ぼくはだれ 公演情報 RISU PRODUCE「ぼくはだれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    世の中にぼくみたいな人間が一人ぐらいいてもいいですよね?
    RISU PRODUCE 「ぼくはだれ」vol.18
    再演の様ですが私は初見でした。

    刑事と被疑者の11日間に及ぶ取調室での攻防。約2時間の公演時間でこんなにも内容が濃く、何よりも役者さんの演技に引き込まれました。役というより一人一人の人間の生きざまを魅せられた様でした。
    劇中で『世の中ぼくみたいな人間が一人くらいいてもいいですよね?』という台詞が出てくるのですが、この台詞がとても深いです。
    詳しくはネタバレBOXにて。

    29日まで下北沢、小劇場B1にて公演中です。是非観て欲しい作品です。

    ネタバレBOX

    ステージに置かれたのはパイプ椅子2脚と机といったシンプルなセット。

    刑事と被疑者のいる取調室で起こるやり取り。緊迫したシーンの中で新人警部補坂中(世良優樹)、高橋巡査(松本勝)さんの先輩と後輩のやりとり、南やすし被疑者(松本匠)のシーンは笑える所もあり、
    和みました。

    圧巻だったのは亀矢役のいしだ壱成さん。強盗放火殺人の被疑者として任意同行したものの約3週間にも及ぶ拘留…
    徐々に追い込まれて行く様、心境が目の動きや手の震えから伝わってきました。
    奥田刑事(是近敦之)との緊迫したシーンは本当に身体を張っていて痛々しくも感じました。(手錠の片方を手にかけられた後、もう片方をパイプ椅子に繋がれ奥田が椅子を蹴ったり…)
    クライマックスに近づくにつれ、奥田の執拗な取り調べの理由や亀矢の心の奥の思いを知り、最後のシーンの赤いカーネーションに涙するシーンは感動しました。
    劇中に出てくる台詞に
    「世の中にぼくみたいな人間が一人ぐらいいてもいいですよね?」という台詞が出てくるんですが、その台詞を一人一人の役であてはめて口にする。
    言い方やニュアンスがそれぞれ違うけど
    その言葉に込められた人間の生きざまを魅せられた様な気がしました。

    出演者全員の個性が光っていて、役というより一人の人間がいる。そんな舞台でした。
    あっという間の二時間でした。

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    2016/04/24 15:43

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  • 観劇いただき、ありがとうございました。
    今後とも宜しくお願い申し上げます。
    RISU PRODUCE 主宰 松本 匠

    2016/05/02 11:56

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