旅人と門【全公演終了いたしました!ご来場ありがとうございました!」 公演情報 くちびるの会「旅人と門【全公演終了いたしました!ご来場ありがとうございました!」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    言葉遊びと知を求める旅
    壮大なファンタジーで分かりづらい面もありましたが、面白かったです。

    ネタバレBOX

    プラトンとかマルクスと言った登場人物がいるのでどれだけ難解になるのかと心配しましたが、ダーウィンが進化とか退化、アインシュタインが相対的にと言うくらいの特徴をちょっと強調した程度で安心しました。そして、哲という少年はいつの間にか青年になっていましたが、実はソクラテスでした。

    河童は醤油ちゅるちゅるを使って少年の夢を吸い上げドラム缶に詰め込みますが、夢ですから理屈が通るものもあれば通らないものもあるのでしょう。理屈の通らないものは屁理屈で、屁を分離して河童社会のエネルギーとして利用し、理屈はレンガにして積み上げていくそうです。屁理屈と理屈、面白い発想の言葉遊びは素敵でした。

    ダーウィンやアインシュタインよりも偉そうにしていたフロイトが主導して積み上げてきた高い高い理屈の壁が崩れ、ソクラテスが知、あるいは未知を求めて旅立つという壮大なファンタジーでした。

    後付け心理学をコケにしたところに痛快さを覚えました。

    哲の少年らしさを始め、役者さんたちはキビキビしていて好感が持てました。

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    2014/07/24 14:25

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