新宿版 千一夜物語 公演情報 新宿版 千一夜物語」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    ロック演劇
    結構座席に影響されて印象変わるかもしれません。

    私はたまたま前の方だったので、舞台全体があまり見渡せず、ちょっと消化不良かも。

    また、生演奏の大音響で話に身が入らなかった。

    ちょっと勿体ない気分。

  • 満足度★★★★

    寺山ワールドを現代風に
    説明にあるとおり「新宿版 千一夜物語」は、寺山修司が1968年に書いた問題作。古書店で手にした時、200頁を超えていたような気がする。それを途中休憩をはさみ2時間30分程の上演時間にまとめた。
    1968年といえば、日本は東京オリンピックを終え大阪万博の準備をしている、いわば活況を呈していた時だったと思う。自分はよく知らないが、東京(新宿)では男性は長髪、女性はミニスカートが流行っていたと聞く。そんな中心街(特に夜)での華やかで幻想的な様子が描かれていた。
    とはいえ、当時の時代感覚をそのまま描かず、敢えて現代風に演出しているところが良かった。

    ネタバレBOX

    1968年当時の風俗的な描写を入れても、それはその当時を知る人たちのノスタルジーを彷彿とさせるだけだろう。もっと若い観客を意識した、新しい「新宿版 千一夜物語」にしたことで、今後も寺山作品が生きていくと思う。そういう意味では寺山修司の作品らしいエッセンスを取り入れながら、時代に相応した見応えのある公演であった。

    また、この1968年は寺山修司と羽仁進が共同で「初恋・地獄篇」という映画のオリジナル脚本を執筆している。「第36回PIA FILM FESTIVAL」(2014年9月)で鑑賞したが、この映画はドキュメンタリー8㎜作品であるが、その時代を切り取った映像は見事。
    翻って、やはりその時代の一部を切り取った「新宿版 千一夜物語」…”歌舞伎町で繰り広げるアラビアンナイト、詩と幻想とエロティシズムとロックパッション!!”の謳い文句に大いに酔いしれた。

    今後の公演も期待しております。
  • 満足度★★★

    豪華な出演者たち
    金守珍を中心とする新宿梁山泊の演技の質と
    状況劇場の大久保鷹、唐組の稲荷卓央、藤井由紀という唐十郎一派の中での微妙なそれぞれの演技の差を考えながら見るのも面白かった。
    しかも寺山修司の戯曲をというのが尚更おもしろい。
    そして、そこに天井棧敷の若松武史が参入という凄い取り合わせ。
    ズレと融合ぐあいが絶妙だった。

    特に稲荷卓央氏が寺山修司の言葉でさえも、唐十郎の言葉のように演じていて、その点がとても興味深かった。

    全体としては、脚本自体の問題か、演出の問題か、テーマが今の時代状況とはズレすぎていて、どうもピンとこなかった。

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