Tsukasanの観てきた!クチコミ一覧

61-80件 / 213件中
熱海殺人事件 40YEARS' NEW

熱海殺人事件 40YEARS' NEW

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

気品高き木村伝兵衛
最近の木村伝兵衛は、どうも軽いキャラになってしまっている傾向がある。昨年、一昨年もそうだった。どこの劇団がやってもである。今回の馬場徹の伝兵衛は見事であった。実に気品に満ちている。気高く、強い人間力のある伝兵衛を24歳の馬場が演じ切っていた。おそらく、つかこうへいの本来描いていた伝兵衛はこのような伝兵衛ではなかったかと思う。
今回は若手イケメン俳優が多いため、女性客が多い。随所で笑が聞こえる。もう何十回も熱海を見ているものとしては聞き慣れた台詞が、初見の人にはビンビン響くのだろう。たしかにこの台詞いいよなと、改めて感じさせられた。
残念だったのは牧田演じる熊田留吉、演技がというわけではなく、キャラの表現が不十分で単なる脇役になってしまっていた。もっと彼の内面をしっかり描いて欲しかった。

SONOKO

SONOKO

Gフォース

ブディストホール(東京都)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

やはり難解です
予習として約20年振りに、戯曲を再読しましたが、台本を読んだだけではなかなか理解困難なお芝居と感じ、心して観劇に行ってきました。心して観たのですが、やはり難解です。パンフレットにあった益田さんのコメントが良いヒントになりました。多分もう一度観たら、もっとつかさんの意図したものが見えてくるのではと思います。実に深い玄人向けの作品です。それにしてもSONOKOさんもとても良かったけど、あの役を岸田今日子さんがやったのですよね。やらせたつかさんは、やはり偉大ですね。
追伸
アキ☆ラさんって、あきほしらと読むのですね。勉強になりました。

チェインソング

チェインソング

文月堂

駅前劇場(東京都)

2012/12/26 (水) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ブン根もなかなかいいね
ブン根という新しいジャンルに惹かれて観にいったが、これがなかなかスポ根にも負けない根性物となっていて、ラストシーンでは思わず涙ぐんでしまう入れ込み様となってしまった。台本が、良くできている。また、オリジナルの曲やダンスも堪能できた。この劇団は初めての観劇であったが、次回作以降も注目したい。

薇(ZENMAI)~飛龍伝より~

薇(ZENMAI)~飛龍伝より~

ThreeQuarter

中野スタジオあくとれ(東京都)

2014/03/22 (土) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

雛を観劇
スリクオの飛龍伝は、本作で、シリーズ第五弾となる。思い起こせば、その第一弾である追憶のベロニカでスリクオニ出会った訳であるが、独自の視点からリメイクされた飛龍伝に惹かれ、スリクオのファンとなった。今回はその集大成、最終バージョンとのことだが、最も原作に近いものであった。上演時間もおそらく最も長かったのではと思われる。清水さんによれば、これで飛龍伝シリーズは一区切りとのことであるが、飛龍マニアとしては、まだまだやって欲しいというところだ。
劇団員の数も多いので、是非本公演でまた新しい形で上演して頂きたいものだ。

羽球魂

羽球魂

劇団EOE

千本桜ホール(東京都)

2011/10/11 (火) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

スピード感が心地良い
前回さよなら、なつやすみのチケプレで初めてEOEさんのお芝居をみましたが、とても気になる劇団になつてしまいましたので、本日二度目の参戦でした。平澤さんの安定感は一段と増し、他の方のレベルも着実に上がっていました。男性陣の滑舌がまだ気になりますが、キャプテン役の男性、なかなかいい味を出しており今後の活躍が楽しみです。最後の幕末の予告、平澤さん、格好良かったです。二日とも見に行きたいです。

熱海殺人事件3部作

熱海殺人事件3部作

★☆北区AKT STAGE

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

初・逸見伝兵衛 友よ〜を観劇
AKTの代表、逸見輝羊と言えば、熱海では大山金太郎、飛龍では山崎一平と相場は決まっている。その人が木村伝兵衛をやるなんて、当然二枚目半の伝兵衛の出来上がりと想定されたのだが、これがなかなかどうして、カッコイイのだ。持ち前の軽さ(体重のことではない)を武器にグイグイ攻めまくる。こんな伝兵衛もいいよな、と思わせたアンタはエライ!
来月はこの人、つかこうへいの小説を戯曲化した作品、弟よ!に出演とのこと、これもまた大きな楽しみだ。

本日劇場でいただいたフライヤーで、来年早々、扉座のつか版忠臣蔵の再演決定を知った。AKT最古参の武田も今回は出演するという。
またこの劇場に来なくちゃいけないんだね。嬉しい悲鳴です。

