アベンジャーズ 公演情報 カプセル兵団「アベンジャーズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ヒーロー論を熱く語る男達
    ヒーロー達の会話劇、前回舞台がカプセル兵団の「動」だとすれば今回は「静」、こういう芝居もできるのだなあ、とかなりの長台詞をなんなくこなされる演者の皆さんに感心でした。ゲストパートはもう舞台そっちのけでしたが、腹を抱えて笑わせていただきました。

    ネタバレBOX

    冒頭の暗闇の中での轟音、轟音、轟音、から一転して
    喪服姿のヒーロー達が勢揃いしての会話劇、

    (自分が子供の頃全然特撮ものを観ていなかった為)
    序盤の特撮ヒーロー小ネタはあまり拾えなかった
    (まわりの雰囲気で笑うぐらい)でしたが、

    敗戦国日本、憲法第九条により軍隊を持つ事ができない日本だからこそ
    「特撮ヒーロー」がここまで流行った、
    日本とアメリカのヒーロー観の違い、
    など、脚本家の方、演者の方の特撮ヒーロー論のようなものに
    聞いていて納得させられるものがありました。

    後半、ゲストを迎えてのトークパートでは、
    今までの演技部分は忘れてTVのバラエティー番組ノリの
    演者さん達のネタばらし大会になっていましたが、
    小屋の暑さも手伝ってかかなり笑わせていただきました。

    そして最後に往年ヒーローのちょっとしんみりするような
    話で締めるなど、特撮ヒーローをネタにしたいろいろな事を
    大人達が本当に語り合っているようで
    ほんと静かな会話劇なのになぜか引き込まれるものがありました。


    舞台開演前に「演技の都合上、タバコを実際吸うので」のくだりから序盤まで、
    「お芝居なのだから実際タバコ吸う必要ないんでは?」
    と思っていましたが、だんだん話に熱くなったり、
    しんみりしたり、タバコ部屋か楽屋か、というような
    大人達の語りにはやはりタバコが合っているなあ、
    と最後には納得させられました。


    あと、ゲストパートでそれまでの芝居と空気が一変しちゃうのは
    劇としてはどうかと思いましたが、
    1. 開幕からずっと語られる「先輩ヒーロー」という名前だけの存在
    2. ゲスト(先輩ヒーロー)参加
    3. 後半 ここでは「先輩ヒーロー」=ゲスト という認識になるので、
      1.とのギャップが観客の(主に笑いの)ツボになる
    という事まで狙ってゲストのトークパートを入れてるんだとしたら
    「考えてるなあ」と思います。


    ただ、子供が観覧していたのですが、
    あの子はきっと最初から最後まで完全に置いてけぼりを
    食っていたのではないか、とちょっとかわいそうでした。
    (動きあふれるカプセル兵団を期待してきたのか、
    ササヅカイン?を期待してきたのか)

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    2013/04/26 23:07

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