鈴木秀峰の観てきた!クチコミ一覧

41-60件 / 319件中
君の言った”またね”を僕は1年待っている

君の言った”またね”を僕は1年待っている

感情7号線

APOCシアター(東京都)

2018/06/30 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄く好きな作品でした。
甘酸っぱく青春で、瑞々しく素直で真っすぐで。

狭い劇場で限られた動きの中でも窮屈さを感じる事無く走り回り、
それぞれの感情を丁寧に描いており、ドキドキさせられました。
セリフが折り重なるシーンや、感情が交差するシーンなど、
また時間軸が繰り返されるシーンなどの描き方や演出が見事でした。

完成度も非常に高く、作り手達の想いがしっかりと作品に乗っている様に感じました。
観劇後に清々しい気持ちになる事が出来た、素敵な作品でした。

『COME!!』

『COME!!』

ねくすぽすと

シアターブラッツ(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高に素敵な、夢いっぱいの作品でした。

とある移動型のサーカス団のお話。
そのサーカス団が移動する中で生まれる人と人との交流と、
表面には出ていない人間(親子)関係などが切なさもあり…

でも、そんな切ない感情も全部含めて「サーカスで笑顔にしたい」という
並々ならぬ強い想いで乗り越えようとする物語はグッと引き込まれました。
出てくるピエロ達(子供達)もとってもキュートで惹かれました。

個人的に「舞台が終わったら物語が終わる」だけでなく、
「舞台が終わっても作品が続いているかも知れない」という作品が好きで、
このCOME!!に関しても「今頃彼らはまた別の町でサーカスを続けているかな?」
「元気にしているかな?」「またいつか会えるかな?」と今でも思ってしまうくらい、
この作品は自分の空想の中でも続いている作品です。

音楽も魅力溢れる作品が多く、とてもとても好きな作品でした。
またいつか、彼らに会えたら良いなと願っています。

本当に素敵で、大好きな作品でした。

Life is Numbers

Life is Numbers

劇団6番シード

ザ・ポケット(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

2016年に拝見した舞台の中で、間違いなく最高の1作の1つ。
笑いながら泣けて、泣きながら笑えるというか・・・。
そのバランスが本当に見事でした。

表現として特に奇をてらったものは無くて、寧ろベタなくらいの表現も多かったのですが、
その不器用な、おずおずと差し出すラブレターの様な表現がとても良かったです。
それぞれの登場人物達、誰にどの様に共感し共鳴するかは観る人によるかと思いますが、
どこかで少なからず、この世界の人達は繋がっているんだな、となんかそう思えました。
残念ながらある有名バンドの有名曲を使っているのでDVD化はされませんでしたが、
編集版が6番シードのファンミーティングで配られたとかなんとか?
それだけでも観てみたいものである。

本当に好きな、最高の作品でした。

Re:call

Re:call

d-contents

ザ・ポケット(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

当時3〜4回観劇した作品。

個人的に母を亡くした経験もあり、作中の人間関係に涙が止まらなかった。
主演の高田淳さんも素晴らしく、加藤凛太郎さんも素晴らしかった。

人間、成長する中で生じる正直になれなかった後悔…
その部分がとても自分に響く形で表現されてて、観劇後に席で呆然としてました。
ボクラ団義さんの第1回公演作品との事でしたので、
作・演出の久保田唱さんが後の作品にも取り入れる色んな要素の原石がたくさんあった気がしました。

2020年にボクラ団義さん自らが再演をされるという事で、
こちらもまたとてつもなく楽しみな作品です。

魔銃ドナー クロニクル

魔銃ドナー クロニクル

アリスインプロジェクト

六行会ホール(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

オープニングだけでもお金が取れるレベルに格好良く、
歌も踊りも演技も映像も素晴らしく、レベルが高い作品でした。

前作で個人的に不満があった作品の壮大さに対しての舞台の大きさでしたが、
今作は舞台も大きく、セットを動かしそこに映像を映すなど、迫力が増しており大満足でした。
主演の八坂沙織さんが存在に説得力があったのと、高橋明日香さんと今出舞さんの2人によるコンビの動きと迫力もあり、
完成度の高い作品で非常に楽しめました。

