小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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「ボイルド・シュリンプ&クラブ」(8月)

「ボイルド・シュリンプ&クラブ」(8月)

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しー!!!
バリバリゴリゴリのコメディ。「庶民エンタメ」って感じで、とても楽しいひとときだったなあ。

60分×2本の構成になっていて、どちらもおもしろかったです。
欲を言えば、登場人物をクロス(?)させてくれたらな、と。1本目のヒロインが、2本目のチョイ役で登場するみたいな。

主人公の男探偵(妹尾伸一さん)は、一見、『古畑任三郎』の古畑、『相棒』の杉下のよう。 ま、コメディタッチの刑事役で、オリジナル色を出すってのは難しいのかも。 でも、冒頭シーンはたまらなく可笑しく(繰り返し登場するシーンでもあるのだ!)、魅力的なキャラクターでした。

もう一人の主人公の女探偵(椎名亜音さん)。彼女が、見事にストーリーに色を添えるんだよなあ。ま、ドギツイ原色なんだけどさ(笑) シーンが進むにつれ、勢いが増してきて・・・いいキャラだよなあ。椎名さん、美人なんだけどね。

ストーリーは、かなりベタです。当日パンフレットに、犯人書いちゃってるし(笑) でも、まったく飽きない造りになってるんだよねー。「これでもか!」ってくらいにネタをぶち込んでくるし。そもそも、2本立てじゃなくて1本を2時間作品に伸ばすこともできただろうに。 どこまでサービス精神旺盛なんじゃい!って感じ。サイコー!!!

サービス精神と言えば、この6カ月連続公演ラストということで、それまでの公演の出演者のカメオ出演が。こういうのウレシイなあ。。。

『天国の待合室』に出演してた八子あゆ味さん・・・すっげー髪盛ってた。色っぺー!!!

そして、宇田川美樹さん。すごくイイ女なんだけどね。婆さん役なんだよね(笑) 『関ヶ原でダンス』同様、完璧だね、完璧。

ネタバレBOX

刑事モノってのは、映画やテレビドラマでよく観てるだけあって、過去の刑事や犯人に投影してしまうとこがあって。

主人公の男探偵と1本目のヒロイン(町田奈緒さん)との絡みは、『古畑任三郎』の田村正和と堺正章のような緊迫感が。 てか、舞台上の2人は、まさしく正和様&堺正章だった(笑) あっ、町田さんは、とっても可憐できれいな女性ですけども。でも、表情というか醸し出すオーラは、堺正章だったね(←シツコイ)。

2本目の犯人のオーナーシェフ(小沢一之さん)は、草刈正雄と阿部寛を足して2で割ったようなシブさ。誤解を恐れずに言えば、浮いちゃうほど濃厚(←褒めてます)。

あまりにも楽しい芝居で、語りつくすことはできませんので・・・最後に一言。

女探偵(椎名亜音さん)の女子高生コスプレは、「不審者」というより「女装子」です。新宿三丁目の構内でよく見かけます。

以上!
Count Down My Life

Count Down My Life

劇団TipTap

ザ・ポケット(東京都)

2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄くイイ!
友人に誘われて鑑賞した須藤香菜さんのライブで、須藤さんの魅力にイチコロ。
「評判イイらしいよ」と彼女を連れて観に行くことに。

Bver.→Cver.の順番で観劇。

同じ脚本、楽曲なのに(ちょっと違うところもある気がしたけど)、舞台を覆う雰囲気が全く違う、感じ方も全く違う・・・複数バージョンの興業も悪くないな、と初めて思ったなあ。

彼女がお気に入りのBver.は、ボクから見るとBL要素が強め(笑)

ボクがお気に入りのCver.は、須藤さんの魅力が爆裂してる(笑)
あの衣装、反則だよ・・・胸キュンしまくりだよ。。。


生演奏付のミュージカル舞台。

ちょっとドキドキはするけど、ベタな感じの脚本なので、どっぷりひたれるかと。

華やかなシーン、笑いのシーン、シリアスなシーン・・・緊張と緩和のサジ加減も心地よい。

誰もが楽しめる良質のミュージカルだと思います。

日曜日の昼公演(Cver.)、すっごく行きたくなってきた!

新潟競馬遠征は来週にしよっかな。。。

おやすみ、母さん

おやすみ、母さん

劇団ガプリヨツ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

母を思い、自分を振り返り。
この『おやすみ、母さん』は、3度目の鑑賞。
過去の2度の母親役は白石加代子さん。娘役は、渡辺えりさんと中島朋子さん。

渋谷LeDECOでの『おやすみ、母さん』は、母親に斉藤まりえさん、娘役に日沼さくらさん。お二方とも30歳前後の女優さん。

日沼さんを一目見て「ジェシー(娘の名)にしては若いし、綺麗過ぎるな」と思ったのは事実。渡辺&中島ジェシーの印象が強すぎたからかな。

でも、芝居が進むにつれ、ジェシーの羞恥心、虚無感、絶望がビシビシと伝わってきた。彼女の自意識過剰っぷりにイラつきもしたけど。人間なんて、パッと見は多種多様だけど、似た者同士だと思うけどね、根っこのとこは。ず~っと理想と現実との乖離に悩んでるし。良いことばっかじゃないからね。

斉藤さんのセルマ(母の名)の母親っぷりが凄い。白石セルマの達観してるともいえる母親とは違う「等身大の母親」といったところかな。だからこそ、ラストシーンがグッと引き立つんだよなあ。哀しいシーンなんだけど、強烈な生命力を感じるんだ。

