうなのだろう。演劇を続けている人もいるものの、就職したりして演劇から離れた人も多かった。僕はあのシーンを見て、まるで自分の大学の先輩同期後輩を見るかのようだった。僕のまわりの人達も、大半が演劇から離れ、限られた人しか演劇に関わっていない。それでも、公演を打ったこともあるので、そういうことも含めて、なんだか5年後のみんなのシーンで泣きそうになってしまった。

    5年後のシオバラが言うこのセリフは格別だった。
    「お前らにはわかるまい、みんなで集まって、公演に向けて準備できるということがどれほど素晴らしいことか!」
    (セリフうろ覚えご容赦ください)
    本当にそうだ。5年も経って、当時の座組のそれぞれの状況も変わって、あのときの座組でポンと集まるのは相当難しい。結婚していたり、子供が生まれたり、東京を離れて熱海にいたり、それぞれバラバラだ。現実世界で、僕はそれを身をもって知ってしまった。だからこそ、あのシオバラのセリフがすごく心に響くのだ。そして現在の、つまりいわば”5年前の”みんなにはそれがわからない。僕も大学生のときはわからなかった。みじんもわからなかった。それがまたイイのだ。

    5年後のみんなは、というか5年後のシオバラ(とコータ)は、例のビニテを使ってみんなが集合してみんなと久しぶりにあって、そして結局再演の話をせずに解散した。5年前のみんなは「同窓会がやりたかっただけなんじゃないの?」的なことを言っていたけど、僕は違うんじゃないかと思う。もちろん、みんなと会えて満足した、という面もあるだろうが、きっと彼らは「みんなの今の生活を邪魔しちゃいけないな」と思ったんじゃないだろうか。現実的に、全員同じメンバーで再演するのは無理だな、と思って、納得づくで諦めたんじゃないだろうか。そういうふうに思う。それがきっと、5年経ってオトナになった、ということなんだ。良い悪いは別として。ちなみにクマガイは再演をすごくやりたそうだった。

    さてもう1点、1.0ではクマガイを、2.0ではハマカワを説得するシーンであるが、僕は1.0のほうが好みだった。1.0では演出のアサコシがものすごく強引に「あなたじゃなきゃダメなんだ」と言って説得していて、「演出 vs 役者」の構図で語られていた。前述のブログでもこの部分は取り上げられていて、僕はすごく共感した。(なので、僕は『演出絶対至上主義』者なのだが、それはまた別の話。)
    だが、2.0では、アサコシが主張するのはもちろんなのだが(うろ覚えだけど)、ハマカワの心を動かしたのは、友人であるクマガイの「あんたと一緒に演りたい」だったんじゃないだろうか。
    他の役者も言葉にしづらかったようなものの、同じことを思っていたんじゃないだろうか。こちらの構図は「役者 vs 役者」になっている。あるいは「友人 vs 友人」でもいいかもしれない。2.0のほうが、演劇をやっていない人にも通じやすい状況だと思う。なんせ友人 vs 友人だ、観劇者の多くの人が共感しやすい構図だろう。演劇に限らず、文化祭の出し物や部活の大会でもいい。友人と一緒にやりたい、と思った経験がある人は多いだろう。それでもなお、僕は1.0の構図のほうが好きだ。それは僕が演劇に特化した話が好きだいうことだと思う。なんてったって、『時をかける稽古場』なのだから。
    ただ、1.0だと、アサコシはクマガイに対しては「あなたじゃなきゃダメなんだ」と言っているのに対し、アツシの降板&代役ネコソギには納得しているので、矛盾を孕んでいると言えそうだが……この部分をどうやって納得させたのか、正直覚えてない。

    と、長くなったけれど、ここで感想を終わる。
    京都で4/9(日)までやっているので、ご興味ある方は是非。(こんだけネタバレしといて何を、という話だが)
  • 満足度★★★★★

    初演を私はDVDで見ている。その時点ではDVDでも十分に面白かったが、今回は演劇的にいっそう奥行き深めた人間ドラマに改変されていることに驚嘆。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土) 14:00

    価格4,000円

    よく出来たお話で凄く面白かったです。
    出ている演者さんも素敵でした。
    他の作品も見たくなりました。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/27 (月) 14:00

    27日午後、下北沢の駅前劇場で上演されたアガリスクエンターテイメント第23回公演、『時をかける稽古場2.0』を観てきた。この団体は過去に小劇場系の付与されるいくつかの賞を受賞している団体であって以前から一度は観てみたかったのだが、今回念願叶ってようやく観劇となった。出演者には知人の役者はおらず、純粋な演劇鑑賞である。


