第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ 公演情報 札幌ハムプロジェクト「第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    うめめ『ふじき』・初夜の会『水星の如く』・ニュートンズ『SとF』を観た
    第1回・第2回は、地方から参加している劇団の公演日が限られていることから、全団体を観ることが難しかった。
    今回はそうではなかったので、全団体を観ることができた。
    全団体を観た観客は、いいと思う団体2つを選ぶことができる。
    「2つ」というのがとてもいい。
    今回は面白い作品が多く迷った。
    次回もこれぐらいのレベルを期待したい。

    ネタバレBOX

    今回も役者やスタッフなどのクレジットがない。
    団体紹介のVTRにはあるのだが、見終わってからそんなものは覚えているわけでもなく、劇団員以外に客演もあったりするので、コピー用紙1枚でいいから全団体のクレジットを配布してほしい。


    H うめめ『ふじき』★★★★
    導入部分は惹き付けられるが、どう展開するのかと思っていたら、変な両親だけではなくさらに1つ上の展開に笑った。恋人同士の普通感があるから、両親の一見普通なのに、が活きてくる。台詞の噛み合い方や、突っ込み具合がとても上手い。
    緑顔の弟の人が良すぎる。とぼけ具合がいいのだ。
    え? ということは、両親とその娘は……というラストのさらなる展開は面白いのだが、もっと効果的にオチとして見せる方法があったのではないかとも思う。
    そこがドカンとくればなあ、と思いつつも笑ったのだが。
    チープな宇宙船も良かった。
    この劇団も本公演が観たくなった。


    A 初夜の会『水星の如く』★★
    延々と続くモノローグには退屈した。わずか20分程度の作品なのに。
    そのモノローグは、ほぼ説明台詞なのでモノローグにする意味が感じられない。
    渋いモノローグと変な男の対比にして、その落差で面白くしようと思ったのかもしれないが、そうはならなかった。もっとセンス良くまとめれば、奇妙なストーリーを楽しめたのかもしれないのだが。
    まあ、変な男の話もそんなに面白くない。水かけるタイミングの÷さや、男の奇妙さの出し方が上手くないからだ。
    そもそもペットボトルロケットは口が下。自転車の空気入れで空気を入れるなどの、それらしさを見せないと台詞だけの説明では面白くならない。


    C ニュートンズ『SとF』★★
    オープニングから最初の話は面白くなっていったのだが、オチが読めすぎた。
    それよりも、テレビ番組の『世にも奇妙な物語』の音楽である。
    1本目のあとにこれが流れて呆れた。あまりにもダサイではないか。使い古された人のコンテンツを使って。しかも上手く使うわけでもなく、文化祭でのクラスの出し物レベルである。使うならアイデアをプラスしてほしい(2本目のラストで、それらしいアイデアがあったのだが、それは詰まらなかった)。というか、全編テレビのパクリとかならば、面白みも出たかもしれないのだが、この曲だけを「SF演劇祭」の公演で、ただ単に使うのは思考停止だ。
    2本目も完全な一人芝居ならばそれなりの面白さも出たかもしれないが、中途半端である。テンポが悪すぎて短いのに飽きてきた。

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    2016/07/20 08:03

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