90分間、どっぷりとひたって(時に、自分の母親を思って胸が締め付けられそうになりながら)、「良い芝居を観たな」と思った・・・けど、もっと攻めて欲しかった気もする。

この『おやすみ、母さん』は、翻訳モノなんだけど・・・シェイクスピアの作品を見た時にも思うんだよね、「セリフの量が多すぎやしないか」って。

たしかに、母娘の会話だけの戯曲だし、それぞれのセリフに玉のような言葉が散りばめられてはいるんだけど、情報量が多すぎて咀嚼しきれないところがある・・・ボクが、歌舞伎や落語のような「間」を楽しむ芸能が好きだからなのかもしれないけど(じゃ、どこをカットすりゃいいんだい?と問われたら、間違いなくボクは沈黙しますけども 笑)。

あと、母娘役を入れ替えたバージョンも観てみたいなあ。コメディのテイストを強めたバージョンもおもしろそう。80歳と60歳の母娘なら?父息子の関係だったら、観る方の感じ方が変わってくるのかなあ?

って、ここまできたら『ガラスの仮面』の世界だな(笑)

でも、そんなことを思うくらい魅力的なユニットでした。

ネタバレBOX

それにしても、自殺予告なんて・・・「予告なんてしないで勝手に死んでくれよ!」だよなあ。他人事であることを承知で言えば。

そんなに甘えないでよ、って感じ。

まぁ、だからこそ、ジェシーに言われたように「ジェシーが自殺した」と息子に電話する母の姿にグッとくるんだけど。

でもさ、生きてくれてるだけでイイんだけどなあ。。。。

その気持ちが伝わらないってつらいよ。
MACBETH

MACBETH

る・ひまわり

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2012/08/11 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ストレートパンチ。
なかなかの熱演で、演出も嫌味のない程度に凝っていて、登場人物の性格付けもわかり易く作られていて、難解さは微塵もなく・・・2時間、まったくダレずに、しっかりと観ることができました。「芝居を観たな」という満足感もあったし(原宿が好きってのもあるんだけど)。

でも・・・やっぱシェイクスピアって「古典」なんだなあ、と。当たり前のことではあるんだけど、そんなことを認識したなあ。

『じゃじゃ馬ならし』『夏の夜の夢』『空騒ぎ』なんかの一般に喜劇と言われる作品は、大胆な脚色を施さなくても楽しめるんだけど・・・どうもシリアスなシェイクスピア作品には時代劇のような既視感あふれる感じがして、ちょっとだけホンのちょっとだけ物足りなさを覚える。

きっと柿喰う客の『絶頂マクベス』の影響なんだと思う、その思いを強くしたのは。大胆に脚色したほうが、グッと魅力が増す。

この『MACBETH』。イイです。デートにつかえるくらいのクオリティあります。

でも、深谷由梨香&七味まゆ味マクベス、岡田あがさ門番を、観劇中に思い出しちゃったのは事実。ラストもあっさりに感じちゃったかな。重厚ではあったけど。

ステージは、客席が四方から囲むタイプ。

長辺が3列&短辺が4列だから、どの座席でも楽しめるかと。

また悪だくみをしているのね

また悪だくみをしているのね

電動夏子安置システム

シアターKASSAI(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ぎっちり。濃厚。スピーディ。
はじめての電動夏子安置システム(夏子を奈津子と変換してしまうこと2度)。

スーツ姿の劇団員によるフレンドリーな客入れがおもしろい(でも急な電話が入り、客入れの全貌を見られなかったのは無念)。

開演。数分の間はサスペンスかと思ってた。その割には笑いのシーンが多い。「笑いの中に、狂気を孕ませているのか?」と思いきや、コメディ強めで押しまくり…「やっぱコメディだったのか」って感じ。

おもしろかった!

ここまでガッチリ作り上げてるとなると、ややもすると鼻白むことがあるんだけど…さじ加減というか舵切が絶妙なのかなあ、最後まで、のめり込めました。

それはさておき、全く同じセリフで演出を変えるだけでサスペンスになりそう。先日観たファルスシアターの公演もそうだったけど、優れたコメディってのは、サスペンスと表裏一体である、ということなのかなあ。

内容は…とにかく密度が濃い!いろんな伏線が張られてるし、セリフの一つ一つが計算されていて、「丁寧な仕事にこだわってるなあ」という感じ。必要のないこだわりなのかもしれないけど(笑) そんな感じがなんか明治っぽい(ボク、明治のOBじゃないけど)。

それにしても、来年秋のシアターグリーン3劇場借切公演ってのが気になるなあ。。。

すっげー企画だよ(笑)

「パパ☆アイ☆ラブ☆ユー~It Runs in the Family~」

「パパ☆アイ☆ラブ☆ユー~It Runs in the Family~」

ファルスシアター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいひととき。
ファルスシアターの芝居って、その名の通りコメディなんだけど・・・爆笑というよりは、クスクス笑いの連発なんだよなあ。とにかく上演中、ずっ~と楽しいんだ。スケジュール帳の『パパ☆アイ☆ラブ☆ユー』の文字を見るたびに、心躍ったもんなあ。

お気に入りの白土裕也さんはWキャストの関係で、観劇回は受付担当。髪型かわってて、イイ感じ。いったい彼はどんな役者&演出家になっていくんだろう?かなり楽しみ!

