天一坊十六番 公演情報 劇団青年座「天一坊十六番」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    脚本に難ありの感
    始まって間もなく、しまった!私、矢代さんは苦手だったと思い出しました。

    このところ、ヒット作連作だった青年座ですが、残念ながら、今回は、あまり面白くありませんでした。

    役者さんにも、腑に落ちていない演技をしている方が数名。特に、女流劇作家役の津田さんには、終始迷いながら演じている様子を如実に感じました。

    長台詞が多く、時々眠くなりもしました。

    ただ、若い金澤さんの演出力には、驚嘆します。
    彼女の大学時代の恩師達が、スタッフとして助力されたようで、きっと、誰もが、彼女の才能に心的投資をされているのだろうなと感じました。

    近藤さんの振付、日高さんの音楽、加納さんの衣装、どれも、ポップで、楽しかったのが救いでした。

    神田陽子さんの講談は、良いお口直しになりました。

    アフタートークの司会の方が、声が通らず、喋りも明瞭でなく、ちょっとじれったくなりました。青年座は、マイクを使わず、声が通る数少ない劇団なので、できれば、司会も、声が届く方に依頼して頂きたく思います。

    ネタバレBOX

    女流作家と、イワンイワノビッチとやらの関係性がよくわかりません。

    イワンが、劇中の天一坊と被り、その上、キリストを彷彿とさせる人物で…。

    何だか、作者が、本当に、この作品を、誰かに訴えたくて書いたという気概が感じられない芝居でした。アイデアで押し切って書いた風を感じて、途中から、集中して観ようという意識が殺がれました。

    ただ、金澤さんの演出は、意欲的だし、青年座の役者さんの結束力は、観ていて、大変気持ちの良いものでした。
    山路さん、横堀さん、安藤さん、松熊さん、小林さん…、実に生き生きと魅力的です。
    このメンバーで、もっと、実のある作品を観たかったと、ちょっと残念に思いました。

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    2016/06/15 03:41

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