流刑の島ー監獄の唄ー 公演情報 平熱43度「流刑の島ー監獄の唄ー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    詰め込みすぎてもったいない
    俳優のみなさん、大変な熱演でした。脚本も熱いです。
    しかし、物語に多少の引き算があったほうが観客側もついて行きやすいかなと思いました。
    あれもこれも詰め込みすぎ・盛り込み過ぎにしたために、満腹感を劇中盤から覚えます。

    ダンスシーンが素晴らしく、俳優さんの細やかな演技が見られる場面も随所にあっただけにもったいないなと。

    ネタバレBOX

    ★肉欲のみの関係しかない世界ならば、もっとも純愛を感じさせるのは、千歳を抱かない宗谷。そして宗谷との別れの場面で【今度こそ来るよね、ずっと待ってたんだから】と口にする千歳なのですが、主役はこの二人ではなく。

    旭がトウカを抱いてしまった為に、主役も【あんただけの女】も【恋】もぼやけてしまった印象があります。


    宗谷が千歳を抱かなかった理由は何故なのかはっきりせず、それを宗谷の【純愛】とするなら尚更。旭・トウカのインパクトを弱く感じました。

    ★死にすぎ。平熱43度さんの舞台は【アシュラ】と今回で2度目ですが、クライマックスの交錯する殺陣には既視感を覚えました。
    こいつ死ななくてもよくね?という人間までゴロゴロ死んでしまうので、見ているこちらは麻痺してきて、ラストの旭・トウカの死の場面で【あ、やっぱりねー】という感想しか持てなくなっていました。

    ★旭が土竜達に加わるきっかけとなった、暴力看守の死の場面、なんで旭の申し開きは聞き入れられないことになっちゃったの?暴力看守はトウカへの暴行が原因で看守長から格下げになったんですよね?死んだ男には前科があるんだから、旭が普通に出頭していたら申し開きは通ったのでは?


    ツッコミというほどではないのですが、なんだかつまらないところにコツンコツンとひっかかりを感じつつ見ていました。この人、死ぬ必要あるかしら・・・と同じく「このセリフ・この場面を描きたいがため」に無理やりねじ込んだような設定が多く、集中が削がれました。

    ★「俺のために、唄ってくれ」
    決め台詞は、そう何度も何度も繰り返されないほうが良いかな・・・
    トウカと同じように「い、いまー!???」と思ってしまった。
    脚本家のかたは、マクロスお好きなのかなと想像しつつ、ラスト近くのバトルシーンを観ていました。

    ★人だからこそ、閉鎖され抑圧され、他から隔絶された世界であっても
    生きる喜び・歌、躍り・誰かを恋い慕う想いを迸らせることは止められない。

    そのテーマ自体は、強く伝わってきました。


    0

    2014/09/12 21:43

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大