BOX in BOXは、吉祥寺シアターのように傾斜がイイ具合でどこで観ても楽しめるんだけど・・・セットの具合を観てかぶりつくことに。

そこからの100分・・・楽しかったなあ。。。

以前ファルスシアターのレイ・クーニーものを観たときにも感じたんだよねえ・・・「帰りTSUTAYAに寄って『ポリスアカデミー』借りてこよ」って。

舞台に消化不良感があるからってのじゃなくて、バリバリのハリウッドコメディ(もちろん、吹き替え版!)を観たくなるほど、心が躍りまくるからなんだよなあ。

借りてきたよ!シリーズで一番お気に入りの『ポリスアカデミー2』!あとマキタスポーツの『上京物語』も(笑)


この『パパ☆アイ☆ラブ☆ユー』。

おもしろいです!思いっきりファルスです!設定もめちゃくちゃです!下品です!笑

このバカバカしい騒動・・・シアターグリーン1階のレストランで軽く一杯ひっかけてから観るくらい肩の力を抜いてご堪能ください!って感じですか(笑)

ネタバレBOX

婦長(神谷はつきさん・Wキャスト)が、イイんだよなあ。。。

こんなこと言っちゃなんだけど・・・てか神谷さんにとっちゃ不本意かもしれないけど・・・劣情もよおしちゃったよね(笑)

実際に付き合う彼女とはタイプが違うけど、神谷さんやザンヨウコさんのようなトランジスタな女性が潜在的に好きなのかもしれないなあ。。。

というわけで、ラストにもう一波乱!

「新家族(?)と一緒に退室するヒューバートと、ヒューバートの行為を好意と勘違いした婦長とが鉢合わせする」ってのが欲しかった!

もっと婦長とヒューバートの絡みを観たかったなあ(笑)

黛(まゆずみ)さん、現る!

黛(まゆずみ)さん、現る!

ナカゴー

王子小劇場(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★

カムヰヤッセン公演、観てえよ!笑
すごくおもしろかったから、彼女を誘ったんだけど・・・反応真っ二つ(堪能した、って点は同じなんだけどさ)。

ボクが笑ったところで、彼女が涙を流して。。。

大一番を前にナーバスになってるのかと思ったんだけど、公演後、話を聞いたら「私は、祖父江さん(墨井鯨子さん)や主人公(髙畑遊さん)のような体験をしたし、気持ちも痛いほどよくわかる。一所懸命なんだよー。一所懸命なんだ!」って。

この芝居を一人で観たときは「やっぱナカゴー最高だよなあ。細かいところまで、よく練られてるし・・・役者さんの吸収力&反応が凄くて鋭いのかなあ・・・ライブじゃないと伝わらない芝居ってやっぱイイなあ。でも、好き嫌いありそ(笑)」としか思わなかったんだけど、言われてみれば・・・確かに・・・泣けないこともない。いや、この『黛さん、現る!』を観て泣いてる人を見て、その心情を慮って泣く、というべきか。

ま、堅苦しいことを書いちゃいましたけど。


肩の力を抜いて、ぜひ!!!


ボクは、爆笑!

連れは、号泣!

そういう要素を持った作品です。


・・・って、「どんな芝居なんだい!」ですな(笑)


ネタバレBOX

冒頭の会話の「間」がイイんだよなあ。絶妙だよ、コレ。

それから後は、登場人物の誰にピントを合わせてもオモシロイ!

ボクは、一回目は甘粕阿紗子さんに(彼女の場面場面での移り変わり&身体表現は見逃せましぇん!凄い!)。2回目は、墨井鯨子さんに(憑依します)。

きっと菊池明明さんでも(登場してから数分間繰り広げられる菊池さん⇔その他大勢の掛け合いは、もう笑うしかないよ!)、髙畑遊さんでも(唯一無二)、佐々木幸子さんでも・・・金を捨てたつもりで篠原正明さんにピントを合わせてもイイと思う!笑

勢いとノリだけのようにみせて・・・いろんな計算のもと組み立てられてます。菊池さんの場面ですら、かなり練られてるはず・・・たぶん。

座席は・・・どこでも良いような気がする。

女優の汗をかぶりたけりゃ前方2列。臨場感、強烈です。

本編だけじゃなく、端の方でも細かい芝居が為されているので、全体を観たけりゃ後方席、なのかなあ。 ま、お好みで。

あっそうそう。新Tシャツ、すげー好き(笑)



それはそうと・・・あのスイカはどうなった?笑



・・・電気あんま、したなってもた。2秒だけなら、してほしい。。。


ゴメンヨ。




みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

「守る」ということ。
およそ2時間の芝居。

胸が締めつけられ、怒り、嘲笑し、肩を抱きたくなり、いつの間にか高揚してしまって、口をはさみたくなる!守りたくなる!!

時折挟み込まれる「ムーヴ」(パントマイムのような表現。でも、パントマイムよりも濃厚で、その動きに意味を乗せている)が、高揚しすぎた感のある僕を、ちょっとだけ冷静にさせてくれる。第三者の立場に戻してくれる、というべきか。

説明に、「パワーハラスメントの実態に迫る」とあり、ロビーにも関連書籍が販売されているのだが・・・この『みんな豚になる』は、パワハラや会社内での人間関係だけがテーマじゃない気がする。

「序列のなりたち」「役割とは?」「生きる知恵」・・・日本で生きてゆくには不可避のことがらについて、問われているような。

「給料泥棒!」「寄生虫!」「ちゃ~んと仕事してくださ~いっ!!!」etc.って・・・言葉にしないまでも、思うことはあったんじゃないか?

