ソウル市民五部作連続上演 公演情報 青年団「ソウル市民五部作連続上演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    五部作制覇
    「ソウル市民」
    再演を重ねた劇団の看板作品に出演者が安心して身を委ね好演。「同時多発」会話、うまくいっている部分は一方の会話の「間」にもう一方の会話が綺麗に入り込み、美しい。物語の中盤で交わされる家の女中たちと長女の文学談義、朝鮮人への差別意識が露になり、そら恐ろしい。

    「ソウル市民1919」
    三・一独立運動の高揚感に沸く街角から隔絶された日本人一家を舞台に、大正デモクラシーを下敷として個人の価値観の解放を描く。両者のコントラストがもっとくっきり出れば良かったと個人的には思ったりする。それにしても、「平和ボケ」した篠崎家の描写は愉快。

    「ソウル市民・昭和望郷編」
    篠崎家を訪れる奇妙な輩と、飛び交うホントかウソか判然としない話の数々。一寸先も不透明な時代を象徴。「日本人」というアイデンティティも俎上に上げる作劇。

    「ソウル市民1939・恋愛二重奏」
    「恋愛〜」と謳っているが、その華やぎよりむしろ戦争が市民の日常に深く侵食しつつある様子を丁寧に描写。戦地帰りの婿養子を演じた古屋隆太が心の荒廃を見事に表現。

    芝居の出来よりも、かつて日本が隣国を植民地化して支配し、朝鮮民族をあからさまに差別したその有り様を、四作もかけて執拗に描いた平田オリザの胆力に感嘆しました。

    0

    2011/12/11 20:30

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大