    舞台は超遅筆な脚本家率いる賞劇団「第六十三小隊」の公演二週間前。稽古場で、偶然にもタイムマシンの働きを持ったビニールテープを発見した劇団員達は、公演前日の世界から台本を取ってくるという奇策を思い立ち実行する。しかし、未来、つまり公演前日の団員達は別の奇策を思い立つ。つまり、全員で公演二週間前に戻ってたっぷり稽古をしようというのだ。そこで現れたのが、公演後五年たった未来の団員3人。この未来の団員から、実は公演が出演者のインフルエンザによって公演は中止になり劇団は解散したことを知る。公演中止、ましてや解散をしたくない公演二週間前と公演前日の団員達。結局、公演二週間前の団員達は、公演の成功と解散阻止のため、タイムマシンで本来の自分たちの世界である公演二週間前に戻っていく。

    この話、過去の人間達が未来を変えるということである。これは、タイムマシンが同一時空の過去・現在・未来を行き来しているのでは無く複数ある時空の世界から自分たちの望んでいる世界の時空を移動しているという発想で無いと出来ない。劇中でもそのことを説明しているが、それは後半のインフルエンザを発症した役者と他の出演者との間に生まれた連帯感による感動的シーンを生み出す必要からの苦肉の策とも言える方法であったように思えた。

    劇中、笑えるシーンやしんみりするシーンもあり、なかなか感動的。それは、劇の持っているテンポ感と役者の動きや台詞まわしのうまみが上手く作用しての結果。まぁ、演出が上手いという事なのだろう。脚本的には若干の話の展開的なほころびもあったけれど、まずまず。

    個々の役者としてインフルエンザを発症する役者ハマカワ役のハマカワフミエ(タレントで役者でもあるサヘル・ローズに似ていた)と、劇団員ツワノ役の津和野諒の存在感がなかなか秀逸。余談であるが、アイドルで客演ユキ役の榎並夕起は某テレビ局の女子アナ・久保田智子に似ていて、ハマカワフミエと共に親近感を感じた。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/27 (月)

    2日続けての同一演目の観劇だが(しかも2日とも雨空だった…)、全く飽きずに楽しめた。詳しい感想は前日の「観てきた!」で…。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/26 (日)

    アガリスクの長編を観るのは12年9月の「ナイゲン」以来だが、今回は26日・27日と二夜連続で観ることにしていた。4年半ぶりとなるのに二夜連続…何より観たい気持ちを募らせたのはハマカワフミエの客演だ。彼女を初めて観たのは3年前の6月に鵺的「毒婦二景」で阿部定を演じた時だが、その後ずっとご無沙汰で、今月初めにオフィスコットーネ「The Dark」で観てやっぱり気になる女優だと再認識したのだった。
    因みに昨年7月に獏天「神軍ラッパは響かない」を観た後でGeki地下Libertyの向かいの居酒屋で飲んでいたら、アガリスクのメンバーだという女性を含む一団が加わって盛り上がったのだったが、さてその女性が誰だったのか、酔っ払っていたので覚えていない…(ゴメンナサイ)。 

    最前列センターと4列目には“富豪席”(笑)となっており、上演台本と写真(集合写真+希望キャストのサイン入り舞台写真)がついて一般料金より1,200円高い。まぁ別途台本を買うつもりなら割安ではあるのだが…。 

    開場時から客席には原田知世の「時をかける少女」や小泉今日子の「夏のタイムマシーン」といった曲が流れている。作品に全く関係の無い曲(例えば時代劇でJ-POPなど)を流している劇団が散見されるが、こういう開演前のムード作りも大切なのだ。 

    定刻にわずかに遅れて開演。上演時間は2時間5分。 

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    吉祥寺シアターでの公演初日を2週間後に控えて、稽古場で作・演出のアサコシを待つ若手劇団“第六十三小隊”の団員と客演者たち。が、ようやく現われたアサコシはまだ台本が書けていないので、とりあえず前回渡したところの稽古を行なうと言う。前回配られた台本は紙1枚のみ…しかもアサコシはそれを次々にカットし、残ったのは挨拶を交わす2行だけに。溜息をつくしかない役者たち…。
    仕方なく出来上がったきた舞台図面に従って黒いビニールテープで床にバミっていると、突然カシマの服装が変わってしまい、妙なことを口走る。どうやらこのビニテで囲った中に入ると公演前日の当人と入れ替わってしまうらしい。しかもその囲いが使用できるのは1回だけ。で、新しい囲いを貼って公演前日の稽古場から台本をとってこようということになる。
    が、そうして入手した台本はアサコシが考えていた設定とまるで変わっており、アサコシはそれを使うことを許さない。そこで、古参劇団員の(といってもこの劇団、立ち上げて5年くらいしか経っていないようだが)シオバラはアサコシを2週間後の彼と入れ替えてしまう。現われた“2w(2週間後)アサコシ”は稽古期間が2週間とれるとわかるや、とんでもないことを企む…。 

