満足度★★★
豪華な出演者たち金守珍を中心とする新宿梁山泊の演技の質と状況劇場の大久保鷹、唐組の稲荷卓央、藤井由紀という唐十郎一派の中での微妙なそれぞれの演技の差を考えながら見るのも面白かった。しかも寺山修司の戯曲をというのが尚更おもしろい。そして、そこに天井棧敷の若松武史が参入という凄い取り合わせ。ズレと融合ぐあいが絶妙だった。特に稲荷卓央氏が寺山修司の言葉でさえも、唐十郎の言葉のように演じていて、その点がとても興味深かった。全体としては、脚本自体の問題か、演出の問題か、テーマが今の時代状況とはズレすぎていて、どうもピンとこなかった。
0
2015/01/16 22:55
このページのQRコードです。
拡大