満足度★★★★★
承認欲求の果てに
面白かった!
上手いなぁ。演技はもちろんですが脚本、演出が抜群に良かった。
全体的に隙がないなぁという印象でした。
演劇制作現場の裏側をドロドロっと描いたサイコサスペンス。
発見された死体が誰なのかが分からないまま
事件を追う警察サイドと当時の劇団サイドの2つの視点で話は進む。
重苦しい展開が続くのだけど、いいタイミングで笑いが入るので
気が滅入るようなこともなく観劇できました。
緩急の付けたかも上手いですね。
オープニングとラストのダンスがまた凄かった。まさに狂気の一言。
特にラストはほんとにゾクゾクと来ました。
ダンス後の暗転から開ける瞬間がこんなに怖いと思ったのは初めてです。
ラストのオチには概ね納得。
キャッチコピーには思いっきりミスリードされちゃったなぁ。
目の前に表れたチャンスがあんな形で消えてしまったら・・・と思うと分かる気がします。
SNSで満たす承認欲求を対比として面白おかしく見せていたのも上手い演出だと思いました。