jokermanの観てきた!クチコミ一覧

81-100件 / 1236件中
なるべく強く踏みつけて、

なるべく強く踏みつけて、

あんよはじょうず。

新宿村LIVE(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/16 (土) 14:00

今気になっている劇団の新作は、訳が分からないけどワクワクするアングラテイスト作。(2分押し)104分。
 元々がアングラテイストの劇団。筋はあるんだけど追おうとすると頭がおかしくなるくらいの展開が興味深い。耽美的と言おうかヴィジュアルにも拘り、「いびつな愛」を描く。とにかくスゴイ。

Strange Island

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

サンモールスタジオ(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/15 (金) 14:00

中津留章仁による骨太のお伽話(?)。とても面白い。(4分押し)152分。
 とある島は富裕層(表町)と貧困層(裏町)に分かれているが、表町の人間は何でも許され裏町の人間は…、の物語。リアリティがあるようで、極端なキャラがいっぱい出てくるのでファンタジーなんだなぁと思う。扱っているテーマはハードで、政治や貧困や不平等など骨太の題材だが、笑えるセリフも混じり、2時間半を楽しく観ることができる。性格(性癖)的には最低なホレスが正論を吐いたり、市長の衣装が極端だったりで、楽しめるポイントがいっぱいある。おバカのようでいて実はしたたかなベティを演じた勝平とも子がいい。

十二月八日

十二月八日

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/14 (木) 19:30

同劇団としては4年ぶりの公演だが、劇団の特徴が良く出た素敵な作品だった。(2分押し)84分。
 太宰治が太平洋戦争開戦時の感触を妻の立場から描いた短編小説を潤色して、舞台化した。終演後に原作を読んでみたが、原作は一種無邪気に戦争を受け止めているが、本作では戦争の悲惨さも含めて巧みに手を入れて、興味深い舞台となっている。4年ぶりの公演だが、感触は相変わらず。開演の5分前から役者が舞台の脇に着席し、小説を読んでいるという設定の「読者」の少女を置いたことで、現代や未来に繋がる作品にするというのも巧い。

abc 赤坂ビーンズクラブ

abc 赤坂ビーンズクラブ

エヌオーフォー No.4

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/13 (水) 19:00

若い女優たちによる上質のオシャレなエンターテインメント。面白い。99分。
昨年の第1弾(7月),第2弾(12月)に続いて第3弾も観たけど、今回も20歳前後の女優8人が登場し、苦笑系のショートコントあり、歌ありダンスありの舞台、80分を楽しむことができた。今回はパンフレットを見ると、今回はおバカ路線にしたみたいだけど、知的な部分もしっかりあり、前回とよく似た泣ける芝居もある。「しりとり」ネタは毎回あるね。

胎内

胎内

7度

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/12/06 (水) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/12/09 (土) 19:00

初見のユニット。三好十郎の有名な3人芝居を1人で上演する。重い。79分。
 終戦直後に書かれた戯曲で、戦争時に掘られた横穴に閉じ込められた3人の男女の物語で、新国立劇場での上演を観たことがあるが、それをマンションの1室に置き換え女性1人で上演する。開演前に説明されるように、セリフの順序を変えたり等の潤色はあるもののセリフの時代を感じさせるが、それが現代に活きる面もあり、興味深くは観た。ただ重い。演じた山口の力量は確かだと思った。

晩餐

晩餐

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/08 (金) 18:30

久々に観た宅間作品は満腹感!(前説10分を含め)160分(+アフター)。
東京セレソンデラックス時代はいくつか観ていたのだが、タクフェスになってからは初めて。タクフェス旗揚げ作品を10年ぶりに再演した。エンターテインメントに徹しつつ、相変わらず良くできてる。タイムトラベルを扱っているので辻褄合わせが大変だが、「家族」というテーマには普遍性があり、終わり方も納得できる。ただし長い。第1場がもうちょっと整理されて、上演時間が短くなると、もっと観やすくなると思う。加藤貴子が久々の舞台で元気なところを見せてくれるのが嬉しい。

 開演前から宅間他が出てきて会場を盛り上げ、そのまま前説的にセットの説明をする。終演後、5分の休憩を挟んでパフォーマンスとミニ・トークがあるということだが、帰ってきてしまった。

