つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】 公演情報 劇団宇宙キャンパス「つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    爽やか
     多少、羽目を外した経験を持つ者なら誰しも、心の中に持っているであろう。懐かしい、大切で、壊れやすい人間関係を育んで居た店に起こるてんやわんやを描いた作品。起こっている何やかやは、かなり非日常的なことなのだが、それらをカラッとしたタッチで描き、テンポも頗るつきで良い。爽やかな青春グラフティーだ。
     演技、キャラのタチ、演出、舞台美術など見どころ満載。

    ネタバレBOX

      “うんこ”が、定位置に居続けるという設定、演出が面白い。“うんこ”はこの店の常連客である彼の綽名だが、いつも端っこの席に座って風俗誌を読み耽っているというキャラクターだ。基本的に居るだけである。綽名の由来は、彼が手洗いに立った後は必ず、うんこがはみ出していることからつけられた。目立たないのだが、居続けることが、この店で起こる、ちょっと突飛な出来事を、それらしくみせる重しになっているのだ。
     店の名前はエーデルワイス。喫茶店である。花言葉に因んでオーナーが名付けた。繁華街の外れ、突き当たりにあるので、客層は、かなり特殊だ。お笑い芸人を目指す者、風俗嬢、ギャル、ホスト、オカマ、ケツ持ちのヤクザ等々。客の共通点は、この店が大好きだということ。然し、経営は若干の赤字。オーナーの道楽でやっているような店なのである。
     皆に愛されている店が急に閉められることになった。日本最大の暴力団が、店を買収したのである。繁華街の近くで、長年皆に親しまれて来、ひっそりと佇んでいるような目立たない店を表向きにダーティーな新商売を始めようと目論んでのことである。
     常連達が、結束。買収ヤクザ相手に、何とか店を守ろうとするが、法的には、相手が有利。ケツ持ちのヤクザ達も組織の力が違い過ぎてどうにもならない。然し・・・(ここから先は劇場で観て頂きたい)

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    2013/04/05 12:21

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