鈴木秀峰の観てきた!クチコミ一覧

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人狼TLPT S「トランスミッション」

人狼TLPT S「トランスミッション」

ピウス

萬劇場(東京都)

2021/06/30 (水) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇場・配信を含めて6回分ほど観ました。
人狼が元々好きなのと、実際に目の前で演じる役者さん達のアドリブが楽しかったです。
基本的には人狼TLPTからのもので、個人的にはそちらも見慣れているのでスンナリでした。

若干アドリブでの関係性暴露が破綻していたり(元恋人同士・幼馴染同士…と言っていたのに…的な)
互いに名前を呼び間違えたりなどもありましたが、それも含めて楽しめました。

印象的だったのが2つの回。
1つの回は最初の段階で対抗COが無く、人狼全部が潜伏するという、
人狼に慣れていない観客の方がいたらどう楽しめば良いのか一瞬迷う回がありました。
(その後「魅せる人狼だから、多少無理目でもCOする様に」との内部で確認があったとか無かったとか)

そしてもう1回は大千穐楽。
なんと最後に残った3人がオープニング通りのシナリオで決着するという、
なんともミラクルを起こした回で、急遽音響や照明が見事にそれに合わせて、
一連の公演が完結するという見事なオチで、ビックリしましたし楽しめました。

な・か・い・ちゃん

な・か・い・ちゃん

カガミ想馬プロデュース

バルスタジオ(東京都)

2021/07/10 (土) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

花奈澪さん・七海とろろさん・丸山正吾さんの3名がゲスト回を拝見。
な・か・いちゃんではない、星璃さんも含めてグダグダが楽しい雰囲気でした。
元々こういう回だろうな、と想像がついていたので満足でした。

『ロング・グッドバイ』

『ロング・グッドバイ』

Bobjack Theater

シアターKASSAI(東京都)

2021/12/22 (水) ~ 2021/12/31 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

4回ぐらい劇場で拝見。
個々の役者さん達がそれぞれの役を全うされていて、
脚本と演出と、年末の温かい雰囲気を含めて良い公演でした。
ボブジャックさんには珍しく「明確な悪」が存在していて、
その方の演技も作品に緊張感を与えていて素敵でした。

若干なんとも言えず中盤に間延びするというか、
2時間切りぐらいのボリュームで楽しめれていたらな、と思いました。
具体的にどこが、と言われると難しいですが少し不思議な感覚でしたが。

舞台「ヒミズ」

舞台「ヒミズ」

劇団時間制作

Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)

2021/09/18 (土) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

古谷実さんによるマンガが原作だが、
作・演出の時間制作、谷碧仁さんが1から作り出したのではないかと思う程、
谷さんの、時間制作さんのテイストが随所に散りばめられていた。

登場人物達の行動が、衝動的であったり唐突であったり、
時々の気分に左右される様なものが多いが、
その辺りは役達の年齢や立場を考えると納得出来るものがあるし、
そして仕方のないものだ、と納得させられるだけの状況がそこにはあった。

排他的でもあり、狭い範囲での交友関係や人間関係から、
どうしても歪な状況が生まれてくるが、それもまた人間同士の間柄であれば
当たり前の様に起こり続けている事だとも理解出来る。

ヒタヒタと忍び寄る影に観客側も徐々に飲まれる様に、
観終わった後に、心の中に黒いシミが広がる様なそんな不気味さが残りました。

ただし万人ウケはしないし、観る人も選ばれる作品だな、とも思いました。

バロック

バロック

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

凄まじかった。噂に聞いていた鵺的さん、初体験は衝撃でした。

劇場にいるのにどこかの屋敷に一緒に連れて行かれた様な感覚。
音響の波を身体にビリビリと実感し、照明との合わせ技で本当に屋敷が揺れている様な、
作品にあるホラー、何が起こるか分からないハラハラ感はそうは味わえない。
観劇であり、そして体感した感じ。

DVDも購入して観てそれも良かったが、劇場でしか味わえない感覚はまさに演劇。
展開のおどろおどろしさ、緊張感は忘れない、素晴らしかった。

最強の姉妹

最強の姉妹

劇団オモテナシ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2018/05/08 (火) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

正直、かなり微妙でした。

ケンカありき、争いありきで作られていて(そういう作品ですが)
いがみ合いも可愛い感じではなく、理由もそんなに説明されないまま、
とにかく、とにかく!いがみ合うって感じで…

役者さん達の熱量みたいなものは感じましたが、逆に熱量しか伝わってこず、
何か共通の理解で全役者さん達が前進して物語が進んでいるなら良いのですが、
そういった感じでもなく、勢いで乗り切ろうとして破綻している感じでした。

舞台『魔法使いの嫁~老いた竜と猫の国~』

舞台『魔法使いの嫁~老いた竜と猫の国~』

「魔法使いの嫁」製作委員会

紀伊國屋ホール(東京都)

2020/10/17 (土) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

2回観劇。

原作を知らなかったのもあるかもですが、
美しい繊細な登場人物達の心の動きや、役同士の関係性も見えましたが、
どうしても作品の世界観に没入する事が出来ませんでした。

