jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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その1-演劇をやってみよう編-

その1-演劇をやってみよう編-

Project OHANA

アトリエ春風舎(東京都)

2023/11/24 (金) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/11/24 (金) 15:00

小原花のソロユニットの旗揚げ。良く分からなかった。57分(前説3分を含む)
 冒頭、パントマイム風で始まるのだが、何をしているのか分からなくて、既に置いて行かれてしまった。日常の断片を繋いで演劇にしている印象だが、どういうシーンの連鎖なのか想像できなくて…。

舞台「有頂天少女」

舞台「有頂天少女」

バードランドミュージックエンタテインメント

バルスタジオ(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/22 (水) 19:00

若手女優がフェルマーの定理を題材の芝居をする、というので観に行った。数学歴史ファンタジーとでも呼ぼうか。予想外の展開で面白い。91分。
 歴史教師が高校時代の同級生の誘いで、高校時代の修学旅行時の事故で消えた同級生のカイを探す回想の旅へ…、のファンタジーな展開。謎そのものの解決はややチープだけれど、それを、フェルマー予想が解決されて定理になるプロセスと重ねるという展開が面白い。ピタゴラスやフェルマーの名前が出てくる芝居にはしばしば出会うが、カントール,エイダ(ラブレス),ヴォルフスケール,谷山・志村,ワイルズといった名前に出会ったことはなく、ビックリした。ピタゴラス教団の話とかも一定程度正確だし、歌やダンスを交えた楽しい舞台だし、布をダイナミックに使う演出とか、見応えはあった。タイトルにも意味があるのだけれど、それほど活きていなかったのは残念。

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/11/18 (土) 18:00

『尺には尺を』を観た。本作もシェイクスピア戯曲の中では初めて。93分(休み20分)60分。
 こちらもベッドトリックが出てくるというのでダブルビル上演となったらしいが、本作は納得できる要素がやや少ない。水戸黄門的と言うか、わざと解決を送らせている雰囲気が…。エンディングは問題を示唆するあたりは良い。

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/18 (土) 13:00

『終わりよければ…』を観劇。シェイクスピア戯曲の中でも初見。新国立の本気。83分(休み21分)79分。
 シェイクスピアをいっぱい観てるわけではない私だが、本戯曲は初めて。物語は分かりやすいが、バートラムがヘレナを嫌う理由がストンと落ちない。ベッドトリックもなんだかなぁの感じだが、まぁ一種のファンタジーか。

偽義疑戯

偽義疑戯

長澤脚本河原演出企画

王子小劇場(東京都)

2023/11/17 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2023/11/17 (金) 19:00

初見のユニット。広島をベースに活動する劇団らしい。役者の力量あることは分かる。108分。
 暗転して1曲まるまるを流した後で前説っぽいものが始まるが、10分以上も続くと、ハリセンを持った男が現われて前説男を殴る…、の展開から、芝居の稽古風景と見せる芝居、というような展開。いろいろなトラブル/対立が起こるのだけれど、メタ演劇として見ていてもイライラするし、何がやりたいのかはよく分からない。ただし、4人の役者の力量があることだけは分かる。

『だから、ゴミ穴で怪獣を』+短編リーディング

『だから、ゴミ穴で怪獣を』+短編リーディング

ロマングラス

王子スタジオ1(東京都)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初見のユニット。力量ある役者が演じていることは分かる。(5分押し)87分。
 砂漠のゴミ穴で育った少女と、事故で不時着した飛行士の物語が交錯する。独特の世界観で、セリフの言い方や演じ方でモード/物語を頻繁に切り替えているのは良く分かり、それを体現する役者陣の力量も分かるのだけれど、肝心の物語が私のテイストではなかった。加えてエンディングの歌には力が抜けた。効果音も役者陣が出したり、特徴的な照明の使い方など、観るべきものは多い。
 空席が一つあったのでドタキャンが1名あったことが分かるが、それで何も無しで5分押しとはいただけない。加えて、80分の予告が87分というのもいただけない。

