ズーキーパーズ ★第24回 池袋演劇祭「優秀賞」受賞作品★ 公演情報 マグズサムズ「ズーキーパーズ ★第24回 池袋演劇祭「優秀賞」受賞作品★」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    チヤホヤされたい主人公はわかりやすい
    イントロでの「チヤホヤ」など大変判りやすくて面白かった(^^)
    細かく突っ込める処は多いものの、
    有無を言わせぬ力技とスピードで楽しく観劇できました。

    <1時間40分> ほとんど満席でありました

    ネタバレBOX

    オオツキ動物公園は20数頭の動物を抱える町外れの小さな動物園。
    3年前に亡くなった先代園長=アイカワミチヲの後を継いだ息子、
    アイカワヨシオのモノローグからスタート!
    この息子いつか情熱大陸の取材を受けれるような人物になって、
    周りからチヤホヤされたい願望が強いと告白(^^)。
    仕事は不真面目で園長室にてドラクエやっていたりしてます・・。
    ちなみに先代は事務所の入り口に
    「やばんだっていいじゃないか
    だってどうぶつなんだもの みちを」とかいう標語やら、
    本やらを出していました。
    事務のタカギ女史は女性であることを武器にして、
    いろいろと飼育員(男性限定)を便利に利用してたりします。
    二代目Jrの補佐はキリン担当のハヤシさん。
    肉食系の3人組(ライオン担当イガラシ・サル担当ナイトウ・
    爬虫類=ヘビ担当ニシキノ)が草食動物代表の象担当のスギモトさんを、
    パシリに利用して苛めていますが、2代目は注意が出来ません・・。
    そこに地元ケーブルテレビの取材でハラナツミ
    (先代の書いた本に感銘を受けて取材企画を無理やり通した)と
    カメラマンのオオツキ君がやってきて取材を開始します。
    自分の望んでいた情熱大陸だーと喜ぶJrでしたが、
    どうやらTVクルーは亡くなった先代の本の内容を絡めた番組を
    作りたいらしいと気づき、読んでなかった親父の本を読みながら親父のような対応をしてごまかしてゆきます。
    またそこに8日前にJrがネットで知り合ったという、
    動物の言葉がわかるという怪しいケニア人ジョモ・タカハシもやってきます。
    実はこの男は希少動物の悪徳ブローカーで、
    生まれたばかりのホワイトライオンのホワイティー
    (担当者命名)を盗もうとします。
    カバ担当のドバシ女史
    (担当のカバのメス=ヒポポちゃんが亡くなって残されたタモツくんは、
    動物園の檻の中で過ごしていて幸福なのか?とか考えて鬱気味・・)
    を結婚詐欺で騙して騒ぎを起こさせ、
    その隙にライオンを持ち出せたのですが、
    謎の(笑)格闘少女に脚をやられて遠くまで逃げられず御用となります。
    (その少女チエリちゃんは動物園大好きな迷子でした・・・伏線最初から・・)
    その間、2代目の親父のフリがバレそうになるのを、
    ハヤシさんの機転で助けられたり。
    ついにキレたスギモト君が象で事務所を襲撃しにきたり・・。
    Jr担当のヤブイヌ太郎君と花子ちゃんにベビーが誕生したり。
    後半は大混戦でした。
    なんとか収拾できたと一息入れていたら、
    マレーグマと飼育員が入れ替わっていて園内にクマ脱走中!
    大変だーで 幕です。

    先代の死亡で何となく継いだ園長仕事が、
    先代の書いた本に感化されたTV番組作成に来たクルーの情熱に感化され。
    親父の仕事をトレースすることで充実感にひたり、
    だんだんと自覚&成長する主人公2代目園長。
    アクのある飼育員達と共にドタバタ進むストーリー。
    いままで読んだことの無かった親父の本を、
    要所要所で読んで仕事=インタビューなどを片付けていき。
    最後は自分に当てた父のメッセージを読むことで感動的に〆てました。
    スピード感も以前のバスの作品よりもありましたー。
    マレーグマの担当が首にドウラン塗っていて「あれっ?」と思っていたら、
    熊の毛皮表現でしたのね(^^)。
    映画「チョコレートファイター」やら漫画「うしおととら」やら、
    ゲーム「メタルギアソリッド」やら小ネタ台詞が笑えました。
    女としてチヤホヤされないと気がすまない事務の高木女史の、
    いってしまったドレス姿&園長の的確な「着替えて!」台詞も、
    タイミングが絶妙でありました(^^)。

    中央にいた小学校低学年くらいの男の子は、
    リアルに話がややも停滞すると飽きて話はじめたりしてましたが。
    後半の伏線回収スピードUPした話になると舞台に集中しいていましたねー。
    (わかりやすいバロメーターでありました)

    でもホワイトライオン生まれていたら、
    もっと報道メディアとか多く来そうな感じですけどねー。
    普通に子ライオンの誕生でよかったかな?

    肉食獣担当と草食獣担当でのいがみ合いや、
    園長の「サルは雑食!」突っ込みも楽しかったー。

    舞台セットやDQの音楽やら、
    出ないと思っていた動物=象の出現の演出も楽しかったです。

    細かいところのリアリティは無視してシチュエーションを楽しむ作品でした

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    2012/10/03 00:54

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