G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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100人のタナカ!

100人のタナカ!

PocketSheepS

TACCS1179(東京都)

2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上の面白さ
エンターテインメントとして確立した見応えのある作品。
世界観や設定も無理なくとても解り易いSFコメディ!
舞台を縦横無尽に使った演出も秀逸でした。
でもちょっと役者さんが多いのかな…とも思う。
全ての役者さんにそれぞれのキャラクターと役割が与えられ、
きっと出役のみなさんのモチベーションが高まり、
あの壮大な物語が確立する一面もあると思いますが、
やっぱり話が長くなり、同じドタバタを繰り返すことにも。
面白い物語をより分かり易く!
でもこれだけ魅力的な役者さんが揃うと、いろんな事をやりたくなるのか。
面白い物語を素敵な役者陣いっぱいで楽しめました。次回作も期待です。

MOLOK

MOLOK

劇団メリケンギョウル

明石スタジオ(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

勉強不足で…
重く長大な物語を笑いを取り入れながら解り易く解きほぐし、
新たなるマクベス像を提示していた。…のであろうが、
自分自身がマクベスやシェイクスピアに疎く、
本筋のベースを知らない事もあり、物語に置いて行かれた感が強かった。
古典に勉強不足が響き、
登場人物の名前と相姦が理解できないのは痛かったものの、
大筋のお話は面白く楽しめました。
史実と虚構の面白さをもっと楽しめるように、
真面目さと笑いのギャップを小さくして、
解りやすく説いても良かったかもしれない。
演出の方向性とは違うのかもしれないが…。
単純だが立体感のあるセットも良かった。
黒一色の世界は、想像力が膨らみ、
高さと奥行きを活かした演出も匠で良かった。
次はもっと勉強してから参ります。


空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポvol.23

空気ノ機械ノ尾ッポ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★

熱いやる気は観客を巻き込んだのか
元気が躍動する熱さで肥大する夢の世界…みたいな感じで、
役者さんたちの勢いとやる気が前面に押し出された舞台。
この夏フェスの様なグルーヴ感に、
はまる人はきっと大好きで陶酔するんだろうな…。
チョットついていけずに引いてしまった。
しかしながら劇場は老若男女で超満員。
幅広く高い人気のある劇団なんだと再確認する。
ぜひその人気の秘密を感じにリターンマッチしてみたい。

ネタバレBOX

勢いと熱量は中規模の小屋を凌駕する一つの手段なのかもしれないが、
別の意味では創り手側の自己陶酔で終わってしまうのかも。
ちょっと置いて行かれた感が大きい残念な気分に包まれた。
また、それだけの熱量で凌駕するならば、
千秋楽で声が出ないのではどうなのだろう?
物語を創り上げて見せるという過程で、
伝わらない声は演じたいだけに見えてしまった。残念。
アイムオールウェイズバッド

アイムオールウェイズバッド

荒川チョモランマ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

本気でおもしろ
記憶喪失のブス(設定上)の一人称で展開する、
極私的な愛と情が交差するヒューマン?コメディ。
貧富と醜美の格差社会にマッチしたある意味リアルな物語。
当日パンフに「これが私にとって紛れもないリアル」とあるように、
同じカーストの日常に包まれたように共感。
その設定は何より、小劇場らしさと利点を最大限生かした演出と、
見せ場の数々に惹き込まれる。
この路線と演出、大好きです。
さらなれば、もう一歩踏み込んで、
主人公のミィ☆ナにもっと泣かせる台詞を吐かせてほしかった。
自分的には今年の最上位にくる良い物語でした。
ありがとうございます。

ネタバレBOX

狭い舞台が効果的に見せられる病室セット。
中央のベットが主人公の世界そのものに。
出られないベット。動けない身体。解らない自分。
世界と同期したベットから飛び出し、
全てを焼き捨て、彼と共に歩み始める。結構ロマンチックなのかもしれない。
一つ残念だったのは、お芝居の冒頭、
上手の席からは丁度目の前の椅子と役者さんがブラインドして、
病室に集まった男子たちと主人公のやり取りが視えなかった事。
座席と見え方も考慮してほしいところ。
『ニュー俺ラップ~韻フンデミル?~』/『心優しき野郎ども』