青と緑と茶色のおはなし

青と緑と茶色のおはなし

ぼっこの会

王子小劇場(東京都)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/10 (金) 13:00

初見のユニットだが20周年だと言う。初めて観る「語り芝居」だが面白い。119分(4分,62分,休憩15分,18分,19分)。
 さねとうあきらの創作民話を、ゆいきょうじが潤色して演出。物語の主な展開を語りで聞かせる演劇、とでも言おうか。プロローグの後『猿聟ばなし』、休憩の後、『どろんこぼっこ』『念仏三昧』。計3話を上演したが、面白く観た。語りを軸にするため展開は速いが、肝心なところはシッカリ演技を見せ、役者陣の力量あることがよく分かる。客席は、ほっこり、していたようだが、3作ともストーリーには気になる部分が残る。
 固定ファンがいるようで、王子にしては珍しい高齢の観客席となったが、そういう客が来ると分かっているのなら、座席をフラットにするなど、工夫してもよかったように思う。
 開始前にチケットを受け取るために並んでいたら、スタッフの一人に黙って手で押し退けられビックリした。最後列にいたためか、ロビーでの会話の声が気になる時間帯があったりもした。

静流、白むまで行け

静流、白むまで行け

かるがも団地

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2023/11/09 (木) ~ 2023/11/11 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/11/09 (木) 19:15

お気に入り劇団の新作は葛藤と再生の物語。とても面白い。観るべし!(5分押し)113分(前説1分を含む)。
 仕事で取り返しのつかないミスをした静流(土本燈子)が、ひょんなことで知り合った香椎(後閑貴大)が同じようなことで悩んでいることを知って…、の物語。2人を取り巻く人々との群像劇として描かれているが、取り巻く人々のキャラクターがとても巧く描かれていて、それを役者陣が丁寧に演じている。セリフの選択がとても良く、思わず微笑んでしまう。とても興味深い登場人物ばかりだが、静流の幼馴染みの悠浬(小澤南穂子)の佇まいがとてもよい。本劇団は前説も芝居の一部のようになっていて、本作も同じ。
 会場がやや広く、部屋の中央にある柱を避けるためにL字型の客席になっているが、下手側の方が観やすいだろう。
 本劇団は、初見のときから本公演5作品とも星5を付けてしまったが、これは、私にとっては野田地図以外にない希有な劇団。

三落シリーズ

三落シリーズ

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(東京都)

2023/10/31 (火) ~ 2023/11/14 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/04 (土) 14:00

初見のユニット。「A班」を観た。まひたん出演ということで観に行ったが、リアルでシリアスな二人芝居短編を3本。面白い、という表現が正しいかよく分からないが、面白い、と言っていいと思う。
105分(=イントロ3分,29分,34分,36分,エンディング3分)。
 全員でダンスのイントロの後、まひたん出演の『欠落。』。女子大4年生の智花は障害者対照のデリヘルで働くが、客として知り合った高杉が夢に出て来て…、の物語。障害者の性処理、という、ある意味当たり前のことなのに、滅多に取り上げられない話題を扱って興味深くて展開する。障害者の状況に智花が気づく場面がキモだな。
 続いて『安楽。』はALS患者の安楽死を行なった研修医と患者の物語。どう観るのが正解か分からないテーマを巧みに扱う。
 最後の『部落。』は東日本大震災で被災し家族を失った少女が高校生になった現在の物語。引き取った叔父も実は…、の展開だが、これが最もリアルでシリアスでキツかった。
 『安楽。』『部落。』は実話ベースと思われるので、『欠落。』も実話っぽい裏付けがあるような気がする。3作とも30分前後なので観ていられるが、1話を長編にされたらメンタルがやられると思う。
 『安楽。』で「ご察しの通り」というセリフがあったが「お察しの通り」ではないだろうか。

HOKUSAI and the Dr.Caligari

HOKUSAI and the Dr.Caligari

PSYCHOSIS

北千住BUoY(東京都)

2023/11/01 (水) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/11/02 (木) 19:00

スタイリッシュなアングラ、と呼んでいるユニットだが、本作も月蝕歌劇団の作品をカッコよく上演。いや、面白い。89分(前説4分を含む)。
 月蝕では『カリガリ博士』というタイトルで上演された作品らしいのだが、月蝕では観てない。焦点を葛飾北斎と娘を軸とした物語に潤色してはいるが、アングラテイストはいっぱい。北斎の物語とカリガリ博士の物語を交錯させるあたりは高取英の発想が凄い。元は風呂屋だったというスペースを活かして、場内のいろんなところで色々なことが起こっていて全てを観ることができないという面白さ(?)もあったりする。押しの大島朋恵は本作でも大活躍だが、主宰の森永理科がリスの格好をして出てきて、どこかで観たことがある、と思ったら手塚治虫「0マン」だった。
 本ユニットがスッカリ気に入ってしまったが、旗揚げ公演『ドグラマグラ』を観損ねたことだけが悔しい。