「彼の仕事は危なっかしいから、配置を変えよう」「来てもらわなくてもイイんだけどなあ」って思ってたよな、あの日。

「組織を守るために行う排除」と「組織を守るために行う教育」。
どちらが良いかなんて、その時じゃないとわからない。性善説、というか「誰もが向上心を持っている」なんて童話を信じるほどピュアじゃない。
向き不向きを見た上での人材配置をするほどの部署の数があるわけじゃない。 どうしたものか・・・自分も操られている身であると自認することで矛を収めるべきなのか?

言葉の暴力って何?

登場人物の女性社員のように「セクハラは、受けた側がどう思うかなんです」と思う人がいるならば、キツイ言葉はすべてパワハラで、言葉の暴力になるのか?

コリッチでの、「金返せ」「時間がもったいない」「どうしようもなく下手」という言葉は、受け手によっては言葉の暴力になるのか?

・・・なんとなく、ネタバレっぽい気もしてきたので、あとはネタバレで(笑)

あっそうそう。

この公演は、再演なんだけど(随分シェイプアップされて、筋肉質になった感じがする)・・・課長代理が重藤良紹さんから、藤敏也さんにバトンタッチ。

ブン殴りたくなる感はほ~んの少しだけ薄まったので、救われました(←重藤さんの課長代理のイヤ~な感じは、完璧完璧完璧でした 笑)。

でも、「お前、いったい何やってんだあ?」なプロジェクトリーダー役を重藤さんがやった方が、初演を観た僕には救われたかも(笑)

それにしても、役者さん全員が練りに練られた演技。
すばらしかったです。

でも、やっぱ藤さんと片桐さんの肩をキツ~ク揉みたくはなったけどな!笑

ネタバレBOX

芝居は、パワハラセクハラ満載の在庫管理部署に、諦観・いらつき・焦燥がみなぎってきたところ・・・「ウチの会社が、過剰在庫が原因で会社更生法の適用を申請した」という情報が入り、「あ~ボクらワタシら全員、会社にとっては不要人材だったのね」と気づかされて幕を閉じる。

観客にとってはガス抜きのような結末であるのかもしれない・・・「みんな、哀しい人たちだったんだな」みたいな。

となれば、この『みんな豚になる』は、ブラックコメディだったのか?笑

ベタだし、想像力や考える力を削いでしまうのかもしれないけど・・・処方箋、もしくは「人間ってこんなもんさ」でも良いから、古城さんなりの「オレが、この部署にいたらこうする」的なものは欲しかったかも。

いや、やっぱいらないか・・・「言葉」や「役割」について考えることなんてめったにないボクが、考え悩むきっかけをくれたんだから。

でも、豚にはなりたくねーな。「気合だーっ!」ってタイプの人間じゃないけどさ。

ま、なったらなったで幸せなのかなあ?笑







墓場にて、竹。

墓場にて、竹。

7%竹

小劇場 楽園(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

土曜の夜に観たいよなー
おもしろかった。 なんかホリケンぽくて。

ストーリーは、あるっちゃあるんだけど、先が気になるということはない。
全くない!笑

でも、場面場面でそれなりに笑わせる。
「それなり」なところが、キモチイイ(笑)

語りたいことはたくさんあるんだけど、なんとなく自粛。

でも、召使のレオタード着用時のおっぱいのライン&姉のチラチラみせるタイツの太もものラインは、計算されたものであって欲しい。

臆面もなくジッ~と見ちゃって、しかも「おっぱいのかたちとは?」の考察に至っちまったのだが・・・そんなことはどーでもいい。

物販を常に意識させる演出は最高。

「あの」Tシャツを購入しちまったことの後悔を(しかも2枚)、払拭してくれたよ! 仲間だもんな!

ただ着るのは、畑だけにしようとは思ってる。

ネタバレBOX

マナフィ大統領。

勝谷誠彦かと思った。

忍者兄妹。

兄のビジュアル最高。笑うしかないよ。
妹のビジュアル最高。超美人なんだけど、美人である必要が全くないのが、また最高。

浜松ユタカ君。

MUでみせた繊細さが抜けきっていて最高だった。
良いツラ構えになったよなあ!笑

ラストの「武藤心平問答」。

どういう流れで、このラストになったのかは皆目わからないんだけど・・・わかろうとも思わないんだけど・・・この「問答」だけで1時間飽きないだろうな、とは思ったな。

神様のいないシフト

神様のいないシフト

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱラストが良いわ!
駒場キャンパスの学食で、囲碁談義をしてから駅前劇場へ。

重厚でパンチの効いた楽曲(生演奏)&刺激的な照明&躍動感あふれるダンスを組み入れながら、人間の欲望を狂気も交えて色濃く描く芝居はあいかわらず。イイネー!!!

