小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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【公演終了!次回公演は12月!!ザムザ阿佐谷!!】鋼鉄の処女

【公演終了!次回公演は12月!!ザムザ阿佐谷!!】鋼鉄の処女

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/07/22 (金) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった。。。
とても良かったです。ハマりました!
笑いがあふれる「コメディ芝居」の時の場内の様子だったけど(ボクも所々笑ったけど)・・・むしろストーリーをじっくりと味わえた芝居だった。

出オチやチープなコント表現が少なからずあるから、軽いノリで創ったように感じた瞬間があるにはあったんだけど、観劇後は「芯の通った、確固たる”思い”を、遊びの心で脚色した佳作」のように感じたなあ。

一旦夢中になったら、何でも良く感じるんでしょうか・・・ジャンヌ役の鬼山亜紀子さんの「エイエイオー!」が、一人だけサウスポーだったのですら、すっごくイイじゃん!と感じちゃいました(笑)

受付で、ささやかに販売していた過去作品のDVD・・・観るのがすっごく楽しみ!

次回公演のテーマは「将棋」。

最近は、若年層を中心に囲碁に押されまくりの将棋だけど(ま、ボクも囲碁を去年から習ってはいるんだけど)・・・先週のマイナビ女子オープンの予選一斉対局を見て、「やっぱ将棋、イイわ!」と思った・・・将棋最高。

将棋を語らせたら、かるく2時間は話しちゃいそうなので・・・とりあえず「将棋の世界は100%おもしろいぞ!!!」とだけ書いときます(笑)

終演後の舞台挨拶では、ボス村松さんによるサプライズが。

やっぱ結婚はイイよなあ!おめでとうございます!!

ボクも、もう一丁いってみようか!

ネタバレBOX

ジャンヌ・ダルクについては、薄い知識しか持ち合わせてないので、特に思い入れは無いんだけど・・・『鋼鉄の処女』の中のジャンヌとカトリーヌの生き様には、考えさせられたなあ。

「嘘をつくということ」「人生をストーリーにするということ」。。。

そして、2人のヒロインの周囲の人たちの生き様も魅力的だった。

「愛とは」「血族の情とは」「守るべきものとは」etc.。。。

ボクは、なんか疲れちゃったときは「自分の物語」の過去未来に思いをはせることがあるんだけど・・・カトリーヌのような「物語への強い信念」は無いにせよ、人生をたのしく生きる一つの術にはなってるんだよねぇ・・・。

いつもはカバンに入れてるだけのiPodを取り出して、帰りの電車で、熊木杏里の『私をたどる物語』を聴いちまった・・・ヤバいね。

それはさておき・・・最初はチープに感じた戦闘シーンも、2人のヒロインの生き様に夢中になってからは、とてもイイと感じた!勝敗の行方に、ちょっとばかりドキドキしちゃったもんなあ(笑)

とっても楽しめて、でも、じっくりと味わえた、とても良い芝居でした!

最後に・・・パンフに「次回出演作」が記されていないのは寂しいよ。。。

でも、しばらく追うぜ!笑
バンカラ

バンカラ

劇団スパイスガーデン

ブディストホール(東京都)

2011/07/19 (火) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

涙あふれる大熱演!
かなり稽古を積んだんじゃないかなぁ・・・初日から完璧な芝居!
大熱演ゆえに、早めのステージの観劇がイイんじゃないか、と思うほど。
ダブルコールも当然の芝居でした。

舞台は、高校の応援団。
ドキュメントのように、完璧に「男子高校生」を描いてる(実話を元にした戯曲というのもあるんだけど)。
ボクは、男子校だったけど・・・ホント、こんな感じだったよなあ。。。
女子高出身の連れは「こんなに幼いの?」って言ってたけど・・・こんなもんだったし、中身は今も変わらない(笑)

母校がモデルになった映画『ウォーターボーイズ』のエンドロールで感極まって涙があふれちゃったように、今回も、高校時代を思い出しちまって・・・所々で、登場人物のように熱くなっちまって・・・不覚にも涙があふれてきた。

和田成正さんは、このところよく観る役者さん。
おバカな用務員だったり、お人好しの婚約者だったり・・・そして今回は、応援団員。今回の顔つき&声の太さには、『吹雪の中でワルツ』を一緒に観た連れが感嘆してた・・・「役者って凄いね」。。。

大大大熱演ゆえに、最前列には汗やらなんやらの大シャワー!
2列目以降の観劇がいいでしょう・・・ま、指定席なんだけどさ!笑

熱くなりたい人!必見!!
役者さんの大熱演に加えて、ストーリーがベタなので、安心して熱くなれます!笑

男子高校生の動態に興味がある人も必見です!笑

ネタバレBOX

舞台は、社会人になった彼らの描写から始まり、とあることが起きて、応援団に入団した高校時代を振り返る。。。といった話。

あんなに苦楽を共有した仲間たちが、違う地方の大学に入ると連絡が途絶える・・・ってのもイイんだよなあ。
思いがけず電車でバッタリ出会ったり、帰省したときに呑みに行ったり・・・そこで旧交を温める。会社員時代ってそんな感じだったし、この距離感が「染みる」んだよねえ。。。

応援団演舞もバッチリ!声もよく出てた!ボロッボロの学ランも、臭そうで、実にヨカッタ!笑

それにしても、応援団による校歌指導の最終日の一言・・・あれやられたら、そりゃ泣くわ!笑

あれを大人が指導してたら、「計算ずくで嫌らしい」んだけど・・・損得抜きの感情モロだしの涙。。。

ああ!高校時代に戻りたい!!

一瞬、そう思った。
愛情爆心地はボクのココ

愛情爆心地はボクのココ

ぬいぐるみハンター

王子小劇場(東京都)

2011/07/07 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

とてもよかった。
2回観劇。

1回目は、なんかガチャガチャした芝居だなと思ったんだけど(眠かったし)・・・2回目は、もう最初から最後まで、じっくりと味わえた。
「無駄なシーンが無い」とすら感じたし、今でも時たま芝居の一場面一場面が思い浮かぶことがある・・・ロ字ックの『燦燦』もそうだったけど(←今でも上演台本を愛読してる)、後からジワジワくる芝居だなあ。。。

もちろん戯曲の持つ力や役者さんの演技がそう思わせるのかもしれないけど・・・2度目の観劇前に、連れから「(2016年にオリンピックが開催される)リオデジャネイロのストリートチルドレン」や、ブラジルが抱える暗部を描いたドキュメンタリー映画『バス174』について聞かされたことが大きかったのかもしれない。

これから観劇なさる方は、リオのストレートチルドレンについての知識をwiki程度のものでも持つことで、この芝居にズッポリはまれるような気がする。。。

この『愛情爆心地はボクのココ』は、リオのストリートチルドレンの状況に対して、池亀さんの思いや希望をぶちまけた作品のように感じた!佳作!!

