満足度★★★
ロック演劇
結構座席に影響されて印象変わるかもしれません。
私はたまたま前の方だったので、舞台全体があまり見渡せず、ちょっと消化不良かも。
また、生演奏の大音響で話に身が入らなかった。
ちょっと勿体ない気分。
満足度★★★★
寺山ワールドを現代風に
説明にあるとおり「新宿版 千一夜物語」は、寺山修司が1968年に書いた問題作。古書店で手にした時、200頁を超えていたような気がする。それを途中休憩をはさみ2時間30分程の上演時間にまとめた。
1968年といえば、日本は東京オリンピックを終え大阪万博の準備をしている、いわば活況を呈していた時だったと思う。自分はよく知らないが、東京(新宿)では男性は長髪、女性はミニスカートが流行っていたと聞く。そんな中心街(特に夜)での華やかで幻想的な様子が描かれていた。
とはいえ、当時の時代感覚をそのまま描かず、敢えて現代風に演出しているところが良かった。
満足度★★★
豪華な出演者たち
金守珍を中心とする新宿梁山泊の演技の質と
状況劇場の大久保鷹、唐組の稲荷卓央、藤井由紀という唐十郎一派の中での微妙なそれぞれの演技の差を考えながら見るのも面白かった。
しかも寺山修司の戯曲をというのが尚更おもしろい。
そして、そこに天井棧敷の若松武史が参入という凄い取り合わせ。
ズレと融合ぐあいが絶妙だった。
特に稲荷卓央氏が寺山修司の言葉でさえも、唐十郎の言葉のように演じていて、その点がとても興味深かった。
全体としては、脚本自体の問題か、演出の問題か、テーマが今の時代状況とはズレすぎていて、どうもピンとこなかった。