Unbreakable-アンブレイカブル 公演情報 演劇レーベルBo″-tanz「Unbreakable-アンブレイカブル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    壮大な話
    パンフに「この作品はあからさまにフィクションです」との注釈が・・・、切実感があるのは、現在の日本が抱える発電エネルギーを確保するため、そのあり方を模索する姿が見て取れるからだろう。
    その現実に天使というファンタジー性を持たせ、リアリティ感を和らげている。

    それでも本公演は、壮大な人類の未来への考察を描いた叙情詩のように見えるのは自分だけだろうか。

    ネタバレBOX

    本公演によれば、洪水は 「天界」に背いて降臨した堕天使(グリゴリ)を殲滅する目的で行われたという。
    そのグリゴリは人間の娘と交わり子を宿すだけでなく、魔術の恩恵で人間界を豊かにした。その一方、富をめぐる争いが生じ、貧困・飢餓が生まれた。

    また人間には御せないエネルギー創性技術(ネフィリム)までもその魔術に含まれていた。ここにグリゴリを抹殺する暗殺天使が送り込まれ戦いが始まる、というもの。

    ダークファンタジーという謳いは大げさではない。しかし、芝居中で脱力するような場面もあるが、洒落だろうか。
    ダークを貫いた方が良かったと思う。2時間を超える公演は観客が飽きる?ということへの配慮・サービスであれば不要である。

    脚本に込められた力・メッセージは、いかにフィクションと力説しても現在の日本を見てしまう。その想像性を掻き立てるに十分な演出もしている。

    そして、役者はその脚本の持つ意味、演出の絶妙な効果(例えば、ポスト・レコーディングなど)を十分伝えてくれた。芝居の全体的なレベルは高く、秀作だと思う。

    今後の公演にも期待しております。

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    2014/09/10 23:41

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  • 好意的なコメント&高評価、有り難うございます!
    ファンタジーの底部に塗り込めた「(如何ともし難い)現実」を敏感に感じて頂けたこと、大変嬉しく思います。「どん引きオヤジギャグ」や「脱力シーン」など指摘される問題は多いのですが、精進を重ねていきますので、今後とも弊劇団をご贔屓にして頂けますよう、よろしくお願いいたします!

    2014/09/12 15:48

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