弁護士バイロン

弁護士バイロン

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

意外性のある公演でした
つかこうへいさんの原作とは言え、元々戯曲化されていないものなので、どんな舞台になるのだろうかと楽しみにしておりました。もう少し原作に忠実なものかと思っていましたが、意外にもオリジナリティー豊かな作品に仕上げられていました。カメアリさんを演じられた女優さんが、特に光っていましたね。この劇団は初見でしたが、今後も要チェックです。

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

関矢、復活の兆し
土曜日に続き、千秋楽を観劇。
土曜のマチネ後の書き込みでは、関矢の元気のなさを勝手に心配していたのだが、制作の佐藤さんの情報によると、ソワレ前に関矢が気炎をあげていたとのこと。自らの不甲斐なさに、休火山が噴火したのだろう。果たして千秋楽では、その関矢の気合が十分に伝わってきた。女帝は私だ、他の誰にも渡しはしない、そう聴こえてきた。
都築も、引き続き快調。昨年の初舞台と同一人物とは思えない存在感である。餓死菓子、声が限界を超えてしまっている。この辺りは今後の課題であろう。
3月半の断食で本劇団の得たものは大きかったと総括したい。さよならなつやすみで、更なる進化を見せていただくことを今から楽しみにしている。

「広島に原爆を落とす日」

「広島に原爆を落とす日」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ つつじホール(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

ディープ山崎ですか
小説版をベースとした話とばかりおもっていたのだが、良い意味で裏切られてしまった。犬子ではなく、ディープ山崎とは。こちらの方が、つかさんの原作に近いのだろう。先日早稲田大学で戦争で死ねなかったお父さんのためにのビデオを観てきたところだが、土人の娘のシーンや四国を菱形の馬鹿げた島なんていうシーン、納豆部隊の話は、まさにそこに原点があり、戦争で死ねなかったから、その後の広島に原爆をに繋がって行ったのがよくわかった。AKTの旗揚げに相応しい演目としか言いようがない。
これからの本劇団の発展を期待している。
今週は、昨日のGFORCEのリングリングリング、週末の新幕末純情伝と、つか作品三連発。もう三回忌なんだなと改めて想う。

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★

まさにプロのお芝居でした
初観劇の劇団ですが、やはりプロの仕事は違うと言うのが感想です。専有の劇場、本格的な衣装やさまざまな小道具、滑舌の良い台詞、どれも洗練されており、最高のアミューズメントを見せて戴きました。友の会というのがあったので、入会要検討です。

幕末純情伝

幕末純情伝

SEVENSENS

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

国とは女のことぜよ
お約束の台詞ですが、後半になるにつれて、切なさがこみ上げてくる。つかこうへいの原作にかなり忠実に作り上げられていたが、あの恐ろしいまでのスピード感のある台詞は、かなりゆったりとしており、また龍馬役の役者さんが時々噛んでしまうのは少々気にはなった。が、そのゆったり感は、素晴らしい音楽と上手く調和しており、こんな演出もなかなか面白いものと、許容できた。二時間半もの素敵な時間を共有させて戴き、全ての出演者の皆様に感謝です。受付で確認したところ、やはり著作権の関係かDVD化は予定していないとのことであった。誠に残念な限りである。

かたつむり第参部 完結編『彼岸花ノ章』

かたつむり第参部 完結編『彼岸花ノ章』

(有)キィーワード

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/09/18 (火) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★

役者陣の素晴らしさ
第一部、第二部を観ていないのだが、十分に楽しめた。夏樹陽子さん、松永京子さん、那須野恵さんなど力のある役者さんが揃い、女の情念をテーマとしている割には、さほどドロドロしたイメージを持たせず話は進行した。
ただ、暗転がやたら多く、その都度こちらも頭をリセットしなくてはならず、気を削がれる感があった。場面展開はもう一工夫あれば更に良くなったのではないか。音響効果は大変素晴らしかった。

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

羽球魂 -我ガ友、イタク恋ヒラシ-

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

新生EOE、断食の甲斐はあった
長い断食であった。ようやく新生EOEを観ることができる高揚感と共に、昨年初めて訪れ、EOEと出会ったウッディシアターに入った。
昨年は正直何を言っているのか聞き取れなかった都築の声がよく聴こえる。滑舌の訓練の成果がようやく実ってきたのか。今回の彼の役は意外なものであったが、よく頑張っている。初めての主役を勝ち取った菊池も、相変わらず前説から活躍している。2011年組の最後を飾る保坂も着実に成長している。
2012年組はすでにブログデビューを果たしているが、板の上で観るのは初めて。中でも木崎千温の演技が光る。
絶対エースの平澤は、ますますその持てる力を発揮している。何度か彼女の台詞に鳥肌がたった。
今回唯一残念だったのが、女帝関矢。ハイスピード、ハイテンションのEOEの中で、唯一人、しゃべりのスピードが遅い。おそらくこれ以上のスピードで喋れば、滑舌に問題がでてくるのではないかと思われる。限界を決めてできる範囲内で闘っている感じを受けた。限界突破で闘うEOEの女帝を名乗る以上、もう一つ殻を破って欲しい。
予告編で、次回があの作品と知った。また暫くEOEから目が離せそうにない。