あっそうそう・・・今回のTシャツ。かなり攻めのデザイン!

買うか買わないか迷いに迷って・・・結局、2枚買った!笑

そのことが、今晩観た『リタルダンド』で幸福を招くのでありますが。。。

ネタバレBOX

竹田さん演じる(ストリートチルドレンの)保護員。

このような「善意」の人たちが多数派を占めればイイんだけど・・・それが、希望へと繋がる訳なんだけど・・・子どもたちの痛みを、平和なボクたち日本人が共有するには、やっぱり悪役が必要に思った(カンデラリア教会のストリートチルドレン大量虐殺事件の首謀者のような)。


アフターイベントは、『謎のブラジル人』と『神戸企画』を鑑賞。

『謎のブラジル人』。このグダグダ感は、嫌いじゃない。追い込まれたときの江頭2:50のような謎のブラジル人・・・あれは、いったい誰なんだ?笑

『神戸企画』。唯一の(?)モテ期だった小学生時代の神戸さんの実話(らしい)。もう甘くて甘くて・・・でも、一番あま~い場面で、場内が爆笑に包まれたのは、神戸さんの人柄だと思います(笑)
シアターライブ! part1

シアターライブ! part1

SOUKI

シアターブラッツ(東京都)

2011/07/09 (土) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった!
とっても雰囲気の良い空間だった!

ボクは2列目で鑑賞。
最前列は子供たちがズラ~っと並んでたんだけど・・・子供たちって面白ければケラケラ笑うし、つまらなければダレる(笑)

笑いのポイントも大人のそれと微妙に違ってて・・・なんかおもしろかったなー。

9名によるコンテストなんだけど、技量の差は・・・あるかな。
ネタによる順位の入れ替わりはあるんだろうけど・・・上位2人の技量は、ここでは格が違うように感じた。

この公演を、コリッチユーザーの方々がご覧になって、パントマイムや大道芸に注目してくださったら嬉しいなあ。

早稲田の舞夢踏の公演は、震災の影響で中止になっちゃったけど・・・観てほしいなあ。。。

来週あたり、鶴岡アキラさんか村田朋未さんの芸を観にいこっと!

ネタバレBOX

上演順に。

1.ビリッケン「その気持ちをカタチに~BKジャパン~」

どこにでもいそうな気の弱い高校生。そんな彼が所有する印籠が、突然ものすごいパワーを発揮する!あふれんばかりの欲望が、ドンドンかなえられてく。そして・・・。

マイムなのか一人芝居なのか・・・?
もっともっとステレオタイプな表現で、キレよくやったほうが伝わりやすいような気がしたなあ・・・勢いだけじゃなくて。
ラストは、逮捕されるほうがわかりやすいと思う、というかボクの好み(笑)

2.餡子R★CK『俺とあの子の海物語』
サエない男に、海水浴場である出会いがある。心身ともに鍛錬された男に待ち受けていたものは・・・?

マイムというより、肉体を使った自由演技。
マイムで子犬との交流を表現していたにもかかわらず、ラストで子犬のヌイグルミを抱いて登場するという禁じ手を使用・・・不覚にも爆笑してしまった(笑)

3.HADO『月に魅入られた男』
農作業中に、箱を掘り当てた男。その行く末は・・・。

悪くない。心に染みる作品。観劇通には、ウケがよさそうだが、最前列の子供たちは呆然としているようだった(ボクの前に座ってた女の子は、母親らしき女性に「・・・怖い」とつぶやいていた)。

4.hico2『出遭い、それは覚醒』
六法全書が全ての男。マナー違反者を注意しまくり。そんな彼が、電車内で携帯を鳴らしちゃったバレリーナに一目惚れ・・・。

hico2さんの登場で、ようやくパントマイムライブっぽい雰囲気になる(笑)
マイムの技術もあるし、なんといっても身体能力が高い!
なだぎ武&萩原流行のような顔立ちから繰り広げられる、顔芸もイイ!
欲を言えば、バレエが上達する過程を観たかったが、10分の持ち時間では無理か!笑

5.みおりスマイリー『江戸錦「恋」』
あまり売れない遊女。ボヤ騒ぎで助けてくれた男に一目惚れ。逢いたくてたまらないのに、遊女ゆえ自分から逢いにゆくことは許されず・・・。

『八百屋お七』の遊女編。
金魚を模したミニスカ和服(?)が艶やか。遊女の気持ちも良く伝わってきた・・・パントマイムというよりも、ストリップの1曲目のような感じがするにはしたけど(←伝わりづらいかもしれませんが、褒め言葉です)。

6.小鉄『いとしのキミ』
内容は・・・見事に消え去ってます!笑

これ、ショーパブの余興以外のナニモノでもない!
ショーパブ劇で言うなら・・・完璧です!笑
ショーパブなので、一部女性客のドリフばりの大爆笑もOKなのであります!笑

7.おおきバタ子『森の小人の危機一髪』
森に住む小人がカラスに襲われ危機一髪!小枝と石で作ったパチンコでカラスを撃退するんだけど・・・。

構成がすばらしい。舞台上に小人が出てきた瞬間に「また不条理モノか(泣)」と一気に疲れる「演劇バカ」のボクなのだが・・・この作品は、メルヘンに徹してた!小道具も最小限しか使用せず、マイムで勝負してたのもヨカッタなー。
テクニックはまだまだだけど、魅せるチカラをもってるパフォーマーだなって思う!
で、いろいろ調べたらtamago PURiNの『さいあい~シェイクスピア・レシピ~』に野菜役で出演していらっしゃったとのこと・・・どの野菜だったんだ(ニンニクでないことは間違いない)?笑

8.小野廣己『明日に向かって一緒に走るぜ!』
運動会の一日を起床から演じる。場所取り&応援に気合入りまくりの父親。息子(娘?)と二人三脚競技に出場。二人の足を紐で結んでいるときに、過去の息子との日々が走馬灯のように思い起こされてきて・・・。

親子愛を描いた作品。老若男女が楽しめたんじゃないかな?

9.前田秀『フェイス』
街頭演説中の政治家が撃たれる。天才外科医による執刀で、命は取り留めたが、カラダにはデジタル機器が埋め込まれていて・・・。

テクニックダントツ!構成も巧み!単独ライブで客が呼べるレベル!