プレイルーム

プレイルーム

ピウス

シアターKASSAI(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

この作品は3度目の拝見になると思う。
池袋編として同じKASSAIで過去にも拝見していたが、
あの凄まじい空間を何度でも味わいたくて、また今年もこの場所に来てしまった。

プレイヤーと呼ばれる殺人鬼と始まる鬼ごっこ。
身体を触れられると罰として訪れる死。
誰が犯人なのか、一体誰が本当の事を話し、誰が嘘を付いているのか…

初めて拝見した時の衝撃は今でも覚えているが、今回も素晴らしかった。
演じる方が毎回変わるので、若干の印象の違いが出てくるがそれもまた素晴らしい。
あの密度の高い閉鎖された空間での逃れられない様な緊張感は、この作品にピッタリだ。

きっとまた上演される、そして必ずその空間に私も足を運ぶだろうと今から確信している。

柿喰う客フェスティバル2017

柿喰う客フェスティバル2017

柿喰う客

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

『無差別』を日数を空けて2度観劇。また後夜祭にも参戦。

1度目は事前情報無く、2度目は動画サイトに置いてある以前の公演を観てから。
恐ろしく惹き付けられる魅力溢れる作品で圧倒された。
この作品を女性キャストだけで演じ切った皆さまに素直に賞賛を送りたいと思います。
狗吉を演じた長尾友里花さん、狗子を演じた齋藤明里さんの組み合わせが妖しく、魅力的でした。
また真徳丸を演じた葉丸あすかさんも印象的でした。

作品が進み、全出演者の演技が観客を連れてトランス状態というか、カオスな世界に連れて行かれた気がしました。
面白い作品でした。

大きな虹のあとで ~不動四兄弟~

大きな虹のあとで ~不動四兄弟~

Smile Earth Project

俳優座劇場(東京都)

2016/08/20 (土) ~ 2016/08/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

凄まじい大熱演。
第二次世界大戦下の日本の4兄弟が直向に生きた物語。
特攻隊という幾度となく描かれたものを改めて描いて描き切ったという印象の本作には、
大きな拍手を送りたいと思う。

兄弟の1人が「50年とかそこらで、自分達が舞台とかの物語の中のものとして、過去のものとして忘れられてしまう」
みたいな事を言っていたシーンで、まさにその通りと思ってハッとさせられました。

たかだか数十年前の、まだ当時から生きている人もいる現代で、
彼らが命を捨ててまで守ろうとした未来に生きている我々が、
彼らの事を時にでも思い出さなかったら彼らが報われる事がない、それじゃあんまりじゃないか。。。

とても印象的な、素晴らしい作品でした。
他の団体でも再演されているし、今後も残っていってくれればと願います。

十七人の侍

十七人の侍

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく殺陣の手数の多さが凄かった。

舞台には砂漠が広がり、そこで戦う彼らの理由は何なのか。
その答えが徐々に解けていく物語は今回も堪能出来るものでした。
それまでの流れとは全然違う場面が差し込まれ、その記憶が意味するものとは何なのか。
この世界は一体誰からの目線なのか、本当の世界か、それとも空想の世界なのか。
各役者さん達の熱量も凄く、熱い作品でした。

ただ…実は他の舞台を観に行った客席で、お名前は分かりませんが、
良く客席で拝見する舞台の常連さんが
「十七人の侍は作品が長過ぎて、楽しむ云々の前に、座り続ける体が辛過ぎた」
と話していらっしゃり、それが耳に入った自分も、それを否定出来るかと言うと、
やはり体が辛かったなと、思い出される事が後ほどありました…

No.9-不滅の旋律-

No.9-不滅の旋律-

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2015/10/10 (土) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

稲垣吾郎さんがベートーヴェンを演じるという事と、相手役が大島優子さんという事。
また、学生時代に自分がオーケストラで演奏経験のある「第九」をテーマにした作品だったので、
当日券のS席に並んで入場しました。
恐らく関係者席が解放されたものだったのか、物凄く良い席で驚きました。
一つ前の列のすぐ右斜め前には草なぎ剛さんもいらしており、周りのおば様方のザワ付きが凄かったです。