    こういうタイムスリップものでは往々にして展開の面白さだけを追うあまりタイム・パラドックスの問題を無視しているものが多いのだが、この作品ではパラレル・ワールド(並行宇宙)をとりこんで、うまく解決している。アサコシが「最初にカシマが入れ替わった時に、どうして2週間後のヤツらは今俺たちに起こっていることを知らなかったんだ」という疑問を口にするが、それがこの作品ではタイム・パラドックスも考慮してますよという宣言なのだ。 

    それにしても役者陣は短い暗転の中でああも頻繁に着替えるのはさぞ大変だったろう。“2wハマカワ”が登場する場面で(その後も1回)さりげなく小さな咳をするので、暗転で慌しく着替える際に埃を吸ってしまったのかと思っていたのだが、実はこれが終盤の大きな伏線…そしてそれがラスト近く、ハマカワの涙まみれになりながらの他メンバーの説得へと繋がっていく。ここらの展開は実にウマい。 

    思わず笑ってしまったのは、アサコシ役の淺越岳人が、ポップンマッシュルームチキン野郎(PMC野郎)の作・演出家である吹原幸太にそっくりなのだ。でもって、私はこの大騒動がまるでPMC野郎の稽古場で起こっているかのような錯覚すら覚えたのだった(笑)。 
    2週間後から台本を持ってきた直後に、シオバラが客席から見えないように巻きが少なくなったビニテを新しいものに取り替えたのに気付いた客はどのくらい居たろう(笑)。 

    ストーリーも無理がなく面白いが、役者陣も大熱演。前述のハマカワや淺越以外でも熊谷有芳や塩原俊之、矢吹ジャンプなどが印象に残ったが、総じてウマい役者が揃っている。 

    余談だが、「バミる」という言葉は「場見る」から来ていると思っている人も多いようだが、実は創生期の日本テレビに“バミさん”という愛称の人(多分ディレクター)がいて、その人が床にテープで立ち位置の目印をつけたことから「バミる」という言葉が生まれたのだという。 

    劇中で“5yマエダ”が鶴屋南北戯曲賞を受賞したということを聞いてアサコシが驚愕しているが、岸田國士戯曲賞を戯曲界の芥川賞とすればこちらは戯曲界の直木賞といえるもので、実は私は東京會舘で行なわれた第3回の授賞式と華やかな授賞パーティに参加したことがある。といっても私を招待してくださったのは同時に授賞式が行なわれた日本ミステリー文学大賞を受賞された故・笹沢左保先生だった。「木枯し紋次郎」をはじめとした股旅小説で一世を風靡した笹沢先生は本業だった推理小説においても数え切れぬ傑作を書かれ、生涯の著作数は文庫化や再編集の短編集を含まないオリジナルだけで380冊にのぼるが、私は1冊を除いてその全てを読破し(題名を言われればそのあらすじを語れた)“日本一の読者”と公認されていたのだ。で、その時に南北賞を受賞したのは三谷幸喜氏の「マトリョーシカ」だったが、「賞金の100万円(ミステリー文学大賞の賞金はたしか300万円だった。同時に授賞式を行ないながら、この格差…)は貧乏劇団にとっては夢のようなお金。これでまた1本、公演が打てます」という三谷氏の受賞の挨拶は今でも鮮明に覚えている。因みに私は芥川賞・直木賞の授賞パーティにも2回行ったけれど、このテのパーティってスゴイんです。並み居る作家のセンセイ方が行きつけの銀座のバーのママさんやらホステスさんを引き連れてやってくるものだから、その時間帯は会場に銀座の綺麗どころが盛装で勢揃い。で、パーティの後で作家のセンセイ方は、出版各社の自身の担当編集者を引き連れてその店に繰り出すって寸法…。無論その費用は出版社持ち(なんだろう)。
  • 満足度★★★★


    時をかける稽古場2.0 に駆け込んできたよ!試演会で展開知ってたから、二度目目線で。だけど、明らかに違ってたし、明確になっていた。やっべ、たのしー!
    女性達の演技力と、男性達の徹底したコメディ力を浴びて欲しい。

    スタッフがいい、美術がいい、映像がいい。

    OPの映像で、スタッフロールまであんなにはっきり出した団体は久々みたな。信用の証だ、と思う。
    見せ転換時の見せ方も、なるほど。
    ドアは明らかにアレだから、黄色の丸は身に付けてるアレで、上部の四角枠は…机のアレか?
    どうでもいい情報だけど、私が今日見た時をかける稽古場で一番好きだなって思ったのは、「べつわの」さんです。
    右往左往しながら楽しみにしてくれてるなんて素敵じゃない?


