15 Minutes Made Volume12 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume12」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    盛夏
    面白い。150分(休憩10分+AT)。

    ネタバレBOX

    ミゼスフィクションズの祭りの準備(Mrs.fictions)
    いじめられっこだった忌村(今村圭佑)とそれを助けたことのある犯野(岡野康弘)。部屋の前の園児がうるさいと虐殺を計画する犯野。決行前日、手製の爆薬を仕込んだ犯野がナカジ(いじめっ子)にいじめられてたことが判る…。
    序盤の園児虐殺宣言で違和感を覚えつつも、ちょこちょこ笑わせつつ、犯野の不満の捌け口の無さと忌村の同調(という名の愛?)に持っていく、しめっぽくもちょっとだけ暖かい話。いじめられてたことを隠してた犯野が寝た後、タバコを爆薬に放るラスト、それを選んだ忌村の無言の哀しさがよい。

    消えないで、ミラーボール(20歳の国)
    サッカー部マネのあさみ(湯口光穂)の結婚式で集まった、元部員4名の男の過去回想と結婚式での余興。
    4人ともあさみへの(男女的な気持ちだけでなく)プラスな気持ちを抱えつつ、結婚式でglobeを歌う姿に(そんな経験ないけど)共感してしまう。客席を披露宴会場の客席かのような空気感を作れたのが上手かった。面白かった。

    HNG(MU)
    野外エッチを取り締まる自警団とすき家でエッチを楽しむ男女とそれをレビューする男と、すき家のワンオペの話。
    親のエッチを目撃したせいで性に潔癖になった男(古屋敷悠)とバツイチ子持ち彼女(井神沙恵)の話とか、男の反動で野外エッチにハマる妹(星秀美)の話と、あとワンオペの話とかあって盛りだくさんながらしっかり纏まってた。笑えるトコもけっこうあったし。ドビュッシーとかの下ネタもナチュラルに入ってたし。すき家の見下され加減も良かった。

    夏の灯り(第27班)
    お祭りデートに誘ったが前髪が変だと会いにいかないサヤカ(初野祐奈)とそれに付き添うトモキ(鈴木研)。喚くサヤカをよそにカズマ(富田喜助)を呼び出し二人はデートに向かい、トモキは花火も見ず、独りうなだれる…。
    屋台のにーちゃんとカズマの会話のユルさと、サヤカとトモキのギャンギャンしたやりとりの舞台。実はサヤカの視力がほとんどなくて…というのを最後にわからせるのが上手いなと(涙のミスリードとか)。人物紹介の映写で、序盤にもあった「君が好き」をもってくるのも、ラストの花火のシーンをグッと引き締めてた。

    私たちの考えた墓に入る日の前日のこと(ジエン社)
    東京で死んだ(で流された?)死んでるさん(伊藤忠聡)の話。
    いわゆるお墓でなく共同墓地という、ちょっと距離のある事柄についての奇妙な舞台。人物の関係性でなく、舞台の一体的な感覚で捉えると、ちょっと面白い。

    性的人間(シンクロ少女)
    官能小説家(泉政宏)と妻ミツコ(坊薗初菜)と弟子でミツコと浮気した黒田(横手慎太郎)の話。
    どこかで一度見て、その時も面白いと思ったけど、今回も面白かった。笑いのとり方も抜群だし、官能小説家が愛(の理解)に苦しむ様も見ごたえあり。ラストのドラムとPC入力とかの演出と演技の、崩し方もまた充実してた。

    いい作品群だった。

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    2015/07/11 23:55

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