狂喜乱舞~わらいや双六編~ 公演情報 外組「狂喜乱舞~わらいや双六編~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    喧嘩坊主たち
     現在は売れない落語家、双六となったタケオや、リョウら4人の仲間は、いつもつるんで喧嘩に明け暮れていた。まあ、水産高校の生徒だから喧嘩は日常茶飯事だ。

    ネタバレBOX

     ライバルは農林高校の番長グループだ。そんな彼らの中で、唯一、勉強もできるのはリョウだけだ。まあ、親父が議員で元社長ということで界隈の名士だから、その程度は当然だろう。女にももてる。タケオは、いつも、クラスの学級委員をしている女子から追っかけまわされているが、今の所、彼女というわけではない。兎に角、できない勉強をうっちゃり、将来の展望もなく、船酔いを考えただけで戻してしまう体質では、家業の漁師になることも覚束ない、タケオは、喧嘩に明け暮れている。そのお陰で喧嘩坊主としては地元で名の売れた存在だ。そんな彼に、東京で働かないか? と誘いを掛けた男があった。名を木村と言い、亡くなったタケオの父の同級生で、今は東京で働き偉く羽振りが良い。行き詰まりを感じていたタケオは、その話に飛び付くが、木村は、地上げ屋であった。10年後、東京湾を跨いだ橋が掛かることを見越して、房総半島のこの地の土地を買い占め、転がそうと目論んでいたのである。但し、面の割れた、自分の子飼いの若い衆では、都合が悪い。金を積めば、首を縦にふる連中を転ばせるのはわけの無いことだが、先祖伝来の土地は売れない、と言う人々を切り崩すのは難題だ。そこで、地元の若者を使い、様々な問題を起こしたり、敵対させることで、漁夫の利を得ようとの魂胆であった。ところが、その話はリョウの親父にも繋がる利権であった為、リョウの家に出向いて父親と話している所を聞かれてしまった。リョウは早速、タケオに、東京へ行くことは止めるように説得するが。(現在、上演中の為、ネタバレはここ迄)。ダチってのはいいもんだ。
     ちょっと、言っておきたいことは、もう少し、ギャグを知的な物にして欲しいことである。まあ、設定が、水産高校のツッパリなので、シナリオに少し無理がでるかも知れないが、芝居の面白さを追求し、劇団を続けてゆくのであれば、知的レベルの高い作品にもチャレンジしてほしい。
     乱闘シーンの動きなどは良い。

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    2014/08/01 17:10

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