この劇団のおもしろさは、「観る人によって、感じ方が鏡のように違ってくる」ということかな。

前公演の『ジョギリ夫人』では、ラストの解釈で、遊楽亭の焼肉程度じゃ収まりがつかず、四文屋のレバ刺し&モツ焼き食べてようやくお互い理解しあえたほど、白熱したもんなあ・・・酔い疲れただけかもしれないけどさ(笑)

閑話休題。

『神様のいないシフト』。

デス電所は所々で歌が入るんだけど(ミュージカルとは趣がチョット違って、強く表現したいことだったり、感情が高ぶった結果、歌という表現を取る、って感じ)、歌詞がパンフレットに印刷されています。歌詞を読んでから観た方が、ドップリひたれるかな、と。 
ネタバレの要素があるので、強くはオススメしませんが・・・この程度のネタバレで、興を削がれるほど、ヤワな芝居ではございませんので、ご安心を!笑

開演。

ホラーコメディな感じ。

怪しい雰囲気を薄~く感じながらも、おもしろい!
たまにイラっとするのだが・・・それだけのめり込んでるということか(笑)
エクソシストの胡散臭さがたまりましぇん。。。

でも・・・というよりも、やはり・・・一筋縄ではいきませんでした、デス電所。

様相が一変。

バリバリのホラー、というよりも社会派恐怖芝居と言うほうがしっくりくるのかなあ。

鬱積していた感情が狂気へと変わる時・・・この狂気、理解が十分可能なだけに、胸を締めつけられるような感覚が。。。

ラストシーンは、「強烈」。人によっては「陰惨」な感じを受けるかもしれない・・・でも、うっすらとではあるんだけど、カタルシスがある。

実は、このラストシーンは、ボクと友人とで感じ方が違ったんだよね。

ま、彼女とは、ラストシーンだけじゃなく、テーマすら解釈が違ったんだけど(笑)

一般的には、「原発をとりまく人々の欲望」がテーマなのかな。

でも、原発云々は取っ払って、「欲望」をテーマとするのもアリだろう。

キーワードのひとつ「神」から、「現世利益」を連想してもイイ。

同棲している男女を中心としたストーリーなので、「男と女」「恋愛」「妊娠(胎児)」をテーマにして観てもおもしろいかもしれない。

僕は、芝居って入試とは違って、その解釈に「正解」は無いと思ってて。

誰もが同じような「解釈」をする芝居って、「☆5つ」並んでも、数年後には観たことすら忘れていることがある。

いろんな解釈が可能なデス電所の芝居。でも、不条理劇のように、「ふわふわぁ」っとしてない(←多少の偏見があることは、自認しております 笑)、筋が通った芝居なんだわ。

「なにがおもしろいんだ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

でも・・・きっと・・・数年後、ふとした時に下北沢駅前劇場でのひとときを思い出して、2012年7月に思いをうつす。。。

この芝居には、そんな力があるような気がします。

ネタバレBOX

浮いたねー!笑


それにしても、『神様のいないシフト』。

この題名は、凄い!深いよ、深い!!
桜の森の満開の下

桜の森の満開の下

る・ひまわり

スパイラルホール(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

良い雰囲気。
大好きなgood morning N°5の澤田育子さんが出演ということで、表参道へGO!

開演時間を勘違いしちゃって、時間が余りに余ったので桃林堂の「もなか大坂」(←美味しいよ)を買ってからドトールへ。珍しくレジが行列してるなと思ったら、レジ前でモバイルクーポンの在り処を探しまくってる女性が…ここまで愚かだと微笑ましいネ。
親がやってる方の畑近くで作ってるらしい「かぼちゃのタルト」とブレンドコーヒーを2階の窓際の席で。通りを見ながら一服してたら、信号待ちの車内で濃厚なプレイに興じる風景が。これから観る芝居の原作は、坂口安吾。否応なくテンション上がる。

劇場へ。桟敷席なので靴を脱ぎスリッパに履き替え。観客の9割は女性という感じ。
桟敷席はゴザが敷かれていてよい香り。クッションも分厚くて、これだとボクのヘタレ尻(常時、屁をたれるという意味ではもちろんない)でも90分もつね。

開演。

坂口安吾の『桜の森の満開の下』が原作なんだけど、脚本の“ほさかよう”さんワールドが全開な感じ。
男と女の、男と男(←この関係は舞台オリジナル)の関係が、原作よりも濃厚に明快に描かれてたかな。

わきを固める澤田育子さん、小林健一さんの2人が多種多様な役を好演。
笑いのパートをすべて引き受け(?)、でもシリアスな場面では緊張感がビリビリと客席まで。。。

いろんな解釈が可能な作りになっているし、観客それぞれの立場によって「恋愛」「他者とのつながり」「文化的生活」「仕事」「社会」「自立」etc. 違った視点から味わえるんじゃないかな。 

たとえば「恋愛」だと、とっかえひっかえ女を替えていく男(もしくは、フッたのに、フッた相手が新たな恋人ができると怒っちゃうような、女性をオモチャのように扱っちゃう男)を想像しながら見ても、ニヤリとできるような気がする(ヒヤリとする人もいるだろうが笑)。

そういう意味では、原作を読んでから観劇するってのも、ズッポリのめり込む為の一つの方法なのかもしれません。

ネタバレBOX

原作も、この作品も「孤独」がメインテーマになっています。

この孤独。これは人それぞれ。歩んできた人生で、解釈が違ってくるんだろう。

「結局ンとこ、他人を理解するなんざぁ無理ってものさ。折り合いつけて、だましだまし生きながらえていくってこともできるけどさぁ。」

ま、ボクは折り合って生きていくつもりですけど・・・その気持ちがいつまで続くか、わかったもんじゃない。

いつか鬼になって、虚空を眺める日々がくるのかもしれない。。。


あっそうそう。

客いじりが強烈です。

ボクは、子供に間違われ、そして生臭坊主として首をはねられました(笑)
アリスのいる部屋

アリスのいる部屋

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/07/07 (土) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★