タイムトラベル大五郎

タイムトラベル大五郎

さんらん

王子小劇場(東京都)

2023/12/06 (水) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/08 (金) 14:00

初見のユニット。タイトルにあるようにタイムトラベル物で、目新しさはなくベタだが、それなりの良い芝居。(7分押し)119分。
 幕末の侍の大五郎がタイムスリップして現代に来て、いじめられてる小学生のケイと出会い、母子家庭のケイの家に厄介になる内、…の物語。ケイの母が麻雀のプロで実は血が繋がっていないが…、というあたりも、何故この設定と思うが、幕末の物語を交互に挟み、全体に「争いはやめよう」というテーマがあって、ベタにはベタなりの良さがあるとは思う。タイムスリップのメカニズムにはほぼ触れないけど、それはどうでもいいね。長く活動してる劇団らしく、常連の客と覚しき人が多いのだけど、かなり笑えるセリフ(ex.「大人は嘘をつくんだよ」)が結構あったのに笑いがあんまり起こらないのが不思議。
 あと、麻雀で「泣き」と言ったら「チー」のことだと思うのだが、ポン(普通は「食い」と言うと思う)でも「泣き」と言っていたのが気になる。
 当パンの役名にミス。「山本杏」→「山木杏」

「シド・アンドウ・ナンシー」「ぬけ男、恥さらし」

「シド・アンドウ・ナンシー」「ぬけ男、恥さらし」

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2023/12/06 (水) ~ 2023/12/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/07 (木) 19:00

『ぬけ男…』を観た。2013年に初演の作品の再演で、初演も観ている。とんでもなく面白くて、そして切ない。観るべし!(1分押し)98分。
 5年間書いていなかった作家の物語と、その作家が書き始めた「ぬけ男」の物語が交錯し、最後には愛についての深い展開に続く。初演も観ているのだが、ほとんど覚えていなくて、観ている内に、ああこんな話だったなぁ、と思い出し、最後はちょっと泣けてしまった。「切なさ」が観始めた頃のMCRの特徴なんだなぁ…。くによし組の永井一信とみそじんの大石とも子が出ているので期待して行ったが、2人が軸になる夫婦役で見事に快演してる。その意味でも泣けてしまった。三澤さきの暴れぶりにも感心。

「シド・アンドウ・ナンシー」「ぬけ男、恥さらし」

「シド・アンドウ・ナンシー」「ぬけ男、恥さらし」

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2023/12/06 (水) ~ 2023/12/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/06 (水) 19:00

『シド…』を観た。2009年初演の作品の再演だが、初演は観てない。切ない。(5分押し)89分。
 下っ端ヤクザの安藤は鉄砲玉を命じられるが、高校の同級生やっちゃんが当時とは大きく変わった姿で登場し、…の物語。私が初めて観たMCRは2011年だから、それ以前の作品ということになるが、近作と作風は似ているものの、ちょっとテイストが違うと思った。ダメ男たちが回想する高校時代など、甘酸っぱい感じの場面もあり、全体が切ない。

キトキトキ時、時々ビビ⚡️

キトキトキ時、時々ビビ⚡️

チャパリアーナ

王子小劇場(東京都)

2023/11/24 (金) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/24 (金) 20:00

私の苦手なパフォーマンス系だが、なんだか面白かった。(3分押し)70分。
 碓井菜央が立ち上げたダンスユニットの劇場初公演だそうだが、苦手なコンテンポラリーダンスなのだけれど、なんだか面白く観た。冒頭、段ボールを用いたパフォーマンスを見せるのだが、これが最後まで活きる。鍛えた肉体の見事さや、コンビネーションの巧みさを観てて、なんだかスゴイなぁ、と思ったりした。5人の出演者のプロフィールを読むと、、出自の違いでダンスの違いがあるような気がする。

その1-演劇をやってみよう編-

その1-演劇をやってみよう編-

Project OHANA

アトリエ春風舎(東京都)

2023/11/24 (金) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/11/24 (金) 15:00

小原花のソロユニットの旗揚げ。良く分からなかった。57分(前説3分を含む)
 冒頭、パントマイム風で始まるのだが、何をしているのか分からなくて、既に置いて行かれてしまった。日常の断片を繋いで演劇にしている印象だが、どういうシーンの連鎖なのか想像できなくて…。

