さよなら また逢う日まで
ブラジル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
演劇でしかできないこと
面白かったー。
私的な演劇の評価ポイント
鳥肌が立つ 瞬間はなかったんだけど、
やっぱりさすが ブラジル という完成度の高さと丁寧さ
そして、私の好きなタイプのストーリーと役者。
大満足。
この作品を見て、演劇は、他のメディアと違って
唯一、登場人物全てに対してフラットな描写ができる
表現なんじゃないだろうかと思った。
テレビドラマのように一方的なズームもできないし、
ここ一番と、創り手が思っていても、
例えば雑音など、他の要素を除外することはできないから、
観客がその部分に集中してくれるかどうかの保証はない。
その本質を活かした、演劇でやるから一番面白い、
素敵な作品だったと思う。
セインツ・オブ・練馬
ロハ下ル
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
タイトルに説得力
“セインツ”の中身?仕事?は移ろうけど、
最初から最後までセインツ・オブ・練馬の物語で
追いやすくてよかった。
役者さんのバランスと、ポジションの取り方が非常にうまく、
かなりカチッとした安定感があって(スタッフワークにも、もちろん)
さすが山中さん、おもしろかったです。
男の60分 -東京場所-
ゲキバカ
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人
DULL-COLORED POP
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了
満足度★★★★
谷さんの行き先
隣の席で観られていたお客さんが終演後に
「本当っぽかったねー」と言っていました。
それ位、力のある戯曲だったと思います。
非常に面白かった。
役者さんも、翻訳調台詞に惑わされることなく
ちゃんと存在していて満足度も高かったです。
ただ、モリエールなので。
後方の端で観てしまったため
大分観られないシーンが多く、かなりストレスでした。
もっと早く行けばよかった…。
エヌ氏の晩餐会
とくお組
新宿シアタートップス(東京都)
2008/09/18 (木) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★
美味しいエンターテイメント
チラシに感動して観劇。
TOPSでの公演、受付のスタンド花と
受賞歴にワクワクするも
スタッフの対応の拙さにちょっと面食らう。
特に巧みな役者さんが出ているわけではないのですが、
綺麗にまとまっていて、エンターテイメントとして
素直に楽しめました。おもしろかった。
お芝居を始めて観る人、
一度観た小劇場が小難しい自己満足にしか感じられず足が遠のいた人、
など、一般の方に広く観られていって欲しいと思う。
「演劇」ならでは…の段取りや設定や笑いは次回に期待します!
GOD NO NAME
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2009/02/12 (木) ~ 2009/02/17 (火)公演終了
満足度★★★★
王道のハラハラ感
素直におもしろかった
役者さん個々のパーツもきっちりはまっていて
それぞれ魅力的で、所属劇団の公演も観に行きたくなった
脚本の構成や結末がもっと巧みになれれば
かけがえの無い存在になるだろう、と楽しみ
空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
「お芝居」への挑戦
ブラックな部分と清浄化のバランスが今までより好みだった
脚本で「お芝居」をネタにして
演出で「お芝居」へ挑戦。
リズムだけで繰り返される台詞の応酬から
無言で魅せるラスト。
すばらしかった。
金沢さんの説得力に感動。
冒険王
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了
満足度★★★★
ちょっとずつ自分
登場人物を少しずつつなぎ合わせていったら
自分が完成する気がする。
そういう意味でも“終わった感じがしない”作品。
「7割は実際に交わされた会話です」と当日パンフレットの前書きに書いてあった。
演劇に成るのに、7対3の比率がすごく重要なんだろう。
父親がずっと新聞を読んでいる家庭の風景
あひるなんちゃら
サンモールスタジオ(東京都)
2008/07/03 (木) ~ 2008/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★
引き離されて引き込まれる
“あひるなんちゃら”という名前しか知らずに
フラリと行ったため 最初かなり置いていかれた
いや、創作された場はただそこにあるので、
置いていかれた というよりは
“そっちには行きたくない”という拒否反応が起きてしまった
が、70分という長さの中で
自然と途中からのめり込めた
暖かさと緩やかさと長さが本当にちょうどいい
「て」
ハイバイ
駅前劇場(東京都)
2008/06/18 (水) ~ 2008/06/23 (月)公演終了
満足度★★★★
笑って苦い
ちょうど観客と演者が育って来た時代の“崩壊した家庭”の物語
シンプルな舞台と簡単な装置が
血のつながりを断ち切れない家族と
ある一家を覗き観る観客にとても適していた
ただ、岩井さん本人が出演されてしまうことで
