「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」 公演情報 劇団ドガドガプラス「「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/20 (月)

    座席1階3列

    「ロミオとジュリエット」の翻案ではありません。歌舞伎ですね。「ロミオとジュリェット」のハイブリッドでキッチュでハイパーな「傾奇」。もしかしたら、タイトルにある「ロミオとジュリエッタ」は、個人名と恋愛悲劇との掛詞に過ぎないのかもしれない。それくらい、本来の話との共通性はない。

    世話物でありながら、まさに荒事。歌う躍る、殺陣あり艶事あり、駈けづり回る飛び跳ねる、修羅場もあれば見得も切る。目に焼き付くのは、胸の谷間と網タイツ、粋な漢の着崩し姿。セリフのケレン味は抜群。

    舞台で起きるあらゆることが、向島の戯作者(登場人物の1人)の作った戯作のメタ芝居のようにも思えてきます。つまり、舞台で起きることが、彼に芝居を書かせているのだけれど、実は彼自身も戯作に登場する1役に過ぎない、というような、胡蝶の夢みたいな芝居です。

    浅草を根城とする同劇団、この演目を東洋館でやることの意義を深く感じます。
    すぐ手の先にある吉原と隅田川。そして勝手知ったる劇場を隅々まで使いこなす巧緻性。土地柄なのか、贔屓筋(ファンではない、親族や友達でもない)も多そうですし。

    飲食禁止ではないこともよいです(芝居の邪魔にならない範囲ですよ)。大衆娯楽で飲食禁止はないよ。

    樹里恵の服装はナコルルですよね、赤バージョンの。
    客席通路に立つ樹里恵こと古野あきほさん、横で観ていて凛としてカッコよかったな。
    「狼眼男」こと毛利小平太の丸山 正吾の客席を駆け抜ける横の速さと、舞台に飛び乗る時の縦の軽快さにも目を見張った。

    また拝見に伺うと思います。そのせつも宜しくお願い致します。




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    2017/02/21 10:19

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