以上、9名のパフォーマンス。
終演後、観客による投票がありまして・・・前田秀さんかおおきバタ子さんかで迷ったんだけど・・・「前田さんはボクの投票がなくても1位だろう」と思ったので、バタ子さんに一票。

・・・バタ子さん、土曜日夜の回の得票数「1」。

1票が生きてヨカッタ!!!笑

ちなみに、4回公演の総合結果は、優勝はhico2さんで、2位に前田秀さん。
おおきバタ子さんは、7位でした!次はがんばってねー!!!
似非紳士

似非紳士

Unit Blueju

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了

満足度★★★★

よかったです!
ものすごく気楽に観られたし、くすぐりも堀内健ぽい感じでよかったなー。

小俣彩貴さんという表現者を知ることができただけでも「儲けもん」!
ダンスのキレ、演技力、体型、顔・・・どれもこれも超好み!
次は、どの場で活躍を見られるんだろう・・・すごく楽しみだ!
連れは「小俣さんのピラティス教室に通う!」と目がハート状態でした。。。
ボクも通いたいところだが・・・男性がピラティス教室に通うってのは、いろいろと乗り越えるべき壁があるような気がするんだよねえ(笑)

楽日前日の観劇だったので、演技が自然な感じになっててヨカッタ。
主役の石橋貴明の娘である穂のかさんも、けっして巧くはないんだけど、役どころにマッチした演技を見せてくれたと思う・・・ま、ボクは、とんねるず世代なんで、点数は甘目かもしれませんが(笑)

ミュージカル仕立てだったのもよかったなあ。
ほとんどの役者さんが歌うんだけど(しかも一曲以外は全部ソロ歌唱)、「さあ、次の役者さんは、どんな歌声を聞かせてくれるんだろ?」って楽しみだった!
歌詞が聞き取り易い歌唱だったし、なんといっても歌詞の内容が平易であるところが実にヨカッタ!
ただ作曲が、ボクの好みではなかったかなあ・・・歌い手の歌唱力&表現力で「聴かせた」部分があるような気はする。

それにしても、会場の雰囲気が良かった!
最後のダンスミュージカルシーンは、手拍子手拍子で盛り上がったー!
やっぱ、ダンスシーンはこうじゃなくっちゃ!!
ま、先日見たアイドル演劇ほどではありませんでしたが(笑)

会場が盛り上がっていたので、2時間の上演時間は長く感じなかったんだけど・・・1つ2つ削っても良い場面はあったような気がする。
ただ、歌・映像・洋舞・日本舞踊等々、いろいろな要素を入れ込むことを恐れることは無いと思う。
「見せ場」をドカンと入れ込むのは、シルクのステージにも、歌舞伎にもある。
バランスさえ取れていれば、エンターテインメントとして立派に成立すると思います。

勃発した問題を、全部解決してくれたのもウレシイ!キモチイイ!!
曖昧にして、余韻を持たせるのも悪くないんだけど・・・アルゼンチンタンゴのように、「チャンチャン♪」で終わるってのも、イイモンダ。
てか、表現者として「オチをつける」ってのは、勇気がいることのような気がするんだよね、最近。
オチを観客に投げる芝居が少なからずあるだけに、観劇後は爽快だったなー。

ネタバレBOX

公演前半部分の感想にあった暗転部分が「長い」「拙い」の問題。

今日ボクが見た感じでは、暗転&セットの組み換えの時間を、効果的に笑いに転換していたように感じた。

暗転しても、舞台から目を離さなかったもんなあ。

修正したのかな?

あっそうそう・・・受付開始時刻が30分遅れ。
結果、受付と開場が同時刻になったんだけど・・・遅れることは仕方ないとしても、開場時刻に劇場前で待っている人達に、お詫びの一言はあっていい。
別に詫びてもらいたいわけではないんだけど、ルーズな印象を与えてしまうのではないだろうか?

あと、受付後ろの棚・・・あそこはキチンと整理整頓したほうがイイ!
手狭なロビーなのに、差し入れ&お祝い花が相当量あったので、いろいろと苦労があることは想像できるけど・・・あれは無い!笑
大正浪漫 ハイカラ探偵王 青いルビー殺人事件

大正浪漫 ハイカラ探偵王 青いルビー殺人事件

劇団ゲキハロ

俳優座劇場(東京都)

2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

アイドル公演に思うこと。
最初から最後まで、スイートなことスイートなこと。

不本意ながら、公演中2回くらいニヤけちゃったわ。
口を押さえてクールを装ってはみたが、ツレにはしっかり気づかれてた・・・嗚呼。。。

ストーリーは、探偵モノ。
謎解きの要素はしっかりあるが・・・「キャンディキャンディ」のウイリアム大おじさまが、アルバートさんだったことを最後の最後までわからなかったボクでも、かなり早い段階で犯人がわかった(笑)
でも、こういうベタなストーリーは気楽に観られるから、たまにはイイよね。

演技力云々は・・・ま、こんなもの。
アンドリウ氏の芝居だから、まず「かわいいこと」が重要なのだ(←偏見ダネ)
でも、主演の田中さん以外は、噛んでなかったから・・・演技力でのストレスは、ゼロだった。

そんな中、「おっ!イイネ-!」だったのが、一風変わった看護婦役の村上東奈さん。

ツレもお気に入りキャラだったようで、帰り道に絶賛しあったのだが・・・ボクは、10年以上前のガキの頃の村上さんの曲を、今でもたまにDVDで見てるんだよね・・・キモがられるのが嫌だから、ツレには言わなかったけど。

歌はたいしてうまくないんだけど、ダンスがよくってね・・・彼女の「優れたリズム感」が、キャラクターを引き立たせたんじゃないかなあ・・・ま、かなりの贔屓目だけどさ(笑)

それはそうと、アイドル公演って、客層が独特なんだけど・・・「あっ、こういうのってイイな」って思うことがあって・・・。

それが「観客が、演者を盛りたてる」こと。
田中さんの歌で幕を開けるんだけど・・・手拍子で、ガッチリ盛り上げる!
アカペラっぽい箇所に差しかかると、手拍子がピタッと止む。
このあたりの「一体感」は、ストリップ劇場でも見られるのでありますが(笑)

小劇場だと、ミュージカル仕立ての芝居でも、演者が手拍子を催促しないと、手拍子が起こらない公演が多いような気がする(きっと、本当は手拍子をしたいんだけど、周りがしないから我慢する、というのが多いんだろうけど)。

やっぱり、観客が盛り上げるのってイイナ、って思うんだよねー。


あっそうそう・・・モーニング娘系列(?)の芝居には、やっぱ保田圭さんが欲しいよなあ。
彼女がいると、芝居がグッと引き締まる気がするんだよね・・・舞台上で彼女が発するオーラは、タダモノじゃないような気がするんだけど。

ま、保田さんがいない分、村上さんがキメてくれた、ということで!笑

5分だけあげる(終幕御礼・御感想お待ちしています。次回公演は2012年2月下北沢駅前劇場・下北沢演劇祭参加決定)

5分だけあげる(終幕御礼・御感想お待ちしています。次回公演は2012年2月下北沢駅前劇場・下北沢演劇祭参加決定)

MU

王子小劇場(東京都)

