外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉 公演情報 劇団青年座「外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    青年座初観劇
    今回、贔屓にさせてもらっているパラドックス定数の野木萌葱主宰が脚本提供という事で初観劇です。
    青年座の役者さんのクオリティがすごい。
    小劇場の若い役者さんでは出ない重厚さでした。
    野木さんのイメージはどこまでいかされたのだろうか。
    老舗劇団の厚みを感じた公演でした。

    重厚な会話劇。瞬きも忘れるくらいの緊迫した空気感の中、あっという間の2時間35分。
    青年座劇場は天井が高く気持ちの良い観やすい劇場でした。
    パラドックスファンとしては、野木さんのキャスティング、演出でも観たいところです。

    ネタバレBOX

    先の世界大戦直後、それぞれの信条に従って日本を動かしてきた外交官たちがそれまでの流れを総括する、当に東京裁判前夜。
    時間が飛ぶので一瞬わかりづらいところもあり。
    台詞は現代に置き換える事ができるものが多々あり、作者もそれを狙っているのだろうか?

    振り返れば歴史は過去の積み重ねであり、
    いくつ物分岐点であちらを選べばという事が沢山ある。
    負けるとわかっていて始める戦争の意味とは何なのだろうか。
    ただただ流されていたのなら何のための外交で何のための政治なのか。
    改めて歴史のターニングポイントについて考えさせられた。
    現在も後に分岐点になりえるポイントになるのかもしれないと思えば、戦争を体験している人の感想を聞いてみたいものだ。
    いろいろ考えるきっかけになるという意味でも
    タイミングが良い上演だったと思います。
    「国益のことは考えていても国民のことは考えていなかった」って現在の政治家はどうかな?

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    2016/01/04 00:38

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