おっと、その前に先ずはあしたの千秋楽だ。

熱海殺人事件 NEXT

熱海殺人事件 NEXT

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

銀の字、素晴らしい
昨年も観たが、やはり銀の字は素晴らしい芝居をしてくれる。昨年今ひとつと感じたハセキョンは、かなり成長のあとが見られた。ただ今回初出演の中村某は、滑舌も悪く金太郎を演じるのはまだ難しいのではないかと感じた。

ネタバレBOX

途中で高野愛さんと小川智則さんが出てきたのは、嬉しかった。
龍神山の物語

龍神山の物語

オールアクトカンパニー

SPACE107(東京都)

2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

歌にダンスに
お芝居だけでなく歌やダンスにも魅了されました。何と言っても石山雄大さんの絶対的な存在感がこの公演のキモだったと思います。結末は予想通りでしたが、その悲劇的結末にも拘らず、最後に爽快感が得られたのは脚本の勝利でしょうか。

ロマンス

ロマンス

北区つかこうへい劇団

滝野川会館 大ホール(もみじ)(東京都)

2011/06/25 (土) ~ 2011/07/01 (金)公演終了

満足度★★★★

TVドラマのロマンスも見たくなった
ロマンスを劇場で見るのは二回目です。レイさん、とても良かったです。南野もよく頑張った。そういえば、もう10年以上前になると思うが、智則さんが出ていたTVのロマンス、DVD化されていないので、入手は困難と思うが、もう一度見てみたいと思いながら帰路につきました。

ダンデライオン~飛龍伝より~

ダンデライオン~飛龍伝より~

ThreeQuarter

池袋GEKIBA(東京都)

2012/03/18 (日) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★

全チーム観せて頂きました
正午より20時半迄、三チーム全て観劇させて頂きました。私としては最後に観た卵チームが一番良かったと思います。一平、美智子の宮内、涼木コンビは最強にして最良の組み合わせでありました。宮内さんの軽さ、涼木さんの表情豊かな強さがとても役にあっていたと思います。

ストーリーは、前作のベロニカと比べて分かりやすくなっていたと思います。おそらく飛龍を初めて観る人には今回の方が数段理解し易かったと思います。その理由はネタバレになってしまうので触れませんが、両作品を観られた方なら、すぐ分かると思います。

本劇団は社会人の方々が働きながらやっておられると伺いました。本当にお疲れ様でした。

飛龍伝

飛龍伝

ゴーチ・ブラザーズ

本多劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

若者風味の飛龍伝
今日は11時から、北区AKT STAGEの卒業公演、熱海殺人事件を二本観てからの飛龍伝、ハードな一日であった。
さて本作であるが、照明や音楽が若者風味の飛龍伝であった。ただ、時代背景を考えると、やはり昭和の匂いのする曲の方が、私はあっていると思う。この辺りは好き好きだろうが。ストーリーや台詞などは意外と原作に忠実であった。もっとデフォルメしているものとばかりの思っていたので、その意味では期待外れ。
全員二十代というのは、実に良い。学生運動戦士と機動隊を三十過ぎのおっさんが演ること自体違和感があるからだ。
一昨年、大阪の一心寺で観て以来の玉置さんの山崎一平、堪能させて貰いました、。

『Fという記号』ありがとうございました。又来年新たな獏天をお楽しみに

『Fという記号』ありがとうございました。又来年新たな獏天をお楽しみに

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2012/10/21 (日) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ロング Mix Version
今回で獏天は三度目の観劇であるが、これまでの二回は何れも2Version両方を観て来た。今回は一回だけの観劇となったが、千秋楽ということで、ロングMix Versionを見ることができた。途中休憩ありで三時間の長丁場であったが、最初はバラバラに見えた話がクライマックスに向けて次第に収束していく。メッセージ性の高いエンタテインメントであった。AKTの相良さんがとても良い演技をしていたのが印象的であった。
最後にお約束の?グダグダトーク、こちらも楽しませて頂きました。

掏摸―スリ―

掏摸―スリ―

サイバー∴サイコロジック

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

見応えのある秀作
原作は読んだ事がないが、優れた小説を戯曲にしただけあって、二時間余りの時間、飽きさせる事なく、舞台に釘付けにされてしまった。力量のある役者が多く、この劇団のレベルの高さも良くわかった。最初は、所謂ピカレスクものと思って観に言ったのだが、悪としてしか生きられない主人公の葛藤や優しさ、苦しみなどを上手く表現しており、それでも生きていく者の生命力を感じた。

このページのQRコードです。

拡大