2011/06/28 (火) ~ 2011/07/04 (月)公演終了

満足度★★★★

どんどん拡がっていく。。。
この脚本が2008年に書かれたもの、というのにビックリした。

「3.11以降の日本の状況をシニカルにとらえた作品だったんだな」って、帰りの電車でパンフレットを見るまで、そう思ちゃってたもんだから。。。

きっと、ハセガワさんの思いは、人間の感情の深いところを描きたかったんだと思うんだけど・・・やっぱボクは浅いなぁ・・・。

梶浦先生の行動が、冒頭の携帯での通話の内容から、「いろいろ考えたけど・・・もうどーでもいいやっ!」みたいな半分ヤケっぱちのものに感じちゃって・・・考えた挙句のヤケっぱち行動って「よくある話」だから、現実に起こってる事象と重ね合わせちゃったのかなあ。。。

ネタバレBOX

一番アブない行動を仕掛けている梶浦先生が、一番マトモな意見を言ってるのが、興味深く感じたなー。

「キミたち、1日に5分だけでも考える時間を作ってる?本当に、立ち止まって考えてる?楽をして、コメンテーターの意見やネットの情報をまとめただけなんじゃない?そもそも、まとめることすらしないで、反射的に右往左往してるだけんじゃない?」ってボク自身が、梶浦先生に説教されてるような気になっちゃった。

まあ、梶浦先生も「絶対に信念を曲げない」あたりに、二・二六事件の青年将校やyoutubeに投稿した一色さんのような危険な匂い(コトの善悪は別)を内包しているように感じたけど・・・。

「政治も経済も偽装ばっか。こんな国、一度ぶっ壊さないと、日本は壊滅する」という意見が、一定の支持を受けている現状・・・たぶん2008年時点では、今ほどの支持は受けていなかったはず。

そう思うと、梶浦先生のような「学校をダイナマイトで吹き飛ばしちまえ!」的な存在は、大震災以降、リアルになりつつあるのかもしれない。

副担任の小笠原先生は、「その場を取り繕うタイプの人間で、基本的には他人の意見に影響されやすい」・・・なんかテリー伊藤さんみたい。

「小学生の子どもがセックスをしている」という重大な事態を目の当たりにしながら、いざ自分自身に災難(パートナーの浮気)が降りかかってきたら、感情が先走って、子どものことはさて置いちゃう近視眼的な親たち・・・なんか、震災復興や自らの判断ミスから目をそらして、新エネルギーにチカラ入れちゃってる菅総理みたい。。。


あっ・・・長々と、ハセガワさんの思う趣旨とは異なるであろうコトを書き連ねてしまった。。。


あの2人の小学生たち・・・なんだったんだろう?

経験を積み重ねることで、大人になれると思う少女。

経験を積み重ねることで、大人になる恐怖を払拭しようとする少年。

「経験したところで大人になんかならないんだ!」と街から脱出する少女。

「経験して大人になったけど、いいことなんて一つもない。子どものままでいたい」と絶望する少年。

そして、子どもを産んでいない梶浦先生。。。


きっと、「深い」んだろうなあ。。。


「梶浦先生!ボクは、5分どころか1日中考え続けても、なにも、わからないような気がします。どんどん対象が拡がっていっちゃう気がして。。。

なんらかの思いが生まれたところで・・・的外れなことを言うのが恥ずかしいから、言いたくありません。。。」


嗚呼。
確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

岡田あがさ×須貝英

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

シビれました。
やっぱり、演出の倉本さんは「男の子」の描き方が巧い。

『ヒールのブーツ』『東京の空に』の2本しか観たことがないけれど、「オトコの稚気」の出し方がイイな、と。

良い雰囲気の芝居でした。

確率論と運命についての話の合間合間に、今しがた空港を飛び立った飛行機のアクシデントの放送を挟み込む・・・この次元の違う緊張感の連鎖にシビれたなあ。。。

「誕生日のパラドックス」や「周期セミ」を持ち出してきたのは「巧いな」と思った。
両方とも、数学が苦手な人でも、知的な刺激は受けられる題材だから。

だからこそ「誕生日のパラドックス」は、もう少し使って欲しかったかなー。

「誕生日のパラドックス」は、確率と直感とのズレを語るときに使われる題材なんだけど・・・「人間は、自分を中心にモノを考えてしまうことから逃れられない」というところまで、踏み込んで欲しかったような気はする。


あっそうそう・・・この日のアフタートークは、出演者のおふたりと、『コロブチカ2』の座長(?)、柿喰う客のコロさん(←すっげー男前!)&出演なさる右手愛美さん(←「意外と理系なんです!」と宣言した後、「因数分解得意です。」発言に・・・コケた!笑)。

超ロングアフタートーク。堪能いたしやした!

『コロブチカ2』。

即、予約!笑

ネタバレBOX

数学者役の須貝さんのしゃべりかた&たたずまいが、アクチュアリーの友人に似ていて・・・「なんかスゲー!!」と思っちゃった。

その友人のことを思うと・・・岡田さんが日本行きの飛行機内で、熱く口説かれていないか心配です(笑)
さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。

さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。

tamagoPLIN

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

一食抜いても、ぜひ!!!
最高です。感服しました。

3回観たのに、また観たい!

ダンス・パフォーマンス・楽曲最高!!

若さあふれるステージなのに、勢いあふれるステージなのに・・・演劇として、しっかりと骨があるのは、シェイクスピアを扱ってるから、だけではないような気がする。

言葉では表現しきれない思いのたけが、ダンスや楽曲というかたちでぶちまけられる・・・ここまで、ダンスや楽曲に「意味」があるってのは凄いよ!

やっぱ「愛」だよなあ、「愛」!!!

ネタバレBOX

コンクリートを突き破って生長する野菜たちと、いろ~んなことに悩み、自分に自信を持てない女子中学生との交流。

野菜嫌いの女子中学生。人間に好きになってもらいたい野菜たち。

人間を理解したい野菜たちは、演劇部に所属している女子中学生にシェイクスピアの戯曲を講義してもらう。

もちろん、深いところは理解できない。野菜だから。
でも、単語一つ一つ、台詞一つ一つを、ジックリと味わう野菜たち。。。

お互いの距離が縮まっていく・・・で、女子中学生も・・・というのが大まか過ぎるストーリー。

言葉をうまく話せない野菜たちが、身体表現をフルに使って、シェイクスピアの作品にでてくる「愛」を自分なりに理解していくのだが・・・これが凄い!ストレートすぎる表現に、ボクの体はアツアツになっちまった!!!