『ニュー俺ラップ~韻フンデミル?~』/『心優しき野郎ども』

すわいつ企画

テアトルBONBON(東京都)

2016/09/21 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

心やさしき野郎たち だったホント
究極的に有り体な男世界を笑いに昇華する感じが妙。
傷ついた心を癒してくれる友人。それが有難くも煩わしい。
そしてそれをストレートに言える男たち。
男目線の男自身がこうありたい仲間社会が構築される。
笑いのテンポも心地良く、状況と会話で笑わせてくれるセンスが秀逸だった。
個性あふれる俳優陣もレベルが高く面白かった。
それぞれの役はあて書きされたかの如くにハマっていた。
対して女優陣は少々残念。役どころが薄い事は否めないが、
みかさん以外はまったく印象に残らず…。
そこは何かしら演出での工夫なりあっても良かったかも?
それとも敢えて目立たぬハーフトーンに抑えたのか。

前節から笑いの要素溢れ気味でとても良い楽しい舞台でした。

飛び火

飛び火

劇団天動虫

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃的な世界観
劇団天動虫さん満を持しての本公演はエネルギッシュな人間活劇。
黒衣の群衆の中で一人、一つ先の世界を見据える主人公のウイリー、
そして市井の民の希望と欲望を誘う白いドレスの少女。

様々な想いと感情が絡み合い、深く考えさせられる無骨な舞台。
女優陣が多いにも関わらず、
白いドレスの少女以外、登場人物が全て男性であるのも意味深。
昨今の小劇場ではかなりの長尺の2時間20分も、
飽きさせず惹きつけるところは演出の妙であろうか。
劇団としての成長と表現力の幅を見せつけられた舞台でしたが、
個人的にはファンタジックな世界観と観客をひきつける、
軽妙なテンポの笑いもまた見てみたいところ。
劇団員のみなさんの多くが裏方だったのも少々残念でしたが、
千秋楽で、ジョニーさん、藤江さん、木﨑さんの3Sが観られたのは良かったです。
次回作はみなさんの登場も観てみたい、
そして演出の帆足さん出演の舞台も期待。

ネタバレBOX

飛び杼が飛び火であるったのは、火を制する事で進歩してきた人間にとって、今まさに原子の火と共生する事が進化のテーゼであるという事なのか。
革命前夜の荒ぶる魂に震える感覚が伝わる。
真っ赤に弾けたのは熱い血潮なのか、業火なのか、
衝撃的なシーンの波動にゆさぶられる感覚は小劇場の醍醐味の一つでは。
難しいテーマ性のさることながら、要所に天動虫カラーも健在。
ウイリアム・ノア・チャールズ・オリバーの故郷の悪友たちとの会話、
ジャッ君とウイリーの息の合った応酬、ネッドの親方率いる運送会社。
喜怒哀楽のバランスは非常に秀逸うまかった。
しかし、長大な物語のため役者陣それぞれ幾重にも別役を演じるが、
その切り替え見せ方にはもう一工夫欲しいところ。
法廷場面の陪審員、温井さんはジャッ君なのか、杉本さんは親方なのか、
ちょっと迷ってしまった。
また、杉本さんは天ポリで大きい人やってるだけあって、
やっぱり天動虫でも女優さん持ち上げてるんだと笑えた。
面白くて良い役者さんですね。
出番なしとされてた真宥子さん出番が少ないながらも存在感ある役どころと素敵な演技で良い表情でした。

地下アイドル失踪事件

地下アイドル失踪事件

人間嫌い

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/09/22 (木) ~ 2016/09/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

楽しい物語
5人組地下アイドルの一人が失踪する事で、
4人の想い、夢、将来性などの違いが交差する人間ドラマ。
なかなか見応えのある脚本で若い力を感じさせられた物語。
見の劇団で詳しくないが、役者さんはみな劇団員なのか?
客演でキャスティングされたのか?正に地下アイドルっぽさ満開で、
何か一つ足りない雰囲気が演出なのか演技力なのか、
見事なまで役のキャラがはまり、
あて書きで合わせたかのようにはまっていて心地良かった。
せっかくの第1回本公演という晴れ舞台なのだから、
作演出も舞台で顔を見せていただきたかった。

