火宅か修羅か 公演情報 青年団「火宅か修羅か」の観てきた!クチコミとコメント

  • 始まっても終わってもいない。
    劇中で特別な出来事は起きません。芝居はいつの間にか始まって終わり、特別な出来事は恐らくその前後に起きている。客席にいる人間が作中人物の人生の一部だけを観るのは全ての芝居に言える事ですが、今作はそれを如実に感じました。たまたまその場に居合わせた様な感覚。
    開演前に前説で上演時間を伝えるのは通例ですが、合わせて「終了予定時間」も伝えるのは親切ですね。尚且つぴったりその時間に終わりました。
    これから行かれる方には前列よりも後列に座るのをオススメします。全体を見渡せたほうが楽しめると思います。(「あちこちに目移りすると集中出来ない」という場合は参考にされないほうがいいかもしれません)

    ネタバレBOX

    キャストをよく確認せずに行って、古舘さんが出ていて「お!」と。去年サンプルでお姿を見て、その存在感が好きだったので。更に今回は志賀さんの存在感も大きい。このお2人が舞台上にいる間は何が起きても安心していられそうです。なので2人が絡む場面は個人的に贅沢な気持ちでした。
    舞台上で2グループの遣り取りが同時進行するので、聞き取れなかったりする部分もあります。聞き逃しても観ていればある程度の補完は出来ました。その同時進行する話が何処かで交錯だろうとは予想していたものの、いざ起きて視覚的に気付いた事が。小林とルリの色の対比。それぞれ浴衣で、男女なので青とピンクという対照的な色合い。他人同士だけど過去の同じ時期に近しい人を亡くした話題をする2人の、異なる立場を象徴している様に見えました。

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    2008/01/08 00:23

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