さて、内容はベートーヴェンの半生を代表曲と共に描くもので、
ピアノの生演奏や、合唱などが迫力があり堪能出来ました。
舞台上も相当に奥行きがあり、当時の街並みや人々の生活感なども伝わってきて迫力満点でした。

正直、稲垣吾郎さんがベートーヴェンを演じるという事は、なんとなく想像がし易い感じでしたが、
それでも嘘っぽくなく、遺憾なく作品のスケールを感じる事が出来ました。
第九の音楽に合唱が乗ってくる場面が魂が震わされました。
大島優子さんも全く違和感無く素敵な女優さんでした。

DREAM OF PASSION

DREAM OF PASSION

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2015/05/02 (土) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★

熱い、男臭い、物凄い熱量の舞台でした。
個人的には曽我部さんの医者役(だったと思いますが)が好きでした。
たんじだいごさんの演出で、こういうタイプのものは初めてだったので、新鮮に拝見しました。

Over Smile

Over Smile

SANETTY Produce

新宿村LIVE(東京都)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/15 (月)公演終了

満足度★★★★

「赤」「青」「緑」の三色に分かれた国々の争い。
その中にどこにも属さない、白を纏う、耳が聴こえない少女がいた…

手話が随所にあり、もちろんそれがキーになる。
語り部の子達がその不思議な世界に迷い込む…

玉川来夢さんが一言も話す事なく、キーになる少女を好演されていました。
またそれぞれの色の特徴もしっかりと分かれており、
殺陣なども見所がたくさんありました。

手話だからこそ描ける表現が見所ではありましたが、逆にそれを伝える事が難しそうな場面もあり、
観るのが簡単な作品ではありませんでしたが、十分に楽しめるものでした。

第5回公演 初恋

第5回公演 初恋

日穏-bion-

「劇」小劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

短編が4作品ほど続く舞台で非常に上質。
岩瀬さんの脚本がそっと人に寄り添う様で、温かく穏やかに観られる舞台でした。
誰かの思い出のアルバムを一緒に捲りながら話して貰えている様な、優しい作品でした。

蒼海のティーダ~Truth~

蒼海のティーダ~Truth~

ACTOR’S TRASH ASSH

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく映像美に圧倒されました。

シブゲキのスクリーンを降ろして映し出される蒼海、沖縄などの映像は、
果てしなく壮大で塞いだ気分を広げ、渋谷にいながら南の風と太陽(ティーダ)を感じました。

どこか昔の琉球で、本当にあったかも知れないと思わせる内容に、前記の映像美。
壮大な物語に音楽、歌声までもがマッチして唯一無二の空間を生み出していました。
役者さん達も衣装も含めて見事に世界観を構築していて、
独自の世界にタップリと観客を浸してくれました。

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★

期待を上回る面白さで、予定外に二日連続で拝見しちゃいました。

SF、タイムリープ?パラドックスの世界などがふんだんに盛り込まれつつも、
非常にスッキリと分かり易い話になっており、スンナリと話の進行を楽しめました。
物理学者役の田名瀬偉年さんが知的に、クリアに説明を混ぜて下さり頭の整理になったし、
春名風花さんの役や那海さんの役などが非常に良いアクセントになっていました。

ところどころで生まれるパラレルワールドの世界も、
それぞれに楽しませ方を工夫していて飽きる事なく楽しめました。

ワンシチュエーションでしかも狭いサンモールスタジオを舞台にしながらも、
プロジェクションマッピングや、ちょっとした背景の変化で、
窮屈さを感じる事も全く無く、飽きる事なく最後まで楽しめました。

十二階のカムパネルラ

十二階のカムパネルラ

シアターキューブリック

浅草九劇(東京都)

2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

浅草九劇に美しい銀河が、夜空が広がっていました。
『銀河鉄道の夜』は大好きな作品で、それをモチーフにするという事で楽しみにしていましたが大満足でした。

今作はある映画の撮影現場にいる女優さんに、過去の人物(高瀬露)が憑依する…という手法を取っていて、
その辺りの流れの説明がくどくなく、アッサリと受け入れさせられる感じが良かったです。
また宮本賢治の存在を示唆しながらも、観客の眼前に姿を出さないところが逆に想像力を掻き立てられました。