ネタバレBOX

まだまだこれからもっと面白くなる予感のする劇団人間嫌い。
奇をてらった物語でも、
演出でもなく、堂々と本線まっしぐらで今を語っている感じが良かった。
気になったのは、全体的にテンポと間が悪く流れがよどむ感じがBAD。
失踪事件判明からリズムも良くなってきたので、
前半の人物設定の紹介を軽くして、
エピソードを幾つか盛り込んでも良いかも。
金田一君のパロディも面白かったが、
あんなテイストの笑いをもう少し取り込んでも良いかもしれない。
もう一つ、運営・マネージャーなしでのライブ、
深入りしすぎるイベントスタッフ、広くて単独使用の楽屋など、
もう少しリアルな世界感で見せてくれると納得で感情移入しやすいと思う。
次回作にも期待。
歴史これくしょん〜歴これ〜

歴史これくしょん〜歴これ〜

乱痴気STARTER

Geki地下Liberty(東京都)

2016/09/13 (火) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい物語いい脚本
目の付けどころが面白く、わくわく物語を楽しんだ。やっぱり面白い脚本。
中二病的な大ファールの笑いが抑えられ間口の広い展開も良かった。
歴史と漢字で書かれると重たい気もするが(フライヤーは少々軽過ぎだけど)まさに中二の知識でついて行ける歴史上の偉人で展開され、
万人に判り易い事も良いところだと思う。ジョジョ臭は強かったけど。
太郎と章助のコンビネーションは実に痛快で面白い!
マーティとドクに並ぶコンビではないか?
またヘレン・ケラーの北村さん、ナイチンゲールのsayakaさんが
かなり振り切ってたのと、フォードとアンネのキャラの良かった。
まだまだ客層が偏ってる感じもありますが、
これからの展開にも期待しています。




ネタバレBOX

アフリカ系VIVIDのステージではなく、
山元脳内物語なのだからエロっぽいフライヤーでなくてもいいのでは?
物語の面白みが薄れ、
あのフライヤーで敬遠する人も居るのではないかと危惧する。ちょと残念。
イラスト自体は可愛くて良いのだけど(結構好き)、
「お子様にも安心」は手に取らないと判らないし…。
前作「時をかけるニート」以上に物語が判り易く面白い、
これまで以上に客層の間口を広げた作品だと思った。
…だけに、ちょっぴり残念。
セットは同じでしたけど。
あなただけ元気

あなただけ元気

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

重厚で爽快
いるいるこんな奴。ホント何故だか事情通なあの女、そう!ざいんだよコイツ。
つい身近な人間に当てはめて想像を膨らませ観ていた。
では、自分は何処に居たのだろう…。大きく直進的な波に流され漂うだけの人。
嫌だなと感じる事が、実は自分自身のことなんだろうな…。
多面的な人間と、画一的な組織を再認識させられた貴重で秀逸な舞台でした。
一見重そう物語も、観終わり軽く心地良さを感じたのは気のせいだろうか。
魅力的で素敵な役者さんが多く、引きつけられる舞台。

ネタバレBOX

多面的な人間と、画一的な組織を改めて突きつけられるような気持ち。
この社会に適応するには画一的で従順でなければならない。
それは誰ではなく見えない組織と言う呪縛であり、
その席に座るのは誰でも良い。なぜか映画の「ぼくの伯父さん」を思い出した。
スタイリッシュなシステムに淘汰されきれない、
人間的な熱い感情を持ち続けたい。
ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

劇団milquetoast+

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

叙事詩編エピックを観劇
小難しい事は置いといて、楽しい舞台だった。
偏愛的な友情と愛情が感情的にぶちまけれられる様は、ある意味清々しい。
そして失礼ながらキャラクターに適役なキャスティングも素晴らしく、
その役者さんたちのエネルギッシュな振り切れぶりも楽しかった。
細かい部分や話の見えない部分は、
別バージョンを観る事で補完されるのであろうが、少々判りにくいところ。
しかしながら小劇場らしいボルテージの高い舞台でした。

