いちが投票した舞台芸術アワード!

2022年度 1-1位と総評
荒人神 -Arabitokami-

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荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

実演鑑賞

今回の五彩の神楽の初めて劇団壱劇屋さんに出会ったのですが、見終わったときに心の底から「出会えて良かった!!!!!」と叫びました

荒や元や白に感情移入しつつ、悪感情の皆さんが魅力的で素敵すぎるが故に、人間が悪い感情に魅せられてしまうのも分かるな…となりましたし、綺麗事や理想論が鼻で笑われてしまったり、それだけで生きていくことの難しさが分かるからこそ、演劇という生身の人から出るエネルギーを見せる形でこの作品を届けるという、まさに人間による人間のための演劇で、感情を直で握ぎられて揺さぶられているようなそんな感覚になりました。
生きていたら人間であることのやるせなさや絶望を感じることって多いけれど、それでもそのやるせなさを分かった上で「人間って愛おしい」と思えたり、自分の周りの人との縁や温かさに感謝したくなるような素敵な作品に出会えて愛おしさで胸がいっぱいです。

また、この作品だけでも楽しめるのはもちろんのこと、5ヶ月共に走ってきた観客へのラブレターのような仕掛けも沢山あり、素敵な作品に出会えただけでなく、更にこんなに沢山プレゼントを貰っちゃっていいんですか!?と涙が溢れて止まりませんでした。今後の人生で嫌なことがあってもこの5ヶ月を思い出したらもう一歩頑張って踏み出してみようと思えるような、そんな素敵な5ヶ月分の思い出を貰えて本当に幸せです。

一生忘れられない最高の観劇体験をありがとうございました!

総評

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