+sugar+が投票した舞台芸術アワード！

この素晴らしい人たち、少年社中の劇団員さんだけ、ずっとずっとどのシーンを観てても、劇団員さん。
夢のような時間でした。。。
ラスト、ラジオの叫び、時計がなくなってる、初演との違いに、作品そのものの進化をみました。

無から生み出す者の苦しみ、それをこんな風に描くなんて！
演劇の可能性は無限大だ！と思わせてくれる、最高の舞台でした。
演劇で世界は変えられる、そう思える。

最高でした・・・。
素晴らしすぎて涙が出るって、すごいことだと思うのです。
お話しは訳が分からないことの連続なのですけれども、観せ方が、パフォーマンスが、演技が、素晴らしい！！
全身の血が沸騰するかと思う程の興奮でした。

かっこいいとは、こういうことだ…という。
主人公の生き様に心酔でした。
１シーン、１シーン、誰が、今、何を想い、何を考えているのか。
そういうことに心が入り込んでいく、観ながら一緒に生きられる、そんな生きた舞台。

主人公の男性の、妻を失った悲しみが、あまりに深くて深くて。
せつなかった、まさにセンチメンタル。
時の流れが、大河でした、大河演劇。

カフェ公演、改定短編、形態を変え様々な場所で公演されていたこの作品。
ブラッシュアップを経ての、ようやくの劇場での長編公演。
最高の座組みでした・・・この再演を観せてくれて、ありがとうの気持ちです。

ずっと観てきたけれども、過去のメガネニカナウを超えていました。
全ての作品が、素晴らしい満足度。

初演時より、舞台の上で生きる人物達の心の表現が深まっていたように思います。
男は、そうは見えないかもしれないけれども、周りの仲間達のことも、取り巻く環境も、とても愛していた。
芸術家故に、常人の域を超えた苦しみを抱えながらも、やっと安らげる女性にも出会えた。
その途端に全てを失った。
その哀しみがたまらくて呑み込まれて、ただただ静かにはらはらと涙が流れていました。
彗星マジック史上、傑作。

結婚しないということは、子供を産まないということは、そんなにだめなことなのか。
観た後、その世間一般の圧のような、むしろ差別といってもいいような、そういうものに対する反発心が刺激されたのを記憶してます。
リアルな思考や感情を刺激される、観た人毎に心や記憶のどこかに響く良質なお芝居。

劇中の登場人物はほぼほぼ舞台のモデルとなった地方の方言を話しているのだけれど、分からないという感覚がまったくありませんでした。
登場人物の年齢設定的が若手から中年くらいまでなので、そんなにきつめの方言ではないという辺りが、とてもしっくり。
観ながら、さもその土地に行ってきたかのような気分になれる、そんなリアルな空気を味わえました、