『屋上庭園』『soloplay ある親子の問答』

『屋上庭園』『soloplay ある親子の問答』

研技術研究所

サブテレニアン(東京都)

2023/10/31 (火) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/11/01 (水) 19:00

初見のユニット。百花亜季出演というので観に行ったが、アットホームな印象のすがすがしい舞台だった。70分(=前説3分+34分+場面転換3分+30分)。
 岸田國士の短編戯曲を2本。
 まず『ある親子の問答』で、3バージョンあるそうだが、主宰で演出の大原研二が母親の立場での戯曲を読む一人芝居。時折、観客にセリフを読むよう促す等の演出も巧く、物語がスーッと入ってくるように思った。
 続いての『屋上庭園』だが、いろいろな所で何回も上演されている戯曲で、どこかで観た気がするのだが思い出せない。登場人物は4人だが、ほとんどの時間を夫役の2人が会話する。本作を観て、面白いのは、妻役の2人が退場する場面と登場する場面だと思ったりもした。本作もスッキリと物語が入って来る上演だった。
 終演後に「アフターフィードバック」というものを30分ほど。役者陣が集まって、上演に関して気づいたことを話すそうだが、普段の稽古もそのような形でやってるそうで、アットホームな印象を強く持った。

未開の議場 2023

未開の議場 2023

萩島商店街青年部

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2023/10/31 (火) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/31 (火) 19:00

2014年に初演された作品が、いろいろな所での上演を経て上演。優れた会話劇で会議劇。(1分押し)126分(前説13分含む、プレビュー公演)。
 トメニア人が多く住む萩島、という架空の町で、商店街の若手がフェスタをやろうとして、準備のため会議をするのだが…、の物語。笑いの部分もあるものの真剣にやりあう場面も多く、会議メンバー13人の描き分けも巧く役者陣もしっかりしていて、見応えある舞台になっていた。さまざまなどんでん返しがいっぱいあるが、エンディングは特に印象に残る。2014年の初演も観てるが、印象に残るのはコロナ禍の2020年に行なわれたオンライン版で、オンライン会議でのやり取り、というアイデアが見事だった。今回は行こうかどうしようか悩んでいたが、10年以上も観ている女優4人が出るので急遽観に行った。行ってよかった(^_^)v。

幸福な島の夜

幸福な島の夜

円盤に乗る派

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/10/26 (木) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/10/27 (金) 19:00

初見のユニット。不思議な感触の芝居だった。89分。
 先端テクノロジーが当たり前になったらしい近未来を舞台にした、基本は会話劇のようでありながら、物語が辻褄を合わせず、動きも奇妙。

DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

KUROGOKU

王子小劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/10/20 (金) 19:00

「teamL」を観た。初見のユニット。如月小春1983年の戯曲を2度目の上演だと言う。よくできている。102分。
 いろいろなところで何回も上演されている如月の代表作の一つらしいが、観たのは初めて。女子中学生の集団自殺という実話ベースの物語らしいが、それを寄宿制の高校生の物語として構成する。同ユニットで2度目の上演だと言うが、手慣れた感じもあって丁寧な作りになっているし、女子高校生を演じた5人が本当に巧く「ジョシコーセー」を演じていた。ちょっと残念なのは、5人の女子高校生たちが抱える「もどかしさ」が浮き上がってこない感じがするのだが、そういうことではないのだろうか。
 ダブルキャストながら両方に出る役者もいるのだが、それが同じ役ではないことが分かり、もう1チームも観てみたいのだが、残念なことにコマが足りない。

マイン

マイン

チタキヨ

イズモギャラリー(東京都)

2023/10/16 (月) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/19 (木) 19:30

3人が愛おしくてたまらないので、2度目の観劇。すごくいい芝居です。(4分遅れ)47分。
 幼稚園のママ友3人の物語。イラストレーター、それを手伝うパート、税理士と3人が三様の立場から、いろいろと絡み合う。よく考えると、それぞれの夫がダメダメな感じがあるけど、それでも強く生きて行けそう、っていうのがいい。エンディングもよく考えてみるとハッピーエンドになるかどうか分からないけど、きっと頑張って行くんだろうな、と思わせる。
 同学年女性4人のユニットだが、最も古くから知ってる高橋恭子を初めて観たのは2003年なので、もう20年観てることになるんだなぁ…(遠い目)。

マイン

マイン

チタキヨ

イズモギャラリー(東京都)