一食抜いてもぜひご覧いただきたい作品。

ひとつだけ、気になったこと。

初回観劇のときに、「父親の登場は必要なのだろうか?」と感じた。
少女の成長は、父親の描写抜きでも表現できたのではないか、と。
「座長(父親役)が、おいしいとこをもっていっちゃって・・・」なんて思っちゃった。

もちろん、少女の作ったお弁当を父親が食べるシーンは、とてもイイ。

でも、少女がとても魅力的だったから・・・彼女と野菜たちだけを観ていたかった気はした。


それはそうと、8種類の野菜たち。

「わおっ!ウチで8種類のうち7種類の野菜を出荷してるじゃん!」とおもったが・・・カブだと思ったのは、ニンニクだった!ニンニクは作ってない!笑
クッキング!VOL. 02

クッキング!VOL. 02

とくお組

牛込箪笥区民ホール(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★

なるほど。
オープニング映像が凄くカッコイイ!で、凄くオモシロイ!

アドリブ演劇に挑戦する5名が舞台へ・・・緊張感がイイ!

黒の上着に、それぞれカラフルなパンツ・・・イイ!かなりイイ!
前回の本公演は、とても良かったから・・・これは期待できるぞォ・・・!!!
たぶん、ボクのテンションはここがMAX!

エチュードが始まってからのボクは、沈んだり浮いたり・・・会場は盛り上がってました。

ボクが観たのは、1日目。
お題を見るかぎりでは、2日目のほうがオモシロかったのかな、って思う。

あっそうそう・・・次は、お題を投稿してみます!
投稿したら、熱くなれるような気がします!「なんでオレのが選ばれんのや!」ってストレスもたまりそうだけどさ(笑)

ネタバレBOX

「ファン感謝祭」のような感じ。

ドリフの客席を、そのまま牛込に移してきたようだった・・・爆笑の連発!
数多くの女性客に支持されてるんだなあ、って思った。

だからなのか・・・お客様にウケの良い「キャラクター」を重ねて行き過ぎてた気がしたなー。「あ、またこのパターン(キャラ)の登場か。。」と思ったこと10回超え。

個々の台詞で笑うとこはあったんだけど・・・2~3分(?)のエチュードが、作品として完成していたものは数少なく感じた。

その意味では、多くの作品で、ボケ&飛び道具&落とし役の鈴木さんが、殺人鬼を演じた作品『停電中』は、秀逸だった。

1人~5人で演じる人数を変えながらのエチュードで、それはそれで興味深かったんだけど・・・2人も3人も大して変わらんかったなあ。

いくつか企画があるんだけど・・・これといった違いが無かったような。

お題が出て、「即演じるパターン」と「5分くらい練ってから演じるパターン」とを比較できるという企画なんかがあったら・・・違いを楽しめる上に、とくお組の実力を知らしめることができるのに、とは思ったなー。
人涙(じんるい) ★ご来場、誠にありがとうございました。

人涙(じんるい) ★ご来場、誠にありがとうございました。

劇団印象-indian elephant-

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度観てもイイ!
結局、3回観てしまいました(tamago PURiNも3回観ちまった)。。。

「毎回、新たな発見がある!」というよりも、「毎回、古典落語のようにキッチリと練り上げられた職人芸を楽しむ」って感じだったなあ・・・昨年末の『空白』のときも感じたんだけど。

いろんな要素で楽しめる良作だと思います。

それぞれが、自分の意思で歩み始めるラストも爽快で、こちらの背筋もシャンとする感じ。

それにしても、ここまで作りこまれた作品を発表するのに、なぜ過去公演のDVDを発売してくれないんだろう・・・鈴木アツトはん、いけずやわぁ(笑)

あっそうそう・・・ボクが大大大ファンの岩崎恵さんのバッチリメイク・・・「惚れ度」がさらにワンランクUPしちゃったゼ!

ネタバレBOX

龍田知美さん。30前後の女性のほのかな色気を持ち合わせていながらも、ちょっとしたとで感情がくるくるしちゃう・・・そんな普通の女性を好演!

色気といえば、娘(龍田さん)と同年齢の男性と付き合っている母親(石橋美智子さん)のパジャマ姿には・・・グッときちまった!
「熟女好きになっちまったのか?」と焦ったけど・・・よく考えたら、僕来年40なんだよね・・・自分が熟男になっただけだった!笑

そしてなんといっても、妖精たちがすっごくイイ!!!

パントマイムのようなしぐさが、なんともかわいらしい。

ちょっとイタズラっぽいのも、たまらない。。。

この妖精たちをつくりだした瞬間に、芝居の成功は確定したんじゃないかなあ。


それはそうと、3人の女性の「妊娠」について語られているから、「妊娠」という事象に何らかのメタファーがあるのかもしれないけど・・・3回も観たのに、その深いところを理解できなかった・・・(泣)
そう、みじかよ

そう、みじかよ

green flowers

荻窪小劇場(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

子供達はよく育ってますよ・・・。
ものすごく演劇的な演出があるにもかかわらず、演劇じゃないような・・・とある家族の通夜風景のドキュメント映像のような芝居だった・・・ホント、こんな通夜ってあったよなあ。。。

通夜って、故人を偲ぶ場でもありながら、参列者の関係や故人の人となりを確認する場でもあるんだなあ、ってしみじみと思った。。。

月並みな言葉だけど、あたたかくて・・・ちょっと切なくて哀しくて・・・親の肩やふくらはぎでも揉みたくなっちまうような舞台でした・・・ま、親には毎日、農場で会ってるんですけども。

それにしても、会場近くの「ラーメン二郎荻窪店」の臨休には今回も泣かされたぜっ!
でも、会場までの道中にある「丸長」ってラーメン屋のつけ麺が、中毒になりそうな美味さで・・・いってこいでチャラといったところでしょうか。

ネタバレBOX

通夜を描いた芝居なんだけど、基本はコメディ。

爆笑するようなものではなく、暖かな気持ちになりながら、たまにクスクスって笑う感じの芝居。

60過ぎくらいで死んだと思われる母親の葬儀って、かなりドンヨリするのが普通だと思うんだけど・・・治療期間が長かったみたいだし、そんな些細なことが気にならないくらいに「良い通夜」だったので、そんなことはどーでもイイのだ!笑

血族が全員(!)寝ちゃう中、起きてるのは教え子と娘の旦那だけってのが、無きにしも非ずな感じでイイんだよなぁ(ま、無いけどさ!笑)。

幼年時のカセットテープを聞いてテンション高くなっちゃったり、幼年時の話が盛り上がりすぎて、線香を絶やしまくりってのも、ヨカッタ!
仏さんは苦笑しているだろうが。

吉舎聖史さん演じる「(故人である)母親の教え子」役が、とってもイイ!
ちょっとばかり、ぶっきら棒だけど・・・すごくあたたかな性根をもってる。。。こんなオトコが通夜にいてくれたら、故人も遺族もうれしいだろうなあ。