原作ファンで更にこの作品を観た方がどう思ったか、それが一番重要と思いました。

夜盲症

夜盲症

柿喰う客

ザ・スズナリ(東京都)

2020/11/13 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「柿さんだなぁ~(笑)」っていう、まさに期待通り。

9人の女優さん達の個性のキャラのぶつかり合い。
次から次へと展開する物語、誰かの一言が次の展開への呼び水になり、
超高速の連想ゲームの様な小さなヒントがいつの間にか大きな展開になっている…
唯一無二のこの劇団さんだけが作れる空間がそこにありました。

通常回と乱痴気回と2回拝見。
当て書きの方がやはりキャラと見た目が本人に合っているなぁ~と再認識しました。

シュベスターの秘密

シュベスターの秘密

ピウス

ザ・ポケット(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

作品に観客が求めている需要に対して供給はされていたな、という印象。

奇を衒わない王道の展開に、見目麗しい美女・美少女達が真っすぐに向き合う。
一連の舞台作品は観てきているが、原作は知らない中でも、
十分に期待を満たしてくれる作品でした。

これだけ人気の役者さんを一堂に集めるなら、ちょっと劇場が狭過ぎるかな…
チケットの争奪戦で秒で無くなる、その不自由さの点が残念。

イリクラ ~Iridescent Clouds~ 2020-2021

イリクラ ~Iridescent Clouds~ 2020-2021

カガミ想馬プロデュース

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/09/29 (水) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自身4度目のイリクラ観劇で、歴代最高に面白く観る事が出来ました。
話がシッカリと整っていて、流れも作品の良さを消す事なくスムーズで、
それぞれの役のキャラも立っていて、良い意味でお互いに主張もし合っていて。
年によって、歌い手の力量のバラつきが気になる年もありますが、
今年の作品は全体的にレベルが整っていて聴き易く感じました。
2時間30分の長さがギリギリで気にならない濃厚さと熱さを感じました。

フスマノオトン

フスマノオトン

ツツシニウム

シアターKASSAI(東京都)

2020/07/29 (水) ~ 2020/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

この時期にホッとする様なシンプルな作品で、
心を落ち着かせて楽しむ事が出来ました。

極度のファザコンの変な女の子を取り巻くこれまた一癖も二癖もある登場人物達が、
福地さん作品らしいシンプルだけど濃密な演出で、
繊細に物語のバトンを渡していく空間は居心地が良かったです。
アットホーム…古くから友人の家に訪ねてきた様な安心感と居心地の良さがありました。

夏の泡沫、波に消えて

夏の泡沫、波に消えて

Daisy times produce

萬劇場(東京都)

2020/09/02 (水) ~ 2020/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

タイトルから「津波」を連想しておくべきでした。
不意打ちに出てきたそこには胸が痛みました。

作品としては過去の仲間達との楽しい時間があり、
ただし最初からどこか闇と陰が世界観を包んでいて、
終盤になりこの作品のネタが分かってくるにつれ、切ない気持ちになりました。
内容も関係性も分かり易く世界に入っていくのに苦労は無かったですが、
後に引っ張られる力のある世界で、そこから抜けるのはちょっとシンドかったです。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。

オフィス上の空

シアタートラム(東京都)

2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

好きなテイストでした。

正直、今の時期にこの団体さんの持ち味の様な…
心が病む様なダークな作品を観るのは嫌だなと思っていたのですが、
良い意味で今回の作品はいつものテイストとは違ってライトな作品で、
その中での団体さんの持ち味の言葉遊びとか、
大きな事に引っかからず、妙に小さい事に引っかかる様な特有の視点はしっかり残ってて
十二分に楽しむ事が出来る作品でした。

最後のお祭りパワーでワッショイで乗り切っちゃう感じも、
今の陰鬱とした気分を吹き飛ばす様な力業で笑ってしまいました。
良い劇場、良いセットで良い役者達が力む事なく持ち味を発揮されていたと思います。
今後の更なる作品を心から期待しています。

初等教育ロイヤル

初等教育ロイヤル

爆走おとな小学生

新宿村LIVE(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

誰もが経験する小学校あるあるを上手く絡めつつ、
各学年の違いや色を出しながら物語を上手に進めていたと思います。
小学校の1学年毎の差は、明確な差が感じられるのも観客も経験があると思いますし、
小1が単純に弱い訳でもない構造は楽しかったです。
中二病な技の名前やフォーメーション、それを突破する側も知力というよりもなんか勢いで、
その感じもシンプルに楽しかったです。
後々にこの作品が再演され、ドンドン作品規模が大きくなっていっていますが、
この作品の核の部分は変わらず、楽しめる作品になっていると思います。

ハイキュー!!“最強の場所(チーム)”

ハイキュー!!“最強の場所(チーム)”

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

TOKYO DOME CITY HALL(東京都)