ネタバレBOX

母その2の長野さんは劇団の主宰・脚本・演出をされているそうで、
劇団員で黒子の相良さんが、
作者の脳内にめぐらされた人間愛的な喜怒哀楽をしっかり体現する、
面白い物語の原動力的に素敵な感じですね。
また、カヨさん、婚約者、書店の店長とアルバイト女子、魅力的で個性的、
作者の脳内表現の体現者が揃いとても良い感じでたのしめました。
ただ、2編観ないとわからない部分はちょっと残念。スバルとトミテは一体…
今度は1本ですっきり楽しめるとうれしい気がします。
次回作にも期待。
熱海殺人事件

熱海殺人事件

ぷらんぷらん

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像以上に◎
初めて目にする役者さんばかりでしたが、素晴らしいキャスティング。
溢れる自信とナルシスト感いっぱいの木村伝兵衛。
クールさで田舎の香りを隠しきれない熊田留吉。
出落ち的に田舎色の濃さが毀れ落ちる大山金太郎。
背伸びしたエロさがヒールと比例する片桐ハナ子。
どこから見つけてきたのか引き寄せられたのか。
パズルがはまった様な役者陣に笑いが止まらない。
長い戯曲の歴史の中でかなりこすられてきた物語を、
旗揚げ公演で投げる大胆さに即すよう、
しっかり現代風にアレンジされた演出も秀逸だった。


ネタバレBOX

勢いと熱さ、そして笑いの投げかけはとてもよかった。
せっかくだから喜怒哀楽の哀も大事にして、
涙腺震わす台詞を吐かせても良かったかもしれない。
この役者陣なら期待できそう。
SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

惑星☆クリプトン

BAR でんでけ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地良い空間
確かに斬新で、面白い。煙草に纏わる9つの物語。
物語自体はBARの日常風景であるが、
その魅力はやっぱり臨場感と空間の共有性。
お酒を飲まないので希有な体験と空気感に飲み込まれ、
場に馴染むのに時間がかかったが、
心地良く楽しめた舞台だった。
今回は煙チームを拝見したが、新作は灰チームで観てみたい。


ネタバレBOX

きっと座る場所によって捉え方も感じ方も違うんだろう。
残念だったのは役者さんの顔がほぼほぼ見えなかった事。
香りも空気も声も五感を震わせ感じられた舞台でしたが、
視覚的に表情が伺えないのは残念。
展開をカウンターばかりでなく、テーブル席や、
入口付近など縦横無尽に使ってみせられると、もっと良かったのかもしれない。

パーラメントからキャスターまでの繋がりの物語が良かった。
各話完結でなく、全体を一つの設定を通しても面白いかな。

終演後は、みなさんお知り合いばかりだったみたいで、
一気に空気感はしぼんだ感じ、早々に退去。
Infinity

Infinity

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

バランスの良い心地よさ
人間誰しも生きる事には終わりが来る。
その時間が長いのか短いのか、終わりを知っているのか知らないのか。
信長の時代は人生50年。現代社会では短いのか?
明日が来る事を当たり前に疑わない自分の姿を省みる。
良テーマで、心地良い演出でした。
面白い舞台でしたが、贅沢を言えば、医師や看護婦の医療現場、
モデルやカメラマンなどタレント業界、リアリティが薄く漫画的に感じてしまった。
そこを丁寧に描いていただけるともっと素晴らしかったと思います。
次回作にも期待の大きい舞台です。