そして、父親役の小泉康介さん。
最初は「この人、ド素人か?」級の演技に感じたんだけど・・・これが、ジワジワおもしろみが出てくるんだよなー。凄いよ、小泉さん。
妙に気になっちまって、プロフィールを見たら・・・「経歴:演劇研究所を3つ位卒業しました。」「趣味:ゲーム。ギャンブル。その日暮らし。」「好きなもの: ビール!動物性蛋白質。“ウラ”と名の付くもの全て。」

・・・この人、只者じゃねー!!!
ワールドエンド、スーパースター。

ワールドエンド、スーパースター。

劇団エリザベス

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

投げっぱなし。
冒頭の会話がとっても興味深く楽しめたので・・・「良い劇」だったんだと思う。

複数名の登場人物がいるんだけど、冒頭の2人以外の人間が、なぜ登場してきたのか良くわからない。

でも、「不条理ファンタジー」ということなので、あるひとつの部分に興味を感じて、そこから何らかのことを思えばイイんだろうから・・・これでイイのだろう。

ネタバレBOX

マイミクetc.を「楽しく生きるツールである」とドライに考えている女性。

でも、彼女の感性&行動が「ネットに行動を支配されてるだけ」にしか見えないってのが、オモシロかったなー。

それにしても、透明人間ってのは、なんのメタファーなんだろう。

ネット界の「神」なの?それとも、単純に「見えざる恐怖」ということなんだろうか?

そういえば、相馬に行った時には「見えざる放射能」に心底、恐怖を感じたなあ。。。


いろんな感じ方ができる芝居でした・・・。

でも、ボクのように一人で観たら、不完全燃焼しちゃうかも(笑)
吹雪の中でワルツ

吹雪の中でワルツ

さるしげろっく

ワーサルシアター(東京都)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

キャラ設定が抜群!
良い芝居でした!再演だけあって、よく練られてる!!

110分間、喜怒哀楽を行ったり来たり。

ドダバタ喜怒哀楽劇ゆえ、ディテイルにこだわる方々には「ハチャメチャな設定(怒)」なのかもしれないが・・・スピーディーな展開に、そんなことはどうでもよくなり・・・「気になること」がどんどん解決していき・・・笑って笑って哀しんで・・・。

簡素なセットが、かえって熱演を際立たせていて、ボクは完全に「前のめり観劇」!!!

久々に、出演者全員の「今後の活動」をチェックしてしまった。

あっそうそう・・・役者さんに向かって「誰それに似てる」というのは失礼なのかもしれないけど・・・

中澤裕子みたいな女優&一青窈みたいな女優&鶴見辰吾みたいな俳優&ウエンツ瑛士みたいな俳優(ツレが「兄弟としか思えない」と絶賛!)&「麒麟」の川島みたいな俳優(輪郭は似てない)が、絶品の演技を見せてくれるぞっ!笑

客席は、舞台を囲む形になっています。
どこから見ても楽しめる演出になってると思います(客目線を意識した演出・・・この当たり前なサービス精神を、最近の青山円形劇場では、悲しいことながら中々感じることができないのだ)。
とは言え、やっぱり複数段ある奥&手前の席がイイかな(笑)

ネタバレBOX

内容は、あらすじに書いてある以上でも以下でもありません。

この「あらすじ」に、見事に肉を付けていったなあ、という感じ。
再演だけあって、キャラも実によく練られていた。
だからこそ、メッセージをしっかりと受け止めることができたのかもしれない。

3・11以降、福島第一原発事故を想起させる脚本の芝居を観ることが増えたけど・・・一番、深く「これからのこと」に思いをはせたような気がする・・・基本的にはコメディなんですが。


それにしても、10人の役者さん全員が、それぞれの役を演じきったな、という感じ。本当に良い芝居だった!

特に、元ピン芸人の中村まゆみさん。
この人の演技を見られるだけで、チケット代の価値がある!というくらい、僕好みのキャラ!若干ウザいんだけどね!笑

冒頭のハンドルネームのネタは爆笑モノ。

ホント、HNって足かせになるもんなあ。。。

チケプレで観る公演の時に、受付で「小太郎です」という時の恥ずかしさったらないもん!笑

「菅原」とか「梅宮」とか「松方」なんかにすりゃよかったよ、ホント。
『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】

『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】

七里ガ浜オールスターズ

王子小劇場(東京都)

2011/05/24 (火) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

因果応報。
中盤から「胸チク」しまくり・・・3人の元カノの顔が浮かんでは消え・・・きっとボクは、地獄に落ちるね(←現世では地獄に落ちないと思ってるバカ者)。

一人での観劇だったんだけど・・・女性と一緒なら、飲みにでも誘って、じっくりと「感想戦」をしたくなるような芝居だったなあ(←ま、「男女の仲なんて、そんなもんだって!大丈夫っ!」と言って欲しいだけなのかもしれないが)。

息詰まるような展開なんだけど、2人の会話のテンポが軽快で・・・とっても、良い芝居でした!!!

でも、今でも時々、胸チク状態になりますわ。。。

ネタバレBOX

説明文にある通り、「裁判を間近に控える元嫁と、なぜか彼女から弁護を依頼された弁護士の元夫との哀しくも可笑しいドラマ」。

最初から最後まで、元嫁の手の平で転がされ続ける元夫が、なんともイタい。

別れた原因が100%自分にあっても、「女性ってのは、(フラれても)切り替えが早い」なんて自分に思い込ませちゃったりして・・・。

そのくせ、「(他の男と付き合ってる)今でも、心の底ではあなたを忘れられない。なんで私と付き合ったの?他の女性でも良かったんじゃないの?」なんて言われちゃうと・・・情が湧いてきちゃったり・・・ウルっときちゃったり・・・ちょっとばかり、ほんとちょっとばかり嬉しくなっちゃったり・・・(バカダネ)。

まあ、その結果、元夫は、元嫁に策略にはまっちゃうんだけどねぇ(自業自得とは言え、哀しい)。

いろんな解釈が可能な芝居だろうけども・・・

元嫁にとっては、「堕ろせ!」とのたまった今の彼氏に復讐できたし(ベランダから突き落とした)、殺人未遂を犯したにもかかわらず、弁護士である元夫を操って(彼は証拠隠滅までしちまったのだ)、無罪放免に導いたし(←このあたりはボクの想像デス)。

当面、仕事には困りそうだけど・・・気分はちょっとばかりスッキリしたのかなあ。


あっそうそう・・・ちょっと気になったこと。

生命保険は、内縁関係にあれば「死亡保険金受取人が、被保険者の親族外」でも認められる可能性はあるけど・・・このケース(不倫関係)は、無理っすね。確実に稟議に引っかかるだろうなあ。

テレビ局の大物プロデューサー(今彼)のコネで契約できた、という解釈なのかもしれないけど・・・生保とテレビ局じゃあ、CM収入が激減してる現在、生保のほうが圧倒的に力が強いもんねえ。
喜劇「ハムレット」&悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

喜劇「ハムレット」&悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

キョードー東京

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2011/05/18 (水) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