2018/10/20 (土) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

熱い舞台でした!
TOKYO DOME CITY HALLで観たせいだったかも知れませんが、
実際のバレーボールの試合を観戦しているかの様な空間でした。

観客も熱く試合(舞台)に没入していて、敗者チームの礼にも大きな拍手が起こり、
客席も一体感が生まれていました(すすり泣きもたくさん聞こえました)

プロジェクションマッピングや舞台面が傾き回るなどの、
恐らくこの作品をいかに観せ、魅せるかというところにしっかりと注力されていて、
作品のクオリティとして非常にレベルの高いものが観られました。

ミュージカル「人生のピース」

ミュージカル「人生のピース」

青少年ミュージカル芸術文化振興協会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★

オリジナルのミュージカルでしたが、出てくる楽曲は非常に聴き易く良い曲も多かったです。
日常の延長にもしかしたらこんな彼ら彼女らが本当にいるかも知れないと、そんな事を思わせてくれる作品でした。

ミュージカル初出演のオリエンタルラジオの藤森くんが、
誠実で真っ直ぐで実直な青年を好演されていてとても良い作品になっていました。
幸せな空気感に満ちていて、舞台セットのポップさも良い出来で観ていて全く飽きませんでした。
オシャレなセリフによる会話も楽しめて明るい気分になれましたので、またいつか再演を期待したい作品です。

音楽劇『Zip & Candy』

音楽劇『Zip & Candy』

音楽劇『 Zip & Candy 』製作委員会

俳優座劇場(東京都)

2019/07/04 (木) ~ 2019/07/14 (日)公演終了

満足度★★★

W主演のお二人が、回替わりに2つの役を交代するという面白い試み。
作品も夢に溢れていて、ファンタジーの世界を十分に楽しめました。
また歌唱シーンも素敵な空間を作ってくれて、没入する事が出来ました。

ほっしゃんさんを始めとして笑わせてくれるコミカルな部分も多くあるのですが、
途中途中で差し込まれるちょっぴり寂しくなるシーンでそれぞれの役者さんが見せる表情が
グッと作品を深めてくれている気がしました。

この作品を幼少期〜小学生くらいの時に観て「世界は素敵なんだな」と思える子がいたら良いな、と、
そんな事を思わせてくれる作品でした。

ミュージカル『悪ノ娘』

ミュージカル『悪ノ娘』

amipro

あうるすぽっと(東京都)

2017/06/04 (日) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★

田中れいなさんに尽きるというか、圧巻の存在感でした。
なかなかこの役をやり切れる女優さんって存在しないのではないでしょうか?
良いものが観られました。

遊びも多く笑えるシーンもたくさん、と書けば響きは良いですが、
若干役者さん達の力で乗り切ろうとしている場面もあり少し違和感もありました。
折角大き目な奥行きもある劇場でしたが、内輪ノリというと失礼かも知れませんが、
客席全体まで巻き込めているのか?と思うと、変に距離感と空気のノリに溝が出来ている気がしてしまったのが残念でした。

不思議の国のカンタータ

不思議の国のカンタータ

宮崎理奈プロデュース公演

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

新しい形の作品と思いました。
1部が60分程度の演劇で、2部にはその役のままにライブが行われる。
ターゲットが明確。

1部での世界観は個人的にとても好きで、もっと長くても良いくらい。
ただしオチは狙っているのかも知れませんが、唐突でシンプル。
「えっ!?」と言う間に終わる感じ(観たら分かります)

2部ではそれぞれの観客に推しがいるときっと物凄く楽しめるのでしょうね。
サイリウムだったり推しの団扇を振ったり、演劇の劇場じゃないみたいな空間になります。
楽曲も非常に良く出来ている気がするので、その面でも楽します。

ただ、一番の問題はリピーターの方達…
1部の演劇部分がどうしても繰り返し観るには深みが足りないのも分かるのですが、
1部の演劇中、ずっと携帯をイジっていたりいたり、寝ていたり、隣同士喋っていたり…
ちょっと演劇を観に行った身としてはシンドイものがある空間でもあります。

解決策も思い付かないので、仕方ない事かも知れませんが、
そういった理由からも3点を付けます。
ただ、非日常を味わいたい、キラキラした空気に包まれたいという人にとってはタマラない、素晴らしい作品でもあるとは思います。

エアガール!

エアガール!

トキヲイキル

ぽんプラザホール(福岡県)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

現在もYOUTUBEで観られますので、ご覧になっていない方は是非。

日本、いや世界で初めての飛行機内でのサービスを目的とした添乗員、
エアガールが日本で誕生するまでの物語。
しっかりと事実が織り込まれていて、知らなかった歴史を知る事が出来ました。

ここの劇団さんはコンセプトが非常に明確で、凄く素直で真っ直ぐ。
作品も「苦労や困難にブチ当たりながらもそれを乗り越えていく」という明確さ。
でも、それで良いと思える直向きさを出演者の皆さんから感じるのです。

また客席も温かく、役者陣がそれぞれのネームボードを持って登場するオープニングなどで、
しっかりと1人1人に拍手が起こるなど、非常に良い空間だと思います。

これからも定期的にこういった作品を届けて欲しいものです。

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