Back Stage~REBOOT~

Back Stage~REBOOT~

TEAM空想笑年

シアターKASSAI(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年一番笑った
セットの裏側を見せる美術も面白い、タイトル通りのバックステージ物語。
無茶と無理をゴリ押ししながら2週間で舞台を作り上げる、
物語性の強いシチュエーションコメディは大いに笑えた。
全体的には今年の1・2を争うコメディだった。
役者陣も魅力あふれるメンバーが揃った。個人的には、
言いだしっぺのサル、巻き込まれた演出、存在感ありすぎの大道具、
そして貫録たっぷりの大女優に、演技に目覚めた素人女子。
このあたりがかなりツボった。
良くできたお話だったが、前半の稽古シーンのテンポがいま一つ悪く、
身内笑いしかもれず不安に駆られたが、後半舞台本番からはエンジン全開。
リズムも勢いも劇場全体が笑いの渦に飲み込まれるように転がった。
女子のキャラが確立して判り易かったが、
男性陣はちょっと人数的にも多かった感。もうちょっと絞ってもよかったかな。
しかし内容は秀逸なコメディで、
セット美術の使い方も良く、大いに笑わせて頂きました。


ネタバレBOX

ネタばれではありませんが…。
終演後のあいさつで
「演劇祭をきっかけに、次回この小屋を使う劇団も観てほしい。
演劇好きになってほしい」と述べられ、
とても熱くて素敵な演劇人だとうなずきました。
しかしこの規模の団体さんにはありがちな事ですが、
終演後は身内やお友達との交流大会がスタート。
周囲の一般人客を気にしない方々に囲まれてしまえば、
アンケート記入もままならず、ちっと残念。
アンケートも書いてと言うわりに、
誰も回収しないなら書かせなきゃいいのに。さらに残念。
舞台がとても面白く優れているからこそ、楽しい余韻で帰途につきたい。
制作のみなさん、ぜひがんばってください。
ハジケル、

ハジケル、

もぴプロジェクト

池袋GEKIBA(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいオムニバス
「ハジケル」事以外に何の関係性も見出せない異質な三つの物語が、
それぞれの時代を象徴する男女の物語でもあった。
クラシックな二編はもちろん、
オリジナルの作品も良くできていて引き込まれる舞台でした。
また、幕間のつなぎも面白く、
テンポの良いオールキャスト紹介に、上質な歌声。
声楽家の方なんでしょうか素敵でした。
できれば当日パンフに各話のタイトルや原作データ、
役名とお名前が判るものが折り込まれていると優しかったと思う。
販売パンフもあったようだが、狭い物販に面会、挨拶がごった返し、
手に取る隙もなかったのは残念。



ネタバレBOX

若い役者さんが多く、勢いで乗り切る感が強かった。
うまい方と残念な方の差も大きく、
それゆえに勢いで乗り切ると学芸会の延長になってしまう
最低限の声量と活舌はクリアしてほしい、
台詞が聞き取れなければ脚本も演出も無意味になってしまう。
三話目の「三の酉」が上質だった事が救い。
しかし三つの話が意味あるつながりを見せたのは秀逸な演出だったと思う。
オムニバス of Oi Oi vol6

オムニバス of Oi Oi vol6

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

Aプログラムを観劇
それぞれカラーの違うショートストーリーを心地よく楽しめた。
ステージやライトを巧みに使った「ボクノアト」は、
脚本、演出、役者も綺麗にマッチした秀逸な作品。
想い出の中の母を探すように自らのモノに印をつける…面白かった。
ポケットを叩くとビスケットが増える「増殖」。怖さより気持ち悪さが前に出る。
悪魔に魂を売った27歳死亡説「風立ちぬ」は、
面白いプロットに肉付けがあと一歩。
ライターのディティールがもっとしかりすると良かったなぁ。
人間社会の行き着く先、近未来の家族愛を感じられた「KV-201XR」。
家族の未来を魅せられたようで、考えさせられる作品。
なぜかしら4本どれもが怖さを感じなかった。
人生訓的なスパイスよりも
タイトル通りオカルティックな恐怖と旋律をもう少し感じてみたかった。

HOME!!

HOME!!

