よく喋るマダム達は、パクチーより食えない 公演情報 東京ストーリーテラー「よく喋るマダム達は、パクチーより食えない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    テンポ良く
    シアターKASSAIという奥行きのある劇場の特長を活かし、後景・前景の二分割した演出は面白い。舞台奥(後景)には資産家らしい瀟洒な居間、舞台前(前景)下手には探偵事務所の粗末なテーブルと事務椅子2脚…この対比は、人物描写にも生かされ、立ち位置によって主人公(興呂木 参次朗)、その助手(野村純平)と資産家の住人達の立場・振る舞いが印象付けられる。
    そしてキャラクターという点では、タイトルにある“マダム=オバちゃん”達が強く、異色になっている。この公演で一番疑問に思っているのが、ほかならぬ、この愛すべき”オバちゃん“達なのだが…

    ネタバレBOX

    そもそも、この探偵事務所に依頼に来ること。主人公が断れない性格であり、事務所が金銭的に困っていることを承知しているほどの調査能力を備えている。やはり噂話(来来軒)やインターネットの口コミ情報は脅威だ。この調査能力があれば...などと細かいことを言ったら芝居の面白味がない。些細なことはさて置き、この芝居は推理ものであり、その性質上、観客の観る気を逸らさない。そして、登場人物のキャラクターが立っており、自然と笑みがこぼれてくる。そしてテンポに緩急があり、場面に応じた軽快感と人情感が上手く演出されており、観せる芝居になっている。また、この芝居のもう一つの特長として暗転が少ないこと、またはそれを感じさせないスムーズなこと。それゆえ、2時間10分という長時間公演にもかかわらず、最後まで飽きさせない。

    今後の公演にも期待しております。

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    2015/04/14 23:36

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