舞台「有頂天少女」

舞台「有頂天少女」

バードランドミュージックエンタテインメント

バルスタジオ(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/22 (水) 19:00

若手女優がフェルマーの定理を題材の芝居をする、というので観に行った。数学歴史ファンタジーとでも呼ぼうか。予想外の展開で面白い。91分。
 歴史教師が高校時代の同級生の誘いで、高校時代の修学旅行時の事故で消えた同級生のカイを探す回想の旅へ…、のファンタジーな展開。謎そのものの解決はややチープだけれど、それを、フェルマー予想が解決されて定理になるプロセスと重ねるという展開が面白い。ピタゴラスやフェルマーの名前が出てくる芝居にはしばしば出会うが、カントール,エイダ(ラブレス),ヴォルフスケール,谷山・志村,ワイルズといった名前に出会ったことはなく、ビックリした。ピタゴラス教団の話とかも一定程度正確だし、歌やダンスを交えた楽しい舞台だし、布をダイナミックに使う演出とか、見応えはあった。タイトルにも意味があるのだけれど、それほど活きていなかったのは残念。

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/11/18 (土) 18:00

『尺には尺を』を観た。本作もシェイクスピア戯曲の中では初めて。93分(休み20分)60分。
 こちらもベッドトリックが出てくるというのでダブルビル上演となったらしいが、本作は納得できる要素がやや少ない。水戸黄門的と言うか、わざと解決を送らせている雰囲気が…。エンディングは問題を示唆するあたりは良い。

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/18 (土) 13:00

『終わりよければ…』を観劇。シェイクスピア戯曲の中でも初見。新国立の本気。83分(休み21分)79分。
 シェイクスピアをいっぱい観てるわけではない私だが、本戯曲は初めて。物語は分かりやすいが、バートラムがヘレナを嫌う理由がストンと落ちない。ベッドトリックもなんだかなぁの感じだが、まぁ一種のファンタジーか。

偽義疑戯

偽義疑戯

長澤脚本河原演出企画

王子小劇場(東京都)

2023/11/17 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2023/11/17 (金) 19:00

初見のユニット。広島をベースに活動する劇団らしい。役者の力量あることは分かる。108分。
 暗転して1曲まるまるを流した後で前説っぽいものが始まるが、10分以上も続くと、ハリセンを持った男が現われて前説男を殴る…、の展開から、芝居の稽古風景と見せる芝居、というような展開。いろいろなトラブル/対立が起こるのだけれど、メタ演劇として見ていてもイライラするし、何がやりたいのかはよく分からない。ただし、4人の役者の力量があることだけは分かる。

『だから、ゴミ穴で怪獣を』+短編リーディング

『だから、ゴミ穴で怪獣を』+短編リーディング

ロマングラス

王子スタジオ1(東京都)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初見のユニット。力量ある役者が演じていることは分かる。(5分押し)87分。
 砂漠のゴミ穴で育った少女と、事故で不時着した飛行士の物語が交錯する。独特の世界観で、セリフの言い方や演じ方でモード/物語を頻繁に切り替えているのは良く分かり、それを体現する役者陣の力量も分かるのだけれど、肝心の物語が私のテイストではなかった。加えてエンディングの歌には力が抜けた。効果音も役者陣が出したり、特徴的な照明の使い方など、観るべきものは多い。
 空席が一つあったのでドタキャンが1名あったことが分かるが、それで何も無しで5分押しとはいただけない。加えて、80分の予告が87分というのもいただけない。

青と緑と茶色のおはなし

青と緑と茶色のおはなし

ぼっこの会

王子小劇場(東京都)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/10 (金) 13:00

初見のユニットだが20周年だと言う。初めて観る「語り芝居」だが面白い。119分(4分,62分,休憩15分,18分,19分)。
 さねとうあきらの創作民話を、ゆいきょうじが潤色して演出。物語の主な展開を語りで聞かせる演劇、とでも言おうか。プロローグの後『猿聟ばなし』、休憩の後、『どろんこぼっこ』『念仏三昧』。計3話を上演したが、面白く観た。語りを軸にするため展開は速いが、肝心なところはシッカリ演技を見せ、役者陣の力量あることがよく分かる。客席は、ほっこり、していたようだが、3作ともストーリーには気になる部分が残る。
 固定ファンがいるようで、王子にしては珍しい高齢の観客席となったが、そういう客が来ると分かっているのなら、座席をフラットにするなど、工夫してもよかったように思う。
 開始前にチケットを受け取るために並んでいたら、スタッフの一人に黙って手で押し退けられビックリした。最後列にいたためか、ロビーでの会話の声が気になる時間帯があったりもした。