手堅い。
メガバックスコレクションは、舞台装置と役者がとってもイイ!!!
若手公演以外では、ハズレなし!(その若手もドンドン成長してるし)

脚本も良い。

でも、この作品にも言えることなんだけど、わずかばかり自家撞着な印象を受けることがあるんだよね。。。

それだけ、どっぷりハマってる&大好きな脚本とも言えるんですけど。

芝居は、凝ったつくりになってます。新本格派の推理小説のような展開を見せます。
最後まで、まったく飽きません。

でも、ボクは舞台には「舞台じゃないと楽しめないもの」を求めるので・・・そういう意味では、滝一也さんの脚本でいうと『あの日 ママがくれたもの』が一番好き。すごくベタで、☆5つが並ぶメガバックスコレクションの作品の中では、低い評価の作品なんだけど(笑)

それはさておき、これだけ高品質な作品を立て続けに出しているのに、極小劇場&チケット2,500円ってのは、なにか仔細があるのだろうか? 役者を売り出すための顔見世公演的な。 

正直、吉祥寺シアターや座・高円寺でも十分にやっていけると思う。そっちのほうが、力を出し切れると思うし。

一度、チケプレ無しにして(もしくは未観劇者オンリーのチケプレにして)、今までのチケプレ観劇者全員にメッセージを送って、「金を払って観る観客」の動向をみるってのもイイと思うなあ。

Goodnight

Goodnight

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★

懐かしき「ゆるさ」。
舞台上で繰り広げられるもろもろの出来事や人間関係に、時に笑い(一度は爆笑した)、時にせつなく、時にドキドキして・・・とっても心地よかったです。

一番感じ入ったのは、人間関係の心地よい「ゆるさ」。

ボクは40歳を前にして、どんどん人間関係が濃くなってきてて・・・仕事でもプライベートでも、良く言えば練れた人間関係、逆に言うなら自由のきかない人間関係の中、日常を過ごしている。

だからこそ、恋愛では奔放に・・・といきたいところだが、この分野も軽く縛りが利いてたりして(ま、心地よいんだけどさ 笑)。

この芝居に登場する10名の男女。

血縁関係にあったり、かつて恋愛関係にあったり、労使関係にあったりと、ややもすると息が詰まるような芝居になりがちなんだけど・・・『Goodnight』は、とことん「ゆるい」のだ。

大学のサークル棟で・・・ゼミが終わってから先輩の家で・・・「ゆるい」関係の数人が、朝までまったりと過ごす「ちょっとだけ非日常な夜」・・・そんな大学時代を思い出しちゃった。

みんなそれぞれ、恋愛に悩んだり、単位取得に悩んだり、金銭面で悩んだり・・・でも、そんなことはさておいて、とりあえず時間だけを共有する・・・そういう夜って、久しくないなあ。。。

10人とも、ほどほどに味付けされていて・・・クドくないのが、またイイ。

それはさておき・・・上野さんの脚本で、こんなに笑ったの初めてだよ(笑)

ベタな笑いが、ギリギリ暴走してなくて・・・このあたりも気持ち良かった!

ネタバレBOX

下っ端シェフとアルバイト女子大生との会話(女子大生の片思い中で、この後、二人で飲みに行くことになる)で幕を閉じるんだけど・・・この2人の数時間後が、すっごく気になる!

せめて、軽く腕を組むくらいにしといて、朝を迎えていただきたい!笑

逆に、オーナーシェフ(竹井亮介さん)と銀行員(大川翔子さん)は、酔ったはずみで一夜を共にし、そのまま結婚まで突っ走っていただきたい!笑

すてきな舞台を前にして、ゲスですみません!!!!!

ワンダフル・ワールド

ワンダフル・ワールド

劇団フライングステージ

駅前劇場(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

たのしかったァ!
劇団フライングステージの公演会場って、なんか「芝居小屋」の雰囲気がある。みんな公演を楽しみにしてて、幕が開くのをワクワクしながら待っているような。

「ゲイあるある初級編」のようなくすぐりから、女性よりも女性役がはまる女優陣(?笑)、そして「弱さ」に対して、理屈や説教を並べるんじゃなくて、とりあえず一歩踏み出させることで克服させようとする人間愛の描写に至るまで・・・とってもあたたかい公演なんだよなあ。

ま、2丁目の住人は理屈っぽいの多いけどな!笑

今回の『ワンダフル・ワールド』を端的に表現するなら、ゲイの主人公が「つなぐ」ということの意味を、おぼろげながらも気づくヒューマンドラマ、といった感じかなあ。

主人公が、ゲイであることをカミングアウトして父親から勘当され、現実逃避(というか酒蔵の跡取という身上を忘れさせてくれる行動だけをとる、というべきか)。
家族や幼なじみ、大家さんらの心配をよそに、頑固なまでに逃げまくる。
なのに、なぜか人望があるんだよねぇ・・・田舎の跡取り息子だけが持ちうる神通力なのだろうか?笑

それはさておき、配役がイイんだよなあ、今回は。

長男の大地泰仁さん。
劇団競泳水着の女優さんと同じ事務所の俳優さんなんだけど・・・たたずまいがイイなあ。地味なんだけど、存在感あるわ。

大家のおばちゃん役は、関根信一さん。おしゃべりなとこ、好奇心旺盛なとこ、面倒見が良いとこ、おみやげ持っていかそうとするとこ・・・あと見た目に至るまで、完璧なおばちゃんっぷり。