2023/10/16 (月) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/16 (月) 19:30

女性4人のユニットがホッとする作品を上演。なんだかとてもカワイかった。78分。
 イラストレーターの永子(田中千佳子)はママ友のいずみ(中村貴子)に仕事を手伝ってもらいながらも、ちょっとしたヒット作を出し収入が急増したために、しばらく連絡を取っていなかった、やはりママ友で税理士の麗(高橋恭子)に連絡を取るが…、の物語。3人の関係や、それぞれの境遇で、マウントを取り合ったり慰め合ったり、など、あるある、な物語が展開されるのだが、出演した女優3人がとにかくカワイく見えた。最後はホッとする終わり方も同ユニットらしいエンディングで、作・演出の米内山陽子の作り方も安心できる。もう1回観に行きたいな、と思うが…。

オスカーの教室

オスカーの教室

電動夏子安置システム

駅前劇場(東京都)

2023/10/12 (木) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/15 (日) 17:00

初日に観て、あまりに面白いので2度目の観劇。細かい部分もよくできていることが分かる。120分。
 思い込みの激しい人物たちが、いろいろと行き違いや思い違いでドタバタするという展開。前回はやや後ろの席だったのが3列目になったので、個別の表情がよく見え、細かい部分でいろいろ演技しているのが分かる。冒頭の「幸福な王子」のシーンが好きなんだけど、澄華あまねの動きが美しいことが改めて分かった。澄華は道井とのやり取りのシーンでもとても細かく演技しているし、ちょっとイッちゃってる場面とそうでない場面の表情もしっかりと使い分けていたり、本当に巧い人だと思った。

KOTATSU

KOTATSU

こまばアゴラ劇場

シアタートラム(東京都)

2023/10/13 (金) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/10/13 (金) 18:00

青年団だとの付き合いが長いパスカル・ランベールが書き下ろして演出。面白いが、あり来たりという感じも持つ。(5分押し)140分。
 とある建設会社の社長の豪華な家の茶の間に大きな炬燵があり、そこで繰りひろげられる、ある元日の出来事。会社は大きな事故が原因でSNSでクソミソに言われているが…、の物語。炬燵を安心または幸せの象徴として使い、にもかかわらず揉め事が家族の諍いが起こる、という、ある意味では分かりやすい展開。馴れているらしく、役者への当て書きだということだが、確かに、と思わせる展開で、興味深く、(適当な言葉ではないかもしれないが)楽しく観た。ただ、当て書きということで予想できる展開で、特に山内健司の使い方やエンディングなども、やはり、と思う分、冒険は少ない。

 全席自由席ということだが、案内の方法が今一つで、受付(45分前)から開場(30分前)までに混乱が生じる。特に問題になるほどではないが、言葉を一考願いたい。

オスカーの教室

オスカーの教室

電動夏子安置システム

駅前劇場(東京都)

2023/10/12 (木) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/12 (木) 19:30

ベテラン劇団の怒涛のコメディ。笑った、笑った。118分。
 商工会議所っぽい組織が市に政策提言をするのに、演劇でプレゼンしようということになり、元高校の演劇部顧問だった女性に依頼するが…、ということで起こるドタバタ。皆ちょっとずつ変なところがあって、勘違いや行き違いでドタバタが起こる、というのは3作目となった教室シリーズに共通するパターンで、大笑いも起こるが苦笑も少なくない。それぞれが考える「芝居」のズレを扱う場面もあり、演劇そのものへの勘違いも扱っているように思う。電夏初だと思う澄華あまね、岡崎桃子が頑張っているが、演劇部顧問を演じた下平の振り切りぶりもなかなかのものだ。

セルフカバーvol.1

セルフカバーvol.1

♯Q

新宿眼科画廊(東京都)

2023/10/07 (土) ~ 2023/10/10 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/10/07 (土) 19:30

作・演出の久保磨介が他団体に書いた作品を上演。巧妙な作品が並び、力量ある役者陣がしっかりと上演した。(1分押し)イントロ4分、31分、18分、28分。
『high-end soda』は人魚に異常な興味を見せるカレシを持つアリエルというキラキラネームの女子が怪我した人魚を助ける…、な話。ありえない設定だが、そこから発生する様々な細かい展開が面白い。
『superman』は小学校から友達である、ある意味正反対の行き方の男2人の物語。なんか良く分からないが、感触が残る。
『dog tag』は、猫を飼っているのかいないのか、よく分かっていない女子と周囲の男女。なんか定義に拘っているのが非常に面白いが、物語はいいハナシとして展開されて、いい気分になる。
役者陣は皆見事だが、沈ゆう子が特に素晴らしい。

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