テキサスヒット!
第一幕『ハムレット』、第二幕『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ。』(←『ハムレット』の脇役2人を主役にしたスピンオフ喜劇)の構成。

『ロゼギル』は、吉本芸人のWキャストならぬVキャスト。

ちなみに・・・「博多華丸・大吉」「ハリセンボン」「NON STYLE」「ハイキングウォーキング」といったテレビでおなじみの中堅上位の芸人達が日替わり(?)で演じていく。

で、ボクらが観たステージは・・・「チーモンチョーチュウ」の2人が担当。

チーモンチョーチュウ・・・。


誰?笑


鹿児島おごじょであるツレは「博多華丸・大吉の回がヨカッタ」とのたまう始末・・・その気持ちは、よくワカルぞ!笑

まずは『ハムレット』。
長谷川純(ジャニーズJr.)のハムレット&高橋愛(モーニング娘)のオフィーリア。これは、アイドル芝居の及第点はある、といったところ。
楠美津香さんのシェイクスピア講談(?)を観ちゃうと、たいていのシェイクスピア劇が物足りなく感じちまうから・・・楠さんは罪な人だ(笑)

それにしても、高橋さんの体躯には恐れ入った。。。
その脚は完全にアスリートの脚!適度な太さ&筋肉がしっかりついてる(なぜか冒頭は短パンのオフィーリアなのだ)。
『真夏の世の夢』のパック役を軽くこなせそうな脚・・・高橋愛さん、侮れん!(←ちなみにボクは、『真夏の世の夢』は、『ガラスの仮面(マンガ)』でしか見たことありません。笑)

1幕が終わり、15分休憩。『ハムレット』の終盤、かなりの睡魔に襲われたので、レッドブル注入。

で、聞いたことが有るような無いようなコンビ「チーモンチョーチュウ」の『ロズギル』が開幕。

これが・・・異色の出来!

狙ったギャグが確実にヒットしていく!ツレは腹を抱えて笑ってる!

コント(持ちネタ)中心の芝居と言われりゃ、その通りなんだけど・・・この2人の声、客席にビンビン響く!届く!お笑いライブで鍛えたノドは本物だわ!
菊地の声なんざ、プロの演劇人に引けを取らない。たぶん。

客席を沸かせながらも、ラストはしっとりみせるあたりが・・・ニクい!

チーモンチョーチュウ。

この出会いに感謝!!!

ネタバレBOX

ま、持ちネタ連発の2幕が『ロズギル』として認識できたのは、1幕の『ハムレット』あってのものなわけで・・・。

そういう意味で、2幕は、チーモンチョーチュウによる「コント」と言い切って問題ない!笑

でも、高橋さんなんかは、2幕メインで出たかったもしれないなあ・・・客席の「前のめり度」がまったく違ったもの。

あっそうそう・・・チケット代は、3,500円~4,000円くらいが適当だと思います!笑
五月大歌舞伎

五月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

「必見」といって良い昼公演。
これは絶品の舞台!

「通」の方々には、幸四郎丈の天保年間以来となる一人二役あたりが魅力なのかもしれないが・・・それを抜きにしても、この芝居の面白さは強烈だ!

大まかな内容は、仇討ち。

善役が、不正をした悪役を切腹に見せかけ殺害。
その悪役の家臣が、善役を殺害。
で、善役の息子達が、悪役家臣を仇討ちにすべく追いかけるが・・・いろいろある(かなりのカンナン辛苦あり)。。。ってのが粗過ぎる粗筋(笑)

幸四郎丈は、「悪役家臣」と「善役息子の家臣」の2役。

この演じ分けは見事。

「悪役家臣」の悪の貫禄は、見ていて惚れ惚れとしちゃう程。

「善役息子の家臣」は、仇側に寝返るという極悪軽薄人なのだが・・・なんとも間抜けな一面もあり・・・不思議なキャラ。憎めない一面がある。
最後に、仇討ちされるんだけど、万事休した場面でも軽口をたたく(←強がりなんかじゃなくて、そういうキャラなのだ!)あたりが、ものすごくおもしろい。

江戸時代の初演当初は、仇討ち物だけあって「善役息子達」が主人公だったのが、この小悪党を主人公にする演出家が登場、これが大当たり!それくらい魅力あふれる「小悪党」なのだ!!!

ラスト。

最終的に「悪役家臣」が万事休するのだが・・・

ここで「とざいとうざい~(観客の皆々様~みたいな意味)」の掛け声で、出演者全員で客席にお辞儀。そして幕。

こういう「陰惨な場面(ま、仇討ちだから、ある意味スッキリはする「殺人」ではあるのだが)は、想像にお任せ」という歌舞伎独特の演出は、この芝居ではバッチリはまってた。それだけ、敵役にも魅力があふれていたということなのかなあ。

と、長々と書いていたが、この芝居の魅力の3百分の一も表現できていません・・・その辺りは『敵討天下茶屋聚』で検索したら、ちゃんとした識者や通の方々の文章をお読みになれると思いますので、勘弁願うとして。。。

今月は、明治座の花形歌舞伎に流れる方も多いようで、良席のチケットが取りやすいと思います(大金持ちでないボクが、とちり席のド真ん中で見られるってのは、年に一度あるかないか)。

この芝居は、初心者の方にもおすすめ!

でも・・・イヤホンガイドは利用したほうがよろしいかと。
この600円は、かなり価値のある600円になりますので!笑

ネタバレBOX

それにしても、芝のぶはきれいやった!

出番も多くて大満足!茶屋娘をコミカルに魅せてくれたなあ。。。

隣席のご夫婦が、幕間に「あの人きれいだったー。名前なんていうんだろう?」と話していらしたので・・・芝のぶのこと教えたった!笑

その後、意気投合して新橋駅までご一緒することに。
東海地方からお見えだったので、ボクのなかでの「東京土産第3位」の「たちばなのかりんとう」を紹介。

数日後、「もっと買えばよかったです。ありがとうございました。」のメールが。

こういうのってウレシイネ。
「コンサギ」

「コンサギ」

東京パチプロデュース

劇場HOPE(東京都)

2011/05/17 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

脇役も効いてる!
開演ギリギリに入場。
座席は、ほぼ埋まっており・・・最前列の一番端(上手側)に座るはめに。

この席。。。植木等が、派手にギャグ飛ばしてる後ろのほうで、細かな芝居をしてる谷啓が好きな人にはおススメです!笑

芝居のほうも、おもしろかった!