[DISH]プロデュース

テアトルBONBON(東京都)

2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

どこまでも自由に。
軽快で心地よいテンポで展開する物語。
リズミカルな流れで設定説明が展開されてるかと思えば、
そののままメインストーリーへ引きずり込まれる。
親爺は親爺、兄は兄、子どもは子どもらしく、
キャラも年齢もマッチした配役も秀逸。
余計な事を慮らずとも物語へと引き込まれる。
メインテーマの「ホーム=本当の家族」が徐々に見え始め、
頭からちりばめられてきた伏線が大きく一つになる心地よさ。
役者陣も力のある方々そろい、
あの歪で非常識な兄妹をより魅力的に増大する。
時折挟まれるギャグは感性の問題で好き嫌いが分かれるところ。
僕など年齢の高い人には受けると思えわれ。
心地よい素敵な時間を過ごせた秀逸な作品、
みんなにみてほしい作品でした。

ネタバレBOX

痴呆の父から、地下の大テーマパークまで、
物語が広がるにつれ散漫になりがちなところ、
要所をしっかり押さえて迷いのない展開。
がさつな兄妹たちが構成する本物の家族に魅せられた。
程よく高低差のあるセットをうまく使った展開は、
伊達さん家からお寺の境内、学校、街中、などなど様々なシーンが、
っかりとそれらしく見えてくる不思議さ。これも役者さんたちの力?
こずえ、華、涼の親子三代とても面白かった。

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜

ジプシー 〜千の輪の切り株の上の物語〜

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2016/08/18 (木) ~ 2016/08/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

改めて考える
細かいことは色々あるけれど、
生けるものの共生という普遍的で濃密な内容に圧倒されたひと時でした。
歌とダンスも秀逸で、深く地の底から湧きあがる力に、楽しく生を感じるリズム。
物語に引き込まれる感覚も気持ち良かった。
また、ジプシー家族の中でもシゲルとアユの兄妹は素晴らしかったです。
若さゆえの過激さと素直さ、
未来への希望を感じさせる演技と言葉に魅了されました。
素敵な役者さんですね。

ネタバレBOX

ルールもモラルも無視する傍若無人なジプシー家族の在り方が、
現代社会の法治国家が抱える軋みを超越し行く。
自分自身が現世のモラルに縛られているのか、
前半の謂れのない不条理さにキリキリするものの、
ファミリーの真の姿に迫るに従って、壮大な物語の全容が見えてくる。
心地よく楽しめた物語でした。
「湯もみガールズⅢ」boy meets girl!

「湯もみガールズⅢ」boy meets girl!

劇団たいしゅう小説家

萬劇場(東京都)

2016/08/17 (水) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいシリーズ
シリーズものの第3弾ということで、まとまった感のある良くできた物語は、
笑いのツボもしっかり押さえて楽しい舞台に。
役者さんも個性的な顔ぶれで演技力も高く、
男女入れ替わりのファンタジー系の王道設定を、
魅力的で面白く見せてくれていた。
リピーターで登場人物や物語設定を理解していると入り込みやすいが、
初見だと人物相姦とキャラを把握するのに時間を要し、
入れ替わりで起こるギャップの面白さが半減してしまった。
ちょっと登場人物を整理して減らすと解りやすかったかもしれない。
和代さん役の美波凜奈さんの演技は面白く光ってました。
別の作品も観てみたいです。

ナイゲン(2016年版)

ナイゲン(2016年版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/08/11 (木) ~ 2016/08/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

すげー面白
何の知識もなく、ただただ笑わせてもらった。今年の最高位に来る面白さ。
なるほど、各所みなさんに演じられる名作なんですね。
当然オリジナルも解りませんが、とにかく面白かった。
台詞と役者さんのポテンシャルで勝負する、
閉鎖空間の密室劇は大好きです。
遊び心満載の台詞の応酬が絶妙。
9人のクラス代表と4人の実行委員それぞれがジャストのはまりで秀逸。
1年生男子2人の熱き叫びも、2年2組の粘着質も、秀逸な舞台でした。

ネタバレBOX

でも、結局どさまわりが拘ったウチの学校らしさが少々伝わりづらかった。
花鳥風月とのエピソードなど含め前面に出しても良かったのかな…。
しかし物語のリズム感と面白さは素晴らしかった。
あの監査の二宮さん、地球を救うの河村さん、
アイスクリーマスの富田さんなどは特に面白かった。
ハワイ庵の土橋さんも味わいがあって面白い。
良い本脚本と、良い役者さん、演出家も幸せな舞台だったのだろうな。きっと。
もう一度見たい。

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