    以下は、試演会(3/1)の感想。


    「時をかける稽古場2.0」の試演会に参加。熱量ある骨子の部分を見せていただいた感じ。たくさん笑った。人物が活き活きしてる。上演想定時間より長くなったらしい。確かに削れる間延びとかはあった気がする。ここで映像のタイミングね、というのも想像ついたなー。
    初演は知らない。むしろアガリスク2回目。なので、質問も要望もあの場で思いつかなかったけれど、作戦会議トークショーまで見られて良かった。衣装の話や、5年後メンバーにまつわる話なんかが聞けて興味深い。
    ”時をかける”理論を割とすんなり理解できたのは、
    "LASTSMILE"を知っているからかなぁ。
    時間軸移動系の話はいくつも知ってるけど、3つが相互に絡み合うのはレアなんじゃないかな。
    稽古と慣れって言われればその通りだけど、場面の切り替わりとか、演者はどうやって頭の整理を付けてるんだろう?書いた冨坂さんは勿論だけど、皆さん頭がいいなぁ。
    見てる間は情報の洪水で(特に序盤)、初見には疑問を疑問と認識する時間がなかったかも。えっ?おおっ!ほほう。なるほど!のサイクルが早い。コメディの早さとしては必要な早さなんだろうな。
    試演では必要最低限の美術セットで床面積も狭いから、これで袴田さんのセットがどう加わるのか気になる。
    床が見えるに越したことは無い芝居なんだけど、駅前劇場か…。私だったら全体を見るためにも後方席だな。試演は後列でも頭の間から少しは見えたから脳内補完可能だし。
    公開ゲネやプレビュー公演をやってる団体はあれど、オープンβの試演は新しい。それこそ2週間の改良時間が生まれるのは大きい。
    でもこれ、この演目だから面白味が出るやり方なんだよなぁ(笑)。全部の演目でやっちゃうと、しらけちゃう。

  • 満足度★★★★★

    東京公演、計4回観劇しました。アホみたいなリピート数ですが何回観てても舞台上のあっちこっちで動き回る/何気なく転がる人や仕掛けが拾いきれない。
    劇場に惜しみなく溢れかえるおもちゃみたいに大量の仕掛けや大小のネタ、魅力的な俳優陣がつとめる「難アリだけど好きになっちゃう彼ら」を観たいがための4回戦でした。

    公演2週間前に台本がほぼ無い座組が、窮鼠にも程があるよ「未来に行って台本ゲット」…タイムマシンはあるし、出来るでしょうけど、「できることイコールやって良いこと」か否かは誰も知らない―
    2014年初演と大筋で通る物語の結びは変わらないけれど、登場人物の邪悪さが大幅アップな上に邪悪なアレコレを無邪気にやってくれるから、潔いにも程が有り過ぎて笑ってしまう。
    単なる再演ではなく「2.0」の証。
    宇宙へぼろぼろのチャリで急発進するような無謀ドライブ感覚、ひたすらアガる楽しさが全編に盛り込まれているアトラクションみたいだ。
    観劇が趣味として根付いてない人と一緒に観るともっと楽しいっすよ、京都方面のかた!!

  • 満足度★★★★★

     初演から物語として通過するポイントは変わらないんだけど、細かい部分からリビルドされた物語は受ける印象が初演とは全然違うものとなっていた。思うに役者さんたちの成長と言うか、初演以降この世界で経験してきたものが表に出来てた感じ
     この劇の面白さの一つに心地良いテンポの台詞の掛け合いがあげられる。最初の坊主ゲームのように次々と爪弾かれる台詞が、時にハモり、時にビシっとしたツッコミとなるのが非常に気持ち良い
     津和野さん・コータさん・塩原さんのおふざけトリオは今回も健在どころかパワーアップしていて、物語を進めるのも面白くするのも3人の掌の上。アツシの鉄板具合はもはや城壁ぐらいの分厚さ
     この作品何が凄いって、ストーリーの筋やバランスだけでなく、展開の強弱やアクセントやがしっかりと背骨になっていて、観ていて恐ろしいほど引っかかりがなく話が入ってくる上手さが有ること。それを基盤にコメディ的笑いを乗っけてくるんだからそりゃ面白い

  • 満足度★★★★★

    笑いました!!面白かったです。「稽古場にて偶然タイムマシンを発見した」と言うのでどんなタイムマシンなんだろう?とサマータイムマシンブルースみたいなものを想像していたのでしたが、なんと・・・。あれならお手軽?家に帰って思わず息子の部屋のドアの前をバミッてしまいました。

    ネタバレBOX

    今があって未来があるのだから、未来から来たらここで入れ替わったことを知っているはずなのでは?と思っていたら、別次元の未来と入れ替わったとのことでパラレルワールドってことでしょうか?

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