ボクにとっては、フライングステージの看板役者である岸本啓孝さん。
今回も、安定したゲイっぷりを披露。最高です。


家族の持つ不思議な力。

でも、家族だけじゃ生きていけない。
いろんな人との交わりで、人生は味のあるものになってゆく。。。

とても良い芝居でした。

ネタバレBOX

尚人(岸本啓孝さん)と浩行(坂本穏光さん)への「アンタら、まんまよ」のくだりは、爆笑モノなんだけど、研究に値するテーマのような気もします(笑)

みのり

みのり

劇団プロジェクト

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/10 (火)公演終了

満足度★★★★

なんかエロい。
坪井文さんの「ハロプロ仕様」って感じの芝居。まあ、トロけるというか…ノケぞっちゃう台詞のオンパレード。
ま、『梅ちゃん先生』の坂田先生には負けるけどな!笑

元モーニング娘の新垣里沙さんが、24歳のニートを好演。まじカワイイ。

所々「下手だな」って感じる部分はあるんだけど…ボクの中での伝説の舞台『高橋さん家と新垣さん家』からずいぶんと精進したんだろうな、と。

ま、あの舞台のどーしようもなさは、アンドリウ氏のミスとも言えるんだろうけど(でも、記憶に残っちゃってるということは、アンドリウ氏の策略に、はまっちまったともいえる 笑)。

それにしても、アイドル舞台ってのは雰囲気がイイね。
客席に、同僚(?)のアイドルがいて華やかだし…開演前の暗転で拍手が湧くし…。
この開演前の拍手って、食事前の「手を合わせて、いただきます」のように、したほうが良いんじゃないかな、って思うんだけどなあ。したことないけど(笑)

観劇数が多すぎるのかな…「2か月ぶりの観劇」の時の、ワクワク感、感動の深さはスゴいものがあるもの。

あとはネタバレで。

ネタバレBOX

坪田さんぽくていいな、と感じたのはラブシーン。

と言っても、キスやセックスが舞台上で繰り広げられるわけじゃなくて…それを想像させるセリフ、仕草がたまらなく良いんだよなあ。ボクは、他人のキスやセックスを見たくないので、こういう演出は大好き!

嗚咽する母親を支えながら部屋に向かう若き恋人(しかも、娘の目の前でだぞ!)…エロティ~ック!!!

若き恋人から強烈な説教をされ、母親(元妻)&娘(新垣さんが演じてる)の家を後にする父親(元夫)&パートナー(母親の元同僚なのだ)の背中…言葉にならね~!!!
でも、その背中に男と女の情愛を濃厚に感じるんだよなあ。寄り添って生きていくしかない二人を応援しようとは思わないけど、酒酌み交わしながら、話聞きたいね(笑)

あっそうそう。若き恋人が調香師って…なんかズルい(笑)

最後に。

「親子丼完成しちゃったよ…。」と心中でつぶやいておりました…。

猛省いたします。
リンダリンダ

リンダリンダ

サードステージ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

悪かないけど。
とんでもねーバカがそろっちゃってんだよなあ…主催がTBSかと思っちゃったよ。

「頑張れよ!」「おい、それは違うぞ!」っていう気にならないんだよ…「バカにつける薬は無い」ってさじ投げちまった(笑)

良いバカもいるんだけどね。松岡充くんを目の敵にするジャージ3人衆。こやつらはイイ!笑

馬鹿の暴走を止めようとするのは、バンドリーダーの彼女(高橋由美子さん)だけ。

それにしても、高橋さんは手堅い女優になったなあ。昔、グッピーって呼ばれててさあ…ポワ~ンとしてて…頭からシャボン玉が噴き出てるような感じだったけど、イイ女になったよなあ。。。

松岡充くんは、やっぱイイ!!!
『キサラギ』での「アイドルおたく公務員」ぷりに感服したけど…イイなあ。。。

ま、その松岡くんも「お、お前までバカだったのか!」だから参っちゃうんだけどな!笑

脚本のぬるさを、場内に張り巡らされたライブハウスを髣髴とさせるポスター&チラシとブルーハーツの楽曲が、とことんカバーしていくって感じ。

ま、半端じゃなく思い入れのある『ラブレター』をグッピーが歌い始めた時は、のけぞったけどな! 良かったけどさ(笑)

『リンダリンダ』はアンコールで。

そりゃないぜ!

それにしても、やっぱロッカーが童謡って・・・勘弁してくれー。

ベタっていうか昭和だけど、ロッカーにはギャンブルやってもらわんと。

バイト程度の稼ぎのくせに、イカゲソフライかじりながら、川崎競輪場あたりでくすぶっててほしいよ(笑)

血みどろ君

血みどろ君

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

後半は、話芸で魅せる。
3作品の中では、一番コミカル。
コミカルに見せて実は深い・・・ということは、多分ない(笑)

「後半ネタばらし」系の芝居なんだけど、前半のドラマ部分(?)の気狂い模様が凄く良くって・・・それだけで1本の舞台として十分な濃度をもっていて、しっかりと創られてる感じ(つまりはキュートでポップでゲスでバカを、とことん突き詰めてるってこと 笑)。

となると、後半のネタばらし部分は、ダレるというか、「後半無くても良かったんじゃね?」ってことになりがちなんだけど…藤吉みわさんの芸で、バッチリまとめあげてるんだよなあ。

