ITOYAが投票した舞台芸術アワード!

2012年度 1-10位と総評
まほろば

1

まほろば

新国立劇場

大それたことは何もない、ただ周りの家族と女性たちを
描くだけで、ここまで笑える、ここまで深く考えさせられる
作品は初めてかもしれません。
各世代の女性を演じた女優さんたちのアンサンブルが見事で、
特に、自分に宿る「命の重さ」を把握できずにいる等身大の
女性を演じた秋山菜津子さんが見事です。数々の人種や時代、様々な
状況の役を演じられている秋山さんも、これだけ等身大な役柄は非常に
珍しく、また完璧に演じられるのが凄い。

なにわバタフライN.V

2

なにわバタフライN.V

パルコ・プロデュース

ひとり芝居の概念をすっかり覆された戸田恵子さんの名演が素晴らしい。

サロメ

3

サロメ

新国立劇場

多部美華子の渾身のダンスと演技に尽きる。
斬新な舞台美術・装置、演出、そして他の出演者の演技など、
すべてが彼女を高みに昇華させていった!

Heavenly Bento

4

Heavenly Bento

ジェイ.クリップ

斬新な映像の演出、舞台装置も面白いが、それを越える
「真摯なリスペクトの姿勢と演技」が感動的でした。
青山円形劇場を無くさないでほしい!

南部高速道路

5

南部高速道路

世田谷パブリックシアター

ありそうであり得ない状況での共同生活と人々の心の交流。
とにかくラスト赤堀雅秋さんがほんとに切なかった…。

ええから加減

6

ええから加減

東宝

まさに舞台人・喜劇人、藤山直美の人柄と、
舞台上で少しでもネタになることは、何でもして、
徹底的に笑かそうとする芸人の根性を感じました。
さらに、素直さ誠実さもにじみ出ています。
「相方」である、高畑淳子さんもイイ。

ラ・マンチャの男

7

ラ・マンチャの男

東宝

エンディングに向けて、舞台上の役者と観客、
劇場全体が一体となって、自然と拍手が起き、
劇場内の空気が沸き上がってくるのがわかりました。
こんなに劇場が一体になって盛り上がったのは、
(おおげさですが)人生で初めてのことでした。

ジェーン・エア

8

ジェーン・エア

松竹

初演時よりもストレートな展開で、松たか子さんが素晴らしい。
日生劇場の舞台に立ち、役者越しに観客席が見れた!^^) 
(舞台上の席だった)

悼む人

9

悼む人

パルコ・プロデュース

向井理さんの自然体にしか見えない佇まいと存在感、
他の共演者の方々も非常に良かったのですが、中でも
特に、小西真奈美さん!その集中力!複雑な心理、
表情、凄みすら伝わる演技が凄い!

4 four

10

4 four

世田谷パブリックシアター

非常に凝った舞台と客席のセッティングが新しい。
演技の迫力を間近で感じることができた。

総評

2011年3月11日の震災から1年を経て、演劇に携わる全ての
人も、悩み苦しまれ、費用的にも、物理的にも影響され、
それを経て作品たちは「より強くなった」と思います。

舞台製作側の人たちは、今、ただ芝居ができること、
私たち観客は、ただ芝居が観れること、その幸福を確認
できた1年でした。

しかし、先進諸国に比べて、日本の演劇人口、劇場数は
かなり少ないと聞きます。にもかかわらず、チケット代は
高騰し、新設劇場は少なく閉鎖する劇場すらある。
演劇を取り巻く環境はとても厳しいと思いますが、
本年もより良い作品のためにがんばってほしいと思います。

このページのQRコードです。

拡大