静流、白むまで行け

静流、白むまで行け

かるがも団地

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/11 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/11/09 (木) 19:15

お気に入り劇団の新作は葛藤と再生の物語。とても面白い。観るべし!(5分押し)113分(前説1分を含む)。
 仕事で取り返しのつかないミスをした静流(土本燈子)が、ひょんなことで知り合った香椎(後閑貴大)が同じようなことで悩んでいることを知って…、の物語。2人を取り巻く人々との群像劇として描かれているが、取り巻く人々のキャラクターがとても巧く描かれていて、それを役者陣が丁寧に演じている。セリフの選択がとても良く、思わず微笑んでしまう。とても興味深い登場人物ばかりだが、静流の幼馴染みの悠浬(小澤南穂子)の佇まいがとてもよい。本劇団は前説も芝居の一部のようになっていて、本作も同じ。
 会場がやや広く、部屋の中央にある柱を避けるためにL字型の客席になっているが、下手側の方が観やすいだろう。
 本劇団は、初見のときから本公演5作品とも星5を付けてしまったが、これは、私にとっては野田地図以外にない希有な劇団。

三落シリーズ

三落シリーズ

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(東京都)

2023/10/31 (火) ~ 2023/11/14 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/04 (土) 14:00

初見のユニット。「A班」を観た。まひたん出演ということで観に行ったが、リアルでシリアスな二人芝居短編を3本。面白い、という表現が正しいかよく分からないが、面白い、と言っていいと思う。
105分(=イントロ3分,29分,34分,36分,エンディング3分)。
 全員でダンスのイントロの後、まひたん出演の『欠落。』。女子大4年生の智花は障害者対照のデリヘルで働くが、客として知り合った高杉が夢に出て来て…、の物語。障害者の性処理、という、ある意味当たり前のことなのに、滅多に取り上げられない話題を扱って興味深くて展開する。障害者の状況に智花が気づく場面がキモだな。
 続いて『安楽。』はALS患者の安楽死を行なった研修医と患者の物語。どう観るのが正解か分からないテーマを巧みに扱う。
 最後の『部落。』は東日本大震災で被災し家族を失った少女が高校生になった現在の物語。引き取った叔父も実は…、の展開だが、これが最もリアルでシリアスでキツかった。
 『安楽。』『部落。』は実話ベースと思われるので、『欠落。』も実話っぽい裏付けがあるような気がする。3作とも30分前後なので観ていられるが、1話を長編にされたらメンタルがやられると思う。
 『安楽。』で「ご察しの通り」というセリフがあったが「お察しの通り」ではないだろうか。

HOKUSAI and the Dr.Caligari

HOKUSAI and the Dr.Caligari

PSYCHOSIS

北千住BUoY(東京都)

2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/11/02 (木) 19:00

スタイリッシュなアングラ、と呼んでいるユニットだが、本作も月蝕歌劇団の作品をカッコよく上演。いや、面白い。89分(前説4分を含む)。
 月蝕では『カリガリ博士』というタイトルで上演された作品らしいのだが、月蝕では観てない。焦点を葛飾北斎と娘を軸とした物語に潤色してはいるが、アングラテイストはいっぱい。北斎の物語とカリガリ博士の物語を交錯させるあたりは高取英の発想が凄い。元は風呂屋だったというスペースを活かして、場内のいろんなところで色々なことが起こっていて全てを観ることができないという面白さ(?)もあったりする。押しの大島朋恵は本作でも大活躍だが、主宰の森永理科がリスの格好をして出てきて、どこかで観たことがある、と思ったら手塚治虫「0マン」だった。
 本ユニットがスッカリ気に入ってしまったが、旗揚げ公演『ドグラマグラ』を観損ねたことだけが悔しい。

このページのQRコードです。

拡大