実在した高瀬露さんは、現代においては宮沢賢治への熱烈な行動が「押しかけ女房」として語り継がれていますが、
その現代に降り立つ事になった高瀬露さんが、自身が生きた時代の50年以上も先の時代に、
自分がそう言われている事実をどう受け止めるのか、などなど見どころもたくさんでした。

初主演の高橋茉琴さんは、ハツラツと瑞々しく人物に命を吹き込まれていましたし、
カンパニーの役者さん達も1クセも2クセもある人物達を活き活きと演じられており、
座組の結束力をタップリと感じる事が出来ました。

AFFECTION

AFFECTION

Cooch

ザ・ポケット(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

会場に入るとドンっと中央にそそり立つ左手のオブジェ。
「左手」はイスラム教やヒンズー教では「不浄の手」と言われる手。
それが何かを示唆している様なインパクト。

作品は日本、アメリカ、シリアという3場面を交互に描き、
それぞれが絶妙にリンクしながら、それぞれが異世界に存在する様に描かれていく。

日本では平和の世界で描かれる恋愛の多様な形。
アメリカでは無機質に、世界を動かしているのは我々だという政治的な面を。
そしてシリアの場面では戦争や命について考えさせられる場面が、それぞれ描かれていました。

個人的にチェロの生演奏で歌われた馬馬ゆのんさんのラップ、ポエトリーリーディングの
作品名と同じ「AFFECTION」が非常に印象的でした。

最後にカーテンコールが終わっても、舞台上に死体役が倒れていて、
ずっと「在り続ける」というのが強烈なメッセージだと思いました。

ロストマンブルース

ロストマンブルース

SANETTY Produce

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

好きだなぁ~この作品が持つ独特の雰囲気。
とあるバーで起こる奇跡。

作品のタネは久保田さんらしさが満点の気がします。
1つの事をやりたいが為に、壮大な仕掛けが動き出します。
その理由や人物達の感情の動きを考えると、自然と涙が溢れます。

ただ、実は当時から『この作品の主演を演じるには、沖野さんは若過ぎる気がする』という思いが
どうしてもありました。沖野さんが良い悪いではなく、どうしても年齢が合わない。
そして2016年バージョン、夢麻呂さんのバージョンを観て『ああ、こっちだ』と思えました。
沖野さん主演の今作には何の不満もありませんでしたが、その点だけをどうしても-1点させて頂きます。

MODS #1「さらばセイシュンの光」

MODS #1「さらばセイシュンの光」

犀の穴プロデュース

犀の穴(東京都)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★★

個人的には#2のものよりも、#1のこちらの回の方が楽しめました。

おばけ眼鏡さんという芸人さんが、見事に落ちを生み出していたのも理由かも知れませんが、
自分が観た回が、結構誰もが怪我する事なく、しっかりと良い回になっていたからかと思います。

それぞれの個性がしっかりと噛み合う回に当たれば、楽しめるかと思います。

関ヶ原で一人 〜lonely SEKIGAHARA〜

関ヶ原で一人 〜lonely SEKIGAHARA〜

ENG

六行会ホール(東京都)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

主演の大神さんの魅力が詰まっていました。

元々パントマイムなどを1人でやられる作品などもされているのもあってか、
お一人で物凄い量のセリフをこなされていて、それは比較的スンナリ耳に入ってきましたが、
2度の拝見の2度目の時にはかなり喉が苦しそうでした。

また出演者も豪華で曲者揃い、作品のネタとして入れ替わりなどもある為に、
かなり見どころは多かったのですが、それが多過ぎて情報過多になってしまっていたのもまた事実でした。
終盤以降のネタバラシの部分が、セリフによる説明が連続する為に、
歴史的な事実、登場の武将などを事前に知識で持っていない方には辛い部分もあったかな?と思います。

歴史好きで戦国時代も大好きな私には満足な作品でした。

このページのQRコードです。

拡大