再生ミセスフィクションズ 公演情報 Mrs.fictions「再生ミセスフィクションズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    今更ながらですが面白かったです
    短編4本、すべて初見でした。
    こちらの団体は何度か拝見してますが、
    ほのぼのとした、
    でもちょっとまどろっこしい会話のやりとりが好きです。

    各々15分でしたが、無駄のないつくりで、
    でもこれを長編にするのは野暮なんだろうな…と思わせる
    良作たちでした。
    特に2作目が心を揺さぶり、涙腺を刺激しました。

    エレベーターで受付にあがったあと、
    階下での並び順を再現させる為に、
    数人で区切ったうちの後ろの人を先にエレベーターに乗せれば
    受付の並び復元もスムーズになるかなぁと思いました。

    ネタバレBOX

    >ねじ式(未来篇)
    同名タイトルのマンガが関係してるのかと思いきや。
    会話のなかで「安藤さん」が何者なのか
    いいタイミングで判明するところが巧いなぁと思いました。
    人間らしくなっていく「安藤さん」に対して
    人間であるはずの岡野さん(役名失念…)のほうが
    ロボットに見えてしまう瞬間もあって不思議でした。
    ほんのり、老人介護的な空気を感じてみたり。


    >お父さんは若年性健忘症
    父が忘れてしまうことが考えの中心になっている娘と、
    「私を忘れても、また私と恋に落ちてくれる彼」を楽しむ妻。

    結局怒っても悲しんでもお父さんの健忘症が治るわけじゃないし、
    あるがままを受け入れ
    そこに楽しみを見いだす生き方を見習いたいと思いました。
    夫も妻も、どちらも幸せそうで。
    「…マル○ツだけど」という言葉にあるように
    妻も夫につきあいつつ
    けして現実逃避をしているわけじゃないんだなあ、と。
    そのあたたかい愛の形に号泣しました。
    「健やかなるときも病めるときも」という
    結婚式で誓う例の文言が私の頭の中をぐるぐるまわりました。

    父と母が買い物に出たあと、
    夫婦マグを「ちゅー」させる、娘の祝福の仕方も好きでした。


    >東京へつれてって
    ホームレスになった男性と、
    彼にずっと恋し続けて今も現在進行中の「小桜」ちゃんの会話、
    どれも決定打になりそうでならない感じ、
    でも前進はしてるはず、という二人の距離感が
    可愛らしくてキュンキュンしました。

    ラスト、無人になった「あの場所」を描くことで
    「東京で二人は
     贅沢ではないかもしれないけど幸せにやってる」
    と、こちらに感じさせてくれるのが秀逸だと思いました。


    >まだ僕を寝かさない
    怪談をしていると、いつのまにか誰かが一人増えている…
    というのをとっかかりに、
    いつの間にか会うことがなくなってしまう
    学生時代の友人達の話にシフトするのが面白かったです。
    最初は「男子、バカなことばっかりやって~」と、
    楽しく眺めていました。

    「いつの間にか」の怖さや寂しさ、やりきれなさ等を
    フッと舞台上に持ってくる「僕(岡野さん)」の表情が細やかで、
    特に野口オリジナルさんとの会話シーンが好きでした。
    これは過去じゃなくて思い出との語らいなんだな…と。

    過去の蓄積が現在の自分をつくっているのだなと
    あたたかな気持ちになりました。

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    2015/04/17 07:13

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