オチも、これでOKなんだけど・・・結婚詐欺師がマジ惚れしちまう「詐欺師失格」の話とはいえ・・・こちらが、ドキッとするような「騙すための嘘八百」「騙すためのテクニック」を見たかったかなー。

あのくらいの詐欺のテクニックなら、ボクにも出来ないことはない気がするもん(笑)

ネタバレBOX

結婚詐欺の本筋とは関係ない、いわゆるバカップル(花澄さん&武田智弘さん)が登場するんだけど・・・この2人が最高なんだよなあ。

バカはバカなりに、悩み怒るんだけど・・・腰が砕けるくらいに、詰まらないことで衝突するんだわ。で、すぐに仲直り。イチャイチャする。
彼女のほうの口撃が・・・完璧なまでに非論理的で知性の欠片もないんだけど・・・男が一番まいっちゃう、というか腰が砕けるような無理難題&口撃を仕掛けてくるんだよねえ。ホント、苦笑したわ(なまじっか振る舞いや顔が可愛いもんだから、タチが悪いのよ)。。。

その一部始終を目の前で見られるのが、最前列の一番端(上手側)なのだ!

舞台中央では、結婚詐欺師軍団が丁々発止してんのに、このバカップルはヒソヒソ声でツマンナイこと話してたりすんのよ・・・。
この会話が、聞こえなさそうで、聞こえてきちゃうもんだから・・・気になって仕方ない!しかも、どうでもイイこと話してるのに、妙にオモシロいんだよなー!笑

超ド級にマズい彼女の作ったカレーを食べてるシーンなんざぁ、罪だよ(というか、喫茶店に弁当を持ち込む時点で、罪なのだがw)。
見るからに変なブドウみたいな具が入っててさ・・・その具を一つ一つつまんで、食べていくんだけど・・・そん時の2人の表情が、抜群なんだ!

まいったね(笑)

あっ、もちろん耳では、主線の方の台詞は入ってるから、筋はバッチリ追えてますけども。

あっそうそう。。。

どうしようもなくダメなウェイトレス(岩畑里沙さん)が登場するんだけど・・・

ボク、岩畑さんに結婚詐欺を仕掛けれれたら、コロッといく自信があります!笑
死に際を見極めろ!

死に際を見極めろ!

ライオン・パーマ

王子小劇場(東京都)

2011/05/12 (木) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

手堅くオモシロイ。
ツカミでドカンと笑って・・・あとは、小ネタ&シチュエーションの妙で、クスクス笑って・・・あったかな気持ちになったなあ。 おもしろかった!!!

もう途中から、主人公のはずのスリムこと藤岡琢磨が霞む霞む!笑

撮影仲間が、最高の殉職シーンを仕掛けてくれてるはずなのに・・・どんどん殉職から遠ざかっちゃう・・・しまいには無敵になっちゃってんだから。

どうやって、死ねばいいんだい?笑

それにしても、加藤岳仁さんの顔&演技は、イイなあ。。。

基本、悪人顔なんだけど・・・元ジョーダンズの三又 又三みたいなんだけど・・・その存在感はハンパじゃない。

でも・・・「チャー・アズナブル」を名乗っちゃうあたりは、チト恥ずかしい、と思うのだ(笑)

ネタバレBOX

「納得いく殉職シーンを演じたい」というトコから、ドンドン離れていっちゃうのが、たまらなくイイ!

特に、実家のシーン。
「なぜ、殉職したいのにこのシーン?」というくらい、まったりほっこりしちまってて・・・最高だよ!笑

でっかいカツオで殴られるのが、死に際だったのか?笑

カアチャンに、ギュッとしてもらう瞬間に心臓発作ってのも悪くない・・・泣けるし。たぶん。

ボクは、この劇団の女性の描き方が好きなんだよなあ。。。
ただ単に、味のあるビジュアルが好きなだけかもしれないが・・・どんなアホな役でも、妙に色気があるというか・・・オンナを感じるんだよね(琢磨の妹ですら感じちまったぜ!)。

それにしても、琢磨の妹(小太り&フケ顔)はヨカッタ。。。何がイイのかは、よくわからないのだが。

オチも軽くて最高!

あっそうそう。。。

物販のTシャツ。広げておいたほうが良いと思います。。。
ボクのようなチキンは、「広げてもらった上で、デザインが気に入らなかったら買わない」ことができないので・・・スルーしちゃうのさ!←ナサケナイネ。
ザ★忍者~忍びの心、星に届けぃ~(再演)

ザ★忍者~忍びの心、星に届けぃ~(再演)

ネコ脱出

ワーサルシアター(東京都)

2011/05/10 (火) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

祭りじゃ!!!
とにかく、にぎやかな公演やった!

受付フロアで、ソースせんべいの屋台が出てるんだもん・・・屋台のアンチャンはすっごく威勢がいいしさぁ。
ちなみに、このソースせんべい、タダなのだ!
もっちろん、屋台の隅には募金箱が・・・ソースせんべい、100円で買いました!でも、笑っちゃうくらい豪華で、手の込んだソースせんべいやった!笑

劇場に入ると、一風変わった舞台&客席。

ストリップ劇場のような配置なのだ。

となると、劇団グッズを売り歩いてる役者さんも、踊り子さんに見えてくるんだから・・・不思議じゃねえ(笑)

この芝居には、エキサイティングシートが3席用意されている。舞台上に座布団がしいてあるわけなんだけど・・・絶対座りたくない!笑

そのエキサイティングシートに、小学生のガキ3名(格好から小学生だと認識できるのだが、肌の具合から想像するに平均年齢は30オーバー)が、座って、なんやかんやあって・・・開幕!

もうこの時点で、チケット代の価値はあるかもしれません(笑)

ネタバレBOX

内容は、人気キャラ「ザ・忍者」のイベントにかかわる人たちの話。

熱狂的な小学生のファンたち。
「ザ・忍者」を企画運営するプロダクションの人たち。
そして、「ザ・忍者」に出演する役者たち。

これからグッチャグチャに絡んでいくんだけど・・・この小学生が、たまらなく可笑しいんだわ。

とっつあん坊やみたいな少年、小生意気なハナタレ少女、そして「ザ・忍者好き」が高じて時代劇のキャラみたいな風貌&口調の小学生。。。

この3人の子供のシーンは爆笑モノ。

それに比べて、大人のシーンは・・・オモシロいんだけど、ノリきれなかったなあ。ボクは、不倫する人って、男女問わず苦手なんだよねえ・・・スケベ人間のくせに。

あと、「ザ・忍者」を演じる女の子が、プライベートの恋愛沙汰で、グダグダのステージをさらしてしまう、というシーンがあるんだけど・・・このグダグダぶりが、オーバー過ぎる気がしたなあ。
観客は大人なんだから、微妙な所作で「恋愛で悩んでるな」と思わせたほうが、ジワジワっと可笑しみが湧いてくると思うんだけど・・・。

・・・などとオノレの好みだけを書き連ねておりますが・・・十分に楽しみました!!!

「ザ・忍者」の敵役が、すっごくカッコイイ!最高!!

・・・でも、誰が演じたのか、パンフレットを見てもわかりません(泣)

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