要の役柄が強調されすぎている気がした
観客側の受け方を限定しすぎず
もう少しフラットにした方が“家族”の物語が
届きやすいのではないだろうか
甘い丘
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2009/10/30 (金) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★
いいお芝居
露悪的なストーリーが個人的に好きでなかったり
“お芝居臭い”演技に胃もたれすることもあるのですが
そんなことを超越してすばらしい作品でした
恋人ができないが、もういい
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
後半の失速が残念
タイトルで観に行き、全く違う内容でしたが、
それでも十分楽しめました。
ただ、前半の面白さが後半、ぐっと失速
普通の話に収まってしまい、もったいない。
設定の広告製作会社に
必然性がなかったことが大きな原因か。
すごく安易な設定であったように感じられ残念。
春琴
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/03/05 (木) ~ 2009/03/16 (月)公演終了
満足度★★★★
熟成
初演に続けて2度目の観劇
出演者の皆さんも大分こなれていて
まろやかに分かりやすくなっていた感じ
その分、谷崎文学に肩を借りた冗長さが失われていて
ちょっと残念
日本人には作りえない、日本様式美を堪能
三億円事件
パラドックス定数
OFF OFFシアター(東京都)
2008/09/30 (火) ~ 2008/10/05 (日)公演終了
満足度★★★★
疲れました
すごくいい意味で、本当に疲れました
こんなに真剣に神経を張ってお芝居を観たのは久しぶり
脚本が本当に素晴らしい
一報、場転の拙さはどうにかならなかったのか…
と悔やまれます
軋み
ブラジル
新宿シアタートップス(東京都)
2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★
桑原さんとの絶妙の融合
KAKUTAの桑原さんが客演されていたから、
だけではないと思うのですが、
いつもより若干いい話だった気が…
笑いとシュールさとポップさと人情味が
絶妙な加減でミックスされていて
さすがブラジルという感じ
役者さんたちの個性と巧みさも
登場人物にうまく吸収されていて
嘘なく楽しめました
tea for ONE 春の連鎖公演「another9 ~ルール変更に伴う注意事項について~」 「もしも僕がイラク人だったら」
tea for two
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2009/03/13 (金) ~ 2009/03/14 (土)公演終了
満足度★★★★
ジャーナリズムとしての演劇
「テーマ性を持った作品」としてレパートリー化
何度か上演されている2作品
【もしも僕がイラク人だったら】は何度観てもジーンとなる
ジーンとなるだけで特に何もしないし、
自分の生活も変えないけど
【another9 ~ルール変更に伴う注意事項について~】初見のこちらは
イラクよりも、作品としてひねられていてニヤニヤしてしまう
ちょっとバイオリンが雄弁過ぎて煩かった感じが惜しい
どちらも政治色の高いテーマを自分の主張を叫ぶことなく
演劇に昇華されていて、本当に素晴らしいと思う
次の作品が待ち遠しい
四色の色鉛筆があれば
toi
シアタートラム(東京都)
2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了
満足度★★★★
構成が素晴らしい
本当に面白かったし素晴らしかったんだけど
一瞬も鳥肌が立たなかったんですよね…
技の集大成に見えてしまったのかなぁ
だとしても本当に素晴らしい
関数ドミノ
イキウメ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/05/08 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
熱すぎない温度感
口コミの評判の良さにひかれ当日券で観劇。
即物的な仕掛けや演出があるわけではないのに、
最初から最後まで観客の興味を引きつけ続ける
素敵な舞台でした。
話の中心人物がコロコロと代わっていくのが
良かったのかなぁ。
アルバトロス
ホチキス
王子小劇場(東京都)
2009/07/23 (木) ~ 2009/07/28 (火)公演終了
満足度★★★★
笑わせることはすごいことだ
初ホチキス。
あまりに芝居芝居した演技だったので
最初大きくのけぞってしまいましたが
段々見方が分かって来て
後半1時間はずっと笑いで震えてました
加藤さん、素晴らしい!
最後の漫才が毎日違うネタだったりしたら
ある意味最高かも
ケモノミチ
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
無駄のない群像劇
とにかくどんどん人が出てくるのですが、
どの登場人物にも意味と役割があり、
かつ、役者さんの置き所がとてもよかった。
その中で、一番説得力があったのが、
喜安さんご自身だったのが、何か悔しかったですけど。
ケラさんのエンタメ性を色濃く受けつつ
かつそれぞれの人生がしっかり見える。
初見だったのですが、大盛況に納得です。