シラノ! 公演情報 おおのの「シラノ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 師匠の人生とリンクする…快活な嗜好性に溢れた落語&演劇の2時間



    立川志ら乃師匠は噺家として大変、立派な方である。それを確信したのが、落語中にあろうことか、携帯電話が鳴ってしまったハプニングだ。観客席から鳴り響く「テロテロリン♪テロテロリン♪」を一体、どう対処するのか…。


    着信音は、志ら乃師匠が噺にでてくる〈さんま〉を食す場面で鳴った。師匠は満面の笑みを浮かべ、両手を顔の左右へ振ったー「じぇじぇじぇ」?ーそう、「美味い♡」を表現したのだ。女性客によれば、「初め効果音かと思った」らしい。


    着信音が すぐ止んだら、「落語初の電子効果音」として語り継がれただろう。しかし、その後も10秒程鳴り止まなかった結果、仕方なく師匠も このハプニングを受け、噺を遮断する他なかった。私は、落語史にすら残る名場面だったと思っている。これが故•立川談志師匠なら、喧嘩を始めるか、〈退席〉すること間違いなしである。



    『シラノ・ド・ベルジュラック』について、映画や小説等で接した経験は ない。談志師匠がファンであり、弟子の名前を「志ら乃」と名付けた逸話は存じ上げていた。なぜ、今 このエピソードを紹介したのかといえば、志ら乃師匠という落語家とフランス軍青年隊シラノが、時と場所を越え、下北沢に「出逢った」かのように感じたからである。講座を離れず、イケメン俳優(=藤本 岳宏)と二人三脚(現在と若かりし頃の世界…切替が解りづらかった…)で演じた「シラノ」は、師匠の人生そのものだ。熱い魂が放たれる。






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    2013/12/13 23:38

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