藤吉さんのあの「話芸」は、どこかの舞台でも披露してた気もするんだけど…どの舞台でのものだったか思い出せない。リジッター企画だったような気がするんだけど。
ものすごくおもしろいし、「やっぱ藤吉さん好きだなー」って思うんだけどさ…ちょっと安い感じもする。器用な奴なら、あのレベルの「話芸」はできるのかな、って。少なくとも、10数年前に都立大の自転車サークルに所属していたY君はできた(笑)
高いポテンシャルと熱意をもってる女優さんなので、主宰作品では、意識的にプロの技を見せてほしい気もする(今のままの藤吉さんでも良いんだけどね…そもそも主宰作品に出演なさるかわからないんだけどね 笑)。

それにしても、布教隊助手は、一体なにを撒いてたんだ?笑

脱兎のごとく

脱兎のごとく

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

たいしたことはないようで
すごくおもしろい。

北野武作品のバイオレンスを、ちょっとコミカルにして、ちょっと優しさのスパイスをふりかけたような感じかなあ。

暴力シーンに意味が有るようで無い気もするし、意味無いようで意味が有る気もする。

深く考えずに、目の前の芝居を存分に楽しむってのもイイ。

だって全員ゲスなんだもの!笑

でも、ちょっとだけ、考えたくなっちゃう。

きっと、役者さんが良いんだろうなあ。

特に、野口オリジナルさん(ポップンマッシュルームチキン野郎所属)。

のりうつってるというか・・・憑依感というか・・・巧く表現できないんだけど。

とりあえず、目がイイね。あのヤバイ目が。

今からモウムリポ公演『熱海殺人事件』がすっごく楽しみ。

ただ、ジミー小西さんの使用法には、ひと言物申したい!

今回の芝居だけで言うなら、セリフ無いほうが良かったんじゃないかなあ。。

ぬいぐるみハンター『増殖おとこ』で、ただ歩いてるだけで「この人、ヤバイ!」って雰囲気を振りまき、足元で寝転がった瞬間、連れが「ヒャっ!」と声をあげたくらいのアブなさ。

おもしろいセリフを吐かせるだけじゃもったいないっす!笑


それはさておき、亀田梨紗さんってかわいいね。

あの衣装は反則だよ。もうイチコロさ(笑)

ネタバレBOX

未だ冒頭の行進シーンが頭から離れないなあ。

「オイッチニィサンシィ!オイッチニィサンシィ!」

最高。
ゴドーを待たせつつ

ゴドーを待たせつつ

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

グッとくる。
とっても身近な『ゴドー』だったなあ。
「神」っぽくなくてヨカッタ!

時間軸というか空間軸をグルグルさせる登場人物がいるんだけど・・・この人物のさじ加減が絶妙なんだよなあ。不思議なのに、現実に引き戻されるというか。。。

ボクは、不条理系の芝居はキメ打ちをしないと退屈な時間を過ごしちゃうので、今回は「恋愛」をテーマにして観たんだけど・・・かなりグイグイきたね。


グイグイ。


過去も現在も未来も・・・どれもこれも現実。

唯物と観念の行ったり来たり。

たまにイラつくけどね。


とりあえず、好きな人と一緒にいる時って幸せ。


ネタバレBOX

コンビニシーンで、完全に別役実を超えたね。

ま、比較する対象ですらないけど。
教室短編集

教室短編集

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

バジリコⒻバジオ & DULL-COLOREDPOP 演出作品
強烈な御評価か続いていて・・・「その御評価、ごもっとも!」なんだけど、とりあえず他の2本も観ておこうと、グニャグニャで脂ベチャな吉野家のうな丼を食べてから、シアターグリーンへ。

まずは、バジリコⒻバジオの佐々木充郭さん演出の『山に登る』。

内容は、題名のまんま「中学生が遠足で山に登る、までの話」。

演技レベルは、『チェリーボンボン』『春の日』より、ワンランク上(ただし、前2本は初日に観たので、公平な比較ではないだろうけど。てか、公平でないことを願うけど)。

脚本もそれなりにイイ。「大泣き」のタイミング・必然性もイイな、と。

ラストの大演説は、14歳の幼さ・輝き、そして自立の芽生えをヒシと感じたなあ。とても良かった。

DULL-COLORED POP谷賢一さん演出の『リボン』。

この作品が、4作品では一番好き。

内容は、「中2の夏休みに仲良しグループでどこに遊びに行くか?」ってだけ・・・のように思われて、途中でガラっと様相が変わって・・・ボクのようなD.T.感度バリバリの中年の胸がキュンキュンする展開となるんだよねー。

坪田さん、ズルイよ(笑)

「どこに行くか?」の会議(?)も、ベタといやぁベタなんだけど、楽しいです。

思わず「富士急ハイランドにしようぜっ!」って言いたくなっちゃったもん(笑)

演技のレベルも、4グループで一番良かった(もちろん、現時点で)。

キャッキャキャッキャの騒ぎ方も、きちんと演技されてたし。

「騒ぐのはいっつも教室でやってるから、いつもの通りで」って感じでやると、観てらんないくらいにわざとらしくなっちゃうのに、きちんと演技をして「騒ぐ」と「おー!中学高の頃の女子ってこんなんだったよなー」と素直に受け入れられる・・・演技するってオモシロイナ。

セックスん時の「声」も同じようなものなのかもな!笑

日曜日まで公演は続くとのこと。

『山に登る』『リボン』のステージで、甘酸っぱくなっちまうのも、梅雨